尿中L-FABPはシスプラチン誘発性急性腎障害の予測因子
本記事は、シミックホールディングスが編集する「News Letter L-FABP No.23」をもとに掲載しています。
シスプラチンを用いた化学療法(cisplatin-based chemotherapy; CIS-CT)は尿路上皮癌に対する標準的な治療法である。一方で、シスプラチンが腎毒性を有することも良く知られており、CIS-CTを受けた患者の25~35%に急性腎障害(AKI)や機能障害が認められる。このようなシスプラチン誘発性腎障害は、治療薬投与量の制限や投与そのものの中止につながり、治療効果を損なうおそれ...