【連載】核酸医薬合成基礎講座 「番外編 オリゴヌクレオチドの精製」
本記事は、和光純薬時報 Vol.87 No.1(2019年1月号)において、サイエンスライター 佐藤 健太郎 様に執筆いただいたものです。
前回までに、主に固相合成法によって、オリゴヌクレオチドを合成する方法について記してきた。固相担体に結びつけたヌクレオチド鎖を必要なだけ伸長し、脱保護及び担体からの切り出しを行うことで、合成は完了する。ただし、こうしてできた合成ヌクレオチド鎖は、さまざまな不純物を含む。合成の途中で徹底的に洗浄を行うとはいえ、各種不純物の残存は完全には避けられない。