【連載】The Gateway to qNMR ~定量NMRへの扉~ 「第 4 話 日本及び海外の動向のご紹介」
本記事は、和光純薬時報 Vol.86 No.2(2018年4月号)において、富士フイルム和光純薬株式会社 試薬化成品事業部ケミカル開発本部 機能性材料研究所 三浦 亨が執筆したものです。
本シリーズも今回で最終話となりました。最終話となった今回は、qNMR を取り巻く日本及び海外の動向をご紹介させて頂きます。
第1話(qNMR 高精度化のはじまり)においてもご紹介させて頂きましたが、精確な内標準法としての qNMR は日本の食品添加物公定書において世界で初めて公定法化されました。食品添加物公定書では、既に 3 種の定量対象標品の純度決定に、日本薬局方では 8 種の定量指標成分標品の...