クロマトQ&A
【クロマトQ&A】:高極性物質をLC/MSで分析したいのですがどのような方法がありますか
本記事は、Analytical Circle No.42(2006年10月号)に掲載されたものです。
LC/MSで使用されるカラムは、汎用性の高い逆相系のODS充てん剤(C18、オクタデシルシリカゲル)が主流をなしています。しかしこのODS充てん剤も一部の化合物の分析には適さない場合があり、それを補完する目的でC18より短いC1、C4、C8またはC18より長いC22、C30の炭素鎖の充てん剤、その他フルオロアルキル充てん剤(Fluofix)などが使用されています。
高極性物質を LC/MS で分析...
【クロマトQ&A】:LC/MS用として販売されている溶媒とHPLC用溶媒の違いは何ですか
本記事は、Analytical Circle No.40(2006年3月号)に掲載されたものです。
LC/MSの普及に伴い、LC/MS用の溶媒が販売されております。これらはHPLC用の規格に加えLC/MSで使用されることを考慮した規格が定められております。
例えばアセトニトリルやメタノール、ぎ酸や酢酸などはLC/MS分析適合性試験が実施されています(図1)。
【クロマトQ&A】:急にピーク形状が異常になり、うまく分析できなくなった。原因と対処方法を教えて下さい
本記事は、Analytical Circle No.38(2005年9月号)に掲載されたものです。
ピーク形状が異常になる原因としては様々な要因が考えられます。図1は簡単なHPLCの構成図ですが、ここではその構成要因毎に対処方法を示します。
溶離液
まず溶離液の組成(溶媒組成、pH、緩衝液濃度など)が正しいかどうかチェックします。また調製後長時間経過した移動相を使用していると異物が混入したり微生物が繁殖したりすることがあります。新たに調製した溶離液で分析を行い確認します。
【クロマトQ&A】:タンパク質やペプチドの分析方法について教えて下さい
本記事は、Analytical Circle No.36(2005年3月号)に掲載されたものです。
タンパク質あるいはペプチドは、加熱や有機溶媒の添加などにより変性・失活しやすいため、試料の取り扱いは保存を含め注意が必要です。タンパク質の変性の原因としては物理的要因[加熱、凍結、高圧、紫外線、放射線、撹拌など]及び化学的要因[pH(酸やアルカリ)、有機溶媒、重金属塩、変性剤(尿素など)、界面活性剤、還元剤(2-メルカプトエタノール)など]があります。
保存に関してはタンパク質の種類によって冷凍あ...
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