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連載

分析 連載

【連載】アミノ酸分析~新たな潮流~ 「第 3 回 アミノ酸分析の新しい潮流② キラルに着目したアミノ酸分析」

本記事は、和光純薬時報 Vol.87 No.1(2019年1月号)において、味の素株式会社 イノベーション研究所 唐川 幸聖様、原田 真志様に執筆いただいたものです。

生体を構成している化合物の多く、例えば糖、核酸、アミノ酸、タンパク質など、これらのほとんどは「キラルな化合物」である。不思議なことに、現存する生命の多くがキラル化合物の一方の立体を選択的に利用しており、この偏った状態のことを「ホモキラリティ」と呼んでいる。 一対のキラル化合物(エナンチオマー)は、旋光性以外の物理的、化学的性質が全く同じであることが知られているが、「ホモキラリティ」の状態である生体...

ライフサイエンス 連載

【連載】エクソソームと生命現象「第 4 回 エクソソーム糖鎖プロファイリングのススメ」

本記事は、和光純薬時報 Vol.87 No.1(2019年1月号)において、慶應義塾大学 医学部医化学 松田 厚志 様に執筆いただいたものです。

細胞が分泌する細胞外小胞の中でも、粒形100 nm前後の小胞はエクソソームと呼ばれ、固有のタンパク質やmicroRNAなどを内包している。さらに、その表層には脂質や糖タンパク質などが存在することから、血中循環腫瘍細胞や血中循環DNAに次ぐ第三のリキッドバイオプシー標的として注目されており、現在、microRNA、プロテオーム解析を中心に世界的な開発競争が展開されている。エクソソームの最外殻は細胞と...

分析 連載

【連載】アミノ酸分析~新たな潮流~ 「第 2 回 アミノ酸分析の新しい潮流① 質量分析を利用したアミノ酸分析」

本記事は、和光純薬時報 Vol.86 No.4(2018年10月号)において、東京大学大学院薬学系研究科 角田 誠様、住田 有子様に執筆いただいたものです。

「あなたは、あなたが食べたものでできている。」というCMがあったのをご存知だろうか。 私たちの体の 20% はタンパク質でできている。タンパク質の構成成分であるアミノ酸を、私たちは食物から摂っている。特に、私たちの体内で合成することのできない必須アミノ酸は、食物から摂取する必要がある。アミノ酸は、タンパク質のもとになるだけでなく、神経伝達物質やその前駆体としての役割も担っており、私たちの生命活動を...

ライフサイエンス 連載

【連載】エクソソームと生命現象「第 3 回 細胞老化とエクソソーム」

本記事は、和光純薬時報 Vol.86 No.4(2018年10月号)において、公益財団法人がん研究会 がん研究所 細胞老化プロジェクト 岡田 遼様、国立研究開発法人科学技術振興機構 さきがけ 高橋 暁子様に執筆いただいたものです。

日本人の平均寿命は年々延長し続けており、現在では我が国は世界有数の長寿国として知られている。その一方で、がん・動脈硬化・アルツハイマー・肺線維症・骨粗鬆症のように加齢と共に罹患率が上昇する疾患(加齢性疾患)の増加が深刻な社会問題となっている。 加齢性疾患の発症には様々な複合的な要因があげられるが、その原因の一つとして加齢とともに体内に蓄積した老化細胞が関与している可能性が最近指摘されている。老化細...

合成・材料 ライフサイエンス 連載

【連載】核酸医薬合成基礎講座 「第4回 オリゴヌクレオチド合成におけるキャッピング及び酸化・硫化反応」

本記事は、和光純薬時報 Vol.86 No.4(2018年10月号)において、サイエンスライター 佐藤 健太郎 様に執筆いただいたものです。

前回までに、オリゴヌクレオチド合成における官能基の保護及び脱保護、カップリング反応について記してきた。今回は、キャッピング及び酸化・硫化反応について解説し、全体を総覧したい。

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