【連載】Talking of LAL「第36話 エンドトキシンと電子線」
本記事は、和光純薬時報 Vol.67 No.3(1999年7月号)において、和光純薬工業 土谷 正和が執筆したものです。
エンドトキシンの不活性化には、通常 250℃ 以上の温度で乾熱滅菌する方法が用いられています。乾熱滅菌が行えない材料については、オートクレーブや洗浄等の方法が用いられる場合もありますが、エンドトキシンの高度な汚染を完全に除くことは困難です。
このことから、耐熱性の低いプラスチックなどの材料から、有効にエンドトキシンを除去、あるいは不活性化する方法の開発が望まれています。滅菌、ポリマーの改質などに使...