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連載

合成・材料 連載

【連載】有機分子触媒の軌跡 −基礎から応用まで−「第3回 有機触媒の新たな展開」

本記事は、和光純薬時報 Vol.91 No.1(2023年1月号)において、サイエンスライター 佐藤 健太郎様に執筆いただいたものです。

多くの化学者の努力により、2000年代までに多彩な反応性を持った各種の有機触媒が出揃った。そして有機触媒は、単なる横への広がりだけではなく、新たな可能性の世界へ足を踏み入れ始める。酸化剤や金属触媒、光触媒などとの組み合わせにより、今までにない反応を開拓する試みだ。

合成・材料 連載

【連載】有機分子触媒の軌跡 -基礎から応用まで-「第2回 有機触媒の発展」

本記事は、和光純薬時報 Vol.90 No.4(2022年10月号)において、サイエンスライター 佐藤 健太郎に執筆いただいたものです。

前回、有機触媒の定義とその特徴、発見にいたるまでの歴史について述べた。今回は、さまざまなタイプの有機触媒が報告され、爆発的に進展した過程について述べてゆきたい。

ライフサイエンス 連載

【連載】幹細胞由来EV ~治療、診断、化粧品への展開~「第2回 歯肉幹細胞由来エクソソームを応用した歯周炎治療の 開発に向けて」

本記事は、和光純薬時報 Vol.90 No.4(2022年10月号)において、九州大学病院 歯周病科 福田 隆男様に執筆いただいたものです。

歯周炎は口腔内の歯周病細菌によって引き起こされる慢性炎症で、歯を支える歯槽骨の吸収を特徴とする。しかし通常の歯周炎治療は、細菌性プラークとその足場となる歯石除去を中心とした原因除去療法が中心である。そのため、歯周炎で喪失した歯槽骨の再生はほとんど期待できず、病状の進行を食い止める対処療法であるのが現状である。

合成・材料 連載

【連載】有機分子触媒の軌跡 ―基礎から応用まで―「第1 回 有機触媒の発見」

本記事は、和光純薬時報 Vol.90 No.3(2022年7月号)において、サイエンスライター 佐藤 健太郎様に執筆いただいたものです。

「有機分子触媒の軌跡 -基礎から応用まで-」シリーズ開始にあたって 2000年に登場した有機触媒は、21世紀の有機化学界における大きなトレンドとなり、広く影響を与えた。この結果、2021年には有機触媒の創始者の二人がノーベル化学賞を授与されている。本稿では4回に分けて、20年以上にわたる有機触媒研究の成果と、今後の可能性について紹介してゆきたい。

ライフサイエンス 連載

【連載】幹細胞EV ~治療、診断、化粧品への展開~「第1 回 肝硬変症に対する間葉系幹細胞由来の細胞外小胞(エクソソーム)を用いた治療法の開発を目指して」

本記事は、和光純薬時報 Vol.90 No.3(2022年7月号)において、新潟大学大学院 医歯学総合研究科 消化器内科学分野 寺井 崇二様、土屋 淳紀様に執筆いただいたものです。

肝硬変症はウイルス性のB型肝炎、C型肝炎、アルコール多飲、肥満による非アルコール性脂肪肝炎により慢性炎症の結果に生じる肝線維化が進行した病態である。肝硬変は、代償性肝硬変と、黄疸、腹水、肝性脳症などの重篤な症状が出現する非代償性肝硬変に分けられる。肝臓は再生能力が高い臓器として知られており、その再生能力は肝硬変が進行する程、低下する。我々は、肝硬変の患者の持つ再生能力をいかに導きだし、肝硬変患者の...

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