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テクニカルレポート

ライフサイエンス テクニカルレポート

【テクニカルレポート】超耐熱性エンド型セルラーゼの開発とその応用例

本記事は、和光純薬時報 Vol.89 No.4(2021年10月号)において、大関株式会社 総合研究所 仙波 弘雅様、坪井 宏和様、国立研究開発法人 産業技術総合研究所 石川 一彦様に執筆いただいたものです。

世界的なバイオエタノール産業への関心の高まりとともに、セルロース加水分解酵素(セルラーゼ)の研究が盛んに行われてきた。特に糸状菌Trichoderma reesei は多量のセルラーゼを菌体外に分泌することから多くの研究が行われており、現在様々な分野で使用されている。一方でT. reesei 由来セルラーゼに代表される一般的なセルラーゼは熱安定性が低いことが多く、60℃程度の温度でその機能を失って...

ライフサイエンス テクニカルレポート

【テクニカルレポート】間葉系幹細胞由来エクソソーム産生用無血清培地の開発 エクソソームを利用した再生医療の実現に向けて

本記事は、和光純薬時報 Vol.89 No.4(2021年10月号)において、富士フイルム和光純薬 ライフサイエンス研究所 丸谷 祐樹、山根 昌之が執筆したものです。

細胞外小胞 (Extracellular vesicle : EV) は、細胞より放出される脂質二重膜の小胞体で細胞間のコミュニケーションツールとしての機能を持つ。EVの一種として分類されるエクソソームは、種々の生体機能の制御に関わると考えられており、疾患バイオマーカーや治療用製剤への利用が期待されている。治療用製剤への利用においては抗炎症や抗線維化といった効果を有する間葉系幹細胞 (Mesenc...

培養 受託サービス テクニカルレポート

【テクニカルレポート】創薬の安全性試験におけるヒトiPS 細胞由来心筋細胞を用いた 評価の重要性

本記事は、和光純薬時報 Vol.89 No.2(2021年4月号)において、富士フイルム株式会社 バイオサイエンス&エンジニアリング研究所 森村 馨様に執筆いただいたものです。

現在、医薬品開発において実施すべき安全性試験は、その実施時期とともにICH ※ 1 で定めた国際ガイドラインに規定されている1)。安全性試験の中でも、安全性薬理試験は生命維持機能に関わる心血管系、中枢神経系及び呼吸器の安全性を評価する極めて重要な試験であり、ヒト臨床試験の前に行われるべき試験としてICH S7A/S7B で規定されている2)。ICH S7A には、安全性薬理試験の一般原則と推奨事項...

ライフサイエンス テクニカルレポート

【テクニカルレポート】エクソソーム除去FBS中に残存するエクソソーム量の評価 −高感度エクソソーム検出技術が可能にした新たな品質保証−

本記事は、和光純薬時報 Vol.89 No.2(2021年4月号)において、富士フイルム和光純薬 ライフサイエンス研究所 笹本 宏大が執筆したものです。

種々の細胞から放出される小胞、エクソソームは生命現象の理解のための基礎研究だけでなく、近年診断や治療といった研究分野でも注目を集めている。培養細胞由来のエクソソームの取得及び解析を行うにあたっては、細胞培養時にエクソソーム除去処理したウシ胎児血清(Fetal Bovine Serum : FBS)を添加した培地が多く用いられているが、その残存の有無の詳細な検証や、その後の実験への影響を議論するよう...

分析 テクニカルレポート

【テクニカルレポート】STQ法を応用したネオニコチノイド系農薬の分析法

本記事は、ChemGrowing Vol.15 (2021年2月号)において、株式会社アイスティサイエンス技術営業部 小西 賢治様に執筆いただいたものです。

ネオニコチノイド系農薬は各国で使用されているが、ミツバチにおいて蜂群崩壊症候群の一因とされているため、近年ではEUなど諸外国で一部使用規制が進んでいる。しかし日本では使用規制がなされていないため分析の需要も高い。ここでは「迅速・簡便・高精製」な残留農薬分析法であるSTQ※-LC法を応用し、ネオニコチノイド系農薬に最適化した結果を紹介する。

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