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分析

分析 テクニカルレポート

【テクニカルレポート】Presep®-C DNPH ショートタイプの開発

本記事は、和光純薬時報 Vol.71 No.2(2003年4月号)において、和光純薬工業 試薬研究所 久保田 守が執筆したものです。

ホルムアルデヒド、アセトアルデヒドなどのアルデヒド類は悪臭防止法(環境省)、大気汚染防止法(環境省)、シックハウス(室内空気汚染)に係るガイドライン(厚生労働省1))として大気および室内空気中の許容濃度、標準的な測定法が定められている。 このうち空気サンプリング、2,4-ジニトロフェニルヒドラジン(DNPH)との誘導体化には、DNPH コーティングされたシリカゲルをカートリッジカラムに充填した捕集...

分析 クロマトQ&A

【クロマトQ&A】HPLC移動相にどのような緩衝液を使用すれば良いでしょうか

本記事は、Analytical Circle No.28(2003年2月号)に掲載されたものです。

HPLCの移動相には水および有機溶媒の混合溶液がしばしば用いられますが、目的成分の解離状態がpHによって変化するような場合、緩衝液を用いてpHを一定に保つ必要があります。 移動相に用いられる緩衝液の条件としては pHを一定に保ちうる。 有機溶媒と混合しても安定である。 サンプル成分と不必要な反応を起こさない。 固定相や装置を劣化させない(化学修飾基の切断、担体の溶解など)。 などが挙げられま...

分析 クロマトQ&A

【クロマトQ&A】HPLC分析で移動相の脱気は必要なのでしょうか

本記事は、Analytical Circle No.27(2003年1月号)に掲載されたものです。

調製後特に処理を行っていない移動相には気体が溶存しています。この気体が流路中で気泡となることがあります。気泡は移動相の液温が上昇したり、グラジエント法など流路中で有機溶媒と水を混合する場合に多く発生します。特に発熱を伴う低級アルコールと水を混合する時に多く見られます。気泡が発生しやすい場所はカラム出口や、検出器内部、ポンプヘッドなど局部的に減圧状態が起こりやすい箇所です。ポンプ内で発生した気泡は(...

分析 テクニカルレポート

【テクニカルレポート】ハチミツ中の残留抗菌性薬剤の HPLC 分析

本記事は、和光純薬時報 Vol.71 No.1(2003年1月号)において、和光純薬工業 試薬研究所 吉田 貴三子が執筆したものです。

近年、食品中の残留薬剤、特に輸入食品への残存が社会的な問題となっており、さまざまな測定法で食品検査が実施されている。ハチミツ、ローヤルゼリー、プロポリス等も中国、南米から輸入されており、輸入時に残留薬剤の検査が実施されている。先に、岡等はハチミツ中のテトラサイクリン系抗菌剤の分析を、前処理にシリカ系 ODS とカチオン交換(-COOH)固相抽出カラムを用い HPLC で実施する方法を報告しているが...

分析 テクニカルレポート

【テクニカルレポート】ふっ素化シリコン修飾シリカゲルカラムFluofix®のユニークな分離特性

本記事は、和光純薬時報 Vol.70 No.4(2002年10月号)において、和光純薬工業 試薬営業本部 学術部 和田忠昭が執筆したものです。

今日のHPLC 分析の普及は、全多孔性球状シリカゲルを基材とした化学修飾型充てん剤の開発によるものと言っても過言ではありません。その代表的な充てん剤としてC18 充てん剤(ODS、オクタデシルシリカゲル)が挙げられます。 ODSは多岐にわたる分析に用いられておりますが、その理由としては1)分析対象物の適応範囲が広い2)使用できる溶媒種が多く分離至適条件へ導きやすい3)他の化学修飾型充てん剤に比べ耐...

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