siyaku blog

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クロマトQ&A

分析 クロマトQ&A

【クロマトQ&A】HPLCに用いる有機溶媒の危険性、有害性等や取り扱い法を教えて下さい

本記事は、Analytical Circle No.21(2001年6月号)に掲載されたものです。

HPLCで使用される有機溶媒には、引火性や毒性のあるものが少なくありません。試験研究用として使用される有機溶媒は、工業スケールに比べ使用量も少なく危険有害性についても小さいと思われがちですが、意外に実験中にも事故は発生しています。その中には事前に有機溶媒の性質を知っていたなら防げたと思われるものもあります。有機溶媒を取扱う上で問題となるのはその引火性及び毒性ですが、今回は引火性について具体例を挙げ...

分析 クロマトQ&A

【クロマトQ&A】イオン対クロマトグラフィーの平衡化時間やカラムの洗浄方法は

本記事は、Analytical Circle No.17(2000年6月号)に掲載されたものです。

イオン対クロマトグラフィー法は、移動相のpH変化だけでは解離が制御できない酸性イオン成分や塩基性イオン成分の分離に広く用いられています。 イオン対試薬としては、酸性官能基を持つ成分に対しては第4級アルキルアンモニウム塩が、塩基性官能基を持つ成分にはアルキルスルホン酸塩がよく使用されます。 ここではこれらイオン対試薬を添加した移動相使用後の、カラム洗浄方法について述べます。

分析 クロマトQ&A

【クロマトQ&A】カラム使用後の洗浄、保存にどんな溶媒を使用すればよいか

本記事は、Analytical Circle No.16(2000年3月号)に掲載されたものです。

現在HPLC で使用されているカラムは、担体を充てんした市販のパックドカラムがほとんどだと思います。この場合、出荷時にカラム内に満たされている溶媒から使用する移動相に置換する必要があります。また使用した移動相のままカラムを置いておくとカラムの劣化につながることがあるため、カラム内を適当な溶媒に置換する必要があります。今回はカラム使用後の洗浄方法を中心に、移動相置換時の注意点、保存溶媒などについてお...

分析 クロマトQ&A

【クロマトQ&A】グラジエント分析法でカラムサイズや流速をかえて分析したい。

本記事は、Analytical Circle No.15(1999年12月号)に掲載されたものです。

ODSなど逆相充てん剤カラムを用いたHPLC 分析では、時間とともに溶媒の混合比を直線的に変化させて溶離するグラジエント分析法が多く用いられています。前回のQ&A、装置を変える場合に続いて、今回はカラムサイズや流速をかえて分析する場合のポイントについて触れたいと思います。 [1]カラム長さを変える場合(流速条件は同一)(図1) ポイント:グラジエントの初期濃度と最終濃度を同一とし、グラジエ...

分析 クロマトQ&A

【クロマトQ&A】同じグラジエント条件で他のHPLC 装置を使ったらうまく再現しません。

本記事は、Analytical Circle No.14(1999年9月号)に掲載されたものです。

HPLC 分析では、一定組成の溶媒で溶離するイソクラティック分析法と、ご質問にある、時間とともに移動相組成を変化させて溶離するグラジエント分析法が用いられています。移動相の溶媒混合比、イオン強度、pH などを時間とともに凸型、直線型、凹型に変化させます。ODS など逆相充てん剤カラムを用いた分析では、溶媒の混合比を直線型に変化させる手法が多くとられます。目的は、(1)保持能(k')が小さく溶出が早...

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