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テクニカルレポート

ライフサイエンス 医薬品 製造・品質管理 テクニカルレポート

【テクニカルレポート】バイオ医薬品からの宿主細胞由来残留DNA 検出試薬の開発

本記事は、和光純薬時報 Vol.90 No.4(2022年10月号)において、弊社 生産プロセス開発部 山本 陽太郎にて執筆したものです。

1982年に世界初のバイオ医薬品である糖尿病治療薬「ヒトインスリン」が開発されて以来、バイオ医薬品は増え続けており、2018年までの集計において316のバイオ医薬品が市場にある1)。今後も、治療薬としてバイオ医薬品の数は増加していくと考えられている。Walshなどのまとめによれば、承認されている医薬品の中でも宿主として用いられているのはCHOや大腸菌で約70%弱を占めている。

ライフサイエンス テクニカルレポート

【テクニカルレポート】ヒトiPS 細胞由来腸管上皮細胞F-hiSIEC™(エフ・ハイシーク)のご紹介

本記事は、和光純薬時報 Vol.90 No.3(2022年7月号)において、富士フイルム株式会社 ヘルスケア事業推進室 伊藤 匡彦様に執筆いただいたものです。

経口薬剤は全薬剤の64%を占める最も一般的な薬剤形態で、服用された後、小腸・肝臓での代謝・吸収等を経て全身に循環するため、経口薬剤開発において小腸・肝臓での吸収率を予測することは重要な課題となります。ヒトでの薬物動態予測に実験動物が用いられていますが、薬物代謝酵素や薬物トランスポーターの発現パターンや発現レベル、基質特異性にはヒトとの間に大きな種差が存在することから、ヒトへの外挿は困難な場合も多く...

ライフサイエンス Talking of LAL テクニカルレポート

【テクニカルレポート】遺伝子組換えタンパク質を用いたエンドトキシン測定試薬

本記事は、和光純薬時報 Vol.90 No.2(2022年4月号)において、富士フイルム株式会社 バイオサイエンス&エンジニアリング研究所福地 大樹 和様に執筆いただいたものです。

エンドトキシンはグラム陰性細菌の細胞壁外膜に存在するリポ多糖(Lipopolysaccharide)であり、血中に入ると極微量で発熱性を示し、大量ではエンドトキシンショックから死に至るような強い毒性を示すことがある1)。グラム陰性細菌は環境中に広く存在しているため製造工程に混入するリスクがあり、また混入したエンドトキシンは耐熱性のため容易に失活しないことから、注射剤や医療機器はエンドトキシン汚染を...

ライフサイエンス テクニカルレポート

【テクニカルレポート】細胞内アセチルCoAを活性化して可視化する蛍光検出プローブ

本記事は、和光純薬時報 Vol.90 No.1(2022年1月号)において、東京大学大学院 薬学系研究科 山次 健三様、金井 求様に執筆いただいたものです。

生体分子は様々な化学修飾を受けることによって多様な機能を発揮する。例えば、生体機能の中心を担うタンパク質は翻訳後修飾を受けることで、限られたゲノム情報(〜2万5千の遺伝子)から100万以上のプロテオームを形成している。その翻訳後修飾の代表がタンパク質リジン残基のアセチル化であり、アセチル化酵素がアセチルCoAを唯一のアセチル化剤として用いてヒストンをはじめとする様々なタンパク質をアセチル化し、遺伝...

分析 テクニカルレポート

【テクニカルレポート】オンラインSPE-FastGC/MS/MSシステムを用いた水中農薬の迅速分析法

本記事は、ChemGrowing vol.18(2021年11月号)において、株式会社アイスティサイエンス 技術営業部 浅井 智紀様に執筆いただいたものです。

環境分析において、河川などへの汚染物質の流出事故が発生した状況下においては速やかに汚染物質の種類や濃度などの測定結果を得る分析手法が求められる。また迅速な分析手法の開発はより多くの検体数を短時間で処理できることにもつながる。本レポートでは固相抽出からGC/MS/MS測定までをオンラインで全自動分析を可能とした装置「SPL-P100」と20mカラム及び高速分離測定が可能なFastGC/MS/MSを組...

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