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テクニカルレポート

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【テクニカルレポート】HPLC 法によるビスフェノール A とノニルフェノールの分析

本記事は、和光純薬時報 Vol.68 No.1(2000年1月号)において、和光純薬工業 大阪研究所 上森 仁志が執筆したものです。

私達の身の回りには人為的に作り出された様々な有害化学物質が存在し、長期的な暴露により人間の健康および生態系への影響が懸念されている。環境庁は 1998 年 5 月に「外因性内分泌撹乱化学物質問題への環境庁の対応方針について」(環境ホルモン戦略 SPEED '98)を発表し、汚染の実態調査、試験研究の推進を図るなどの取組みについて示すとともに、1998 年 8-9 月に建設省と共同で第 1 次全国実...

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【テクニカルレポート】Wakopak Combi ODS カラムについて

本記事は、和光純薬時報 Vol.67 No.4(1999年10月号)において、和光純薬工業 大阪研究所 上森 仁志が執筆したものです。

約 10 年前から始まったコンビナトリアルケミストリーは、医薬開発での有用性が認められ、ハイスループットスクリーニング技術と合わせて創薬研究に欠かせない手法として定着しているように思われる。コンビナトリアル合成は、より短時間に多種多様な化合物を一度に合成できるメリットを持ち、目的とする化合物を一つ一つ合成していた従来の方法に比べ格段のスピード化がはかられた。 この合成された"多種多様な化合物の混じ...

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【テクニカルレポート】HPLC 法による水中農薬の一斉分析

本記事は、和光純薬時報 Vol.67 No.3(1999年7月号)において、和光純薬工業 大阪研究所 上森 仁志が執筆したものです。

ゴルフ場で使用される農薬による水質汚染を未然に防止するために、平成 2 年にゴルフ場の排水口における遵守すべき農薬濃度の指針値等を定めた「暫定指導指針」が環境庁より公示され、その指針に基づく水質調査、指導がスタートした。これら農薬の一斉分析にはシアノプロピル型充てん剤が有効であるとの知見を得、ゴルフ場農使用農薬分析専用カラムとして「Wakopak Wakosil Agri-9」を開発した。 本カラ...

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【テクニカルレポート】カラムスイッチング法による生体試料直接分析(カラムライフ改善検討)

本記事は、和光純薬時報 Vol.67 No.2(1999年4月号)において、和光純薬工業 大阪研究所 上森 仁志が執筆したものです。

近年開発された生体試料直接分析用充填剤は、従来 ODS 充填剤を用いた場合に必要となった除タンパクや検出、濃縮などの前処理操作が不要であり、分析時間の短縮や測定精度、および再現性の面からも優位であることが報告されている。しかし、除タンパクと生体成分の分離を同一担体上で行うという充填剤の設計上の理由から、分離性能的には ODS 充填剤に比べ劣るところがあり、本充填剤を前処理カラムとして使用するカラム...

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【テクニカルレポート】合成オリゴヌクレオチド精製用「Wakosil DNA カラム」について

本記事は、和光純薬時報 Vol.67 No.1(1999年1月号)において、和光純薬工業 大阪研究所 上森 仁志が執筆したものです。

合成オリゴヌクレオチドは、プローブとして遺伝子のクローニングや特定遺伝子の検出に、プライマーとして、シークエンスや PCR に広く利用されている。オリゴヌクレオチドの分離精製法としては、ゲル電気泳動法、イオン交換クロマト法、ゲルろ過法、逆相クロマト法が利用されているが、クロマト法は操作性に優れ、特に脱塩操作が不要な逆相クロマト法は利用度が高いと考えられる。 このクロマト法も、目的とする精製純度によ...

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