ライフサイエンス 医薬品 製造・品質管理 テクニカルレポート
【テクニカルレポート】バイオ医薬品からの宿主細胞由来残留DNA 検出試薬の開発
本記事は、和光純薬時報 Vol.90 No.4(2022年10月号)において、弊社 生産プロセス開発部 山本 陽太郎にて執筆したものです。
1982年に世界初のバイオ医薬品である糖尿病治療薬「ヒトインスリン」が開発されて以来、バイオ医薬品は増え続けており、2018年までの集計において316のバイオ医薬品が市場にある1)。今後も、治療薬としてバイオ医薬品の数は増加していくと考えられている。Walshなどのまとめによれば、承認されている医薬品の中でも宿主として用いられているのはCHOや大腸菌で約70%弱を占めている。