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ライフサイエンス

ライフサイエンス 総説

【総説】家族性パーキンソン病患者iPS細胞由来神経系細胞におけるエンドソーム機能障害

本記事は、和光純薬時報 Vol.89 No.3(2021年7月号)において、東京慈恵会医科大学 再生医学研究部a) 脳神経内科b) 坊野 恵子様a),b)、岡野 ジェイムス 洋尚様a)に執筆いただいたものです。

近年、不治の病とされた様々な神経疾患の原因遺伝子・感受性遺伝子が同定され、その根幹病態にせまる発見が相次ぎ、病態解明に向け新たな知見が蓄積してきている。疾患関連遺伝子から推測される病態経路を疾患モデル細胞やモデル動物を用いて検証することにより、新規治療法の研究・開発が飛躍的に進んできた。2006年に誕生したiPS細胞は、再生医療に重要な役割を果たすと期待されており、臨床応用に向けた研究が進んでいる...

ライフサイエンス 総説

【総説】新規核酸誘導体コアクロル(COA-Cl)の生理活性 ―神経細胞保護効果を持つxeno free栄養因⼦―

本記事は、和光純薬時報 Vol.89 No.3(2021年7月号)において、香川大学医学部 薬物生体情報学講座 塚本 郁子様に執筆いただいたものです。

コアクロル(COA-Cl)は筆者の研究グループが新規合成し、2010年より「2Cl-C. OXT-A」の名称で販売されている化合物である。当時は血管新生を促進する画期的な低分子として上市されたが、その後の研究で神経細胞に対する保護栄養効果の他、様々な生理活性が明らかになった。このたび、試薬名をコアクロルと改名してリニューアル販売をしていただくにあたり、新しい知見を紹介したい。

ライフサイエンス

ネコの早期腎機能悪化予測マーカー 尿中L型脂肪酸結合蛋白 (L-FABP) の変動

本記事は、シミックホールディングス株式会社が編集する「Animals News Letter L-FABP No.2」をもとに掲載しています。

腎臓病はネコにおいて頻繁にみられる疾患である。特に高齢ネコでは慢性腎臓病 (Chronic Kidney Disease:CKD) の罹患率が高く合併症リスクの上昇とともに主要な死因の一つとされる。また急性腎障害 (Acute Kidney Injury:AKI) もネコにおいて生存率に関わる重要な疾患であり、さらにCKDへの病態進行にもつながると考えられる。現在ネコの腎疾患の診断において、早期か...

ライフサイエンス

動脈管開存症治療薬・イブプロフェンの投与が超低出生体重児の腎機能に与える影響

本記事は、シミックホールディングス株式会社が編集する「News Letter L-FABP No.16」をもとに掲載しています。

胎児期には肺での呼吸をせず、肺動脈から大動脈へと肺をバイパスして血液を送る仕組みが存在している。この役割を果たす動脈管は通常は生後数週間で完全に閉じてしまうが、特に早産児の場合などはその発達が未熟であるために開いたままの状態となることがある。この状態は動脈管開存症 (PDA)と呼ばれ、心不全や肺出血、腎機能不全、壊死性腸炎などが生じる原因となるおそれがある。

ライフサイエンス 総説

【総説】中性付近のpHで抗体を効率的に吸着/精製する担体の開発

本記事は、国立研究開発法人 産業技術総合研究所 日本特殊陶業ー産総研ヘルスケア・マテリアル連携研究ラボ 加藤 且也様、日本特殊陶業株式会社 研究開発本部 北村 昌大様に執筆いただいたものです。

血清や細胞培養上清中に存在する抗体、特にイムノグロブリンG (IgG) を精製する場合には、通常IgGのFc領域と強い相互作用を持つプロテインAの結合したアフィニティークロマトグラフィー担体が用いられている。しかし抗体の回収時に用いるpH 2~4 の酸性溶液が、回収後の抗体の凝集や変性を引き起こす原因ともなり、重要な活性を持つ抗体を取得できない場合がある。そのために、抗体回収溶液として酸性溶液を用...

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