【テクニカルレポート】イオンペアー試薬と分離の関係
本記事は、和光純薬時報 Vol.69 No.2(2001年4月号)において、和光純薬工業 大阪研究所 上森 仁志が執筆したものです。
逆相クロマトグラフィーにおいて、イオンペアークロマト法は、分析対象となる化合物の適応範囲を中性化合物だけでなく、酸性・塩基性化合物などのイオン性化合物へも拡大した手法として評価され日常分析に広く応用されている。
塩基性化合物の分析には、酸性移動相条件下に直鎖型アルキルスルホン酸 Na 塩の添加が効果的である。この直鎖型アルキルスルホン酸 Na 塩としては、1-ペンタンスルホン酸 Na、1-ヘキサン...