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【テクニカルレポート】ポリマー系親水性逆相固相抽出カラム Presep-RPP の使用例 血中濃度モニタリング薬物分析の前処理

本記事は、和光純薬時報 Vol.70 No.1(2002年1月号)において、和光純薬工業 試薬研究所 吉田 貴三子が執筆したものです。

近年、HPLC 及び GC 分析の試料前処理法として固相抽出法は、簡便性、迅速性、省力化の点で有用性が高く、従来の液液抽出法に代わって普及してきています。充填剤としては、ODS シリカゲル充てん剤が多く使用されていますが、固相抽出する目的成分によって充てん剤中の残存シラノール基や微量金属イオンの影響を受けやすいものがあります。 Presep-RPP は ODS と同様に逆相的な挙動を示すスチレンジ...

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【テクニカルレポート】大気中のアルデヒド、ケトンの HPLC 分析(その 3)

本記事は、和光純薬時報 Vol.69 No.4(2001年10月号)において、和光純薬工業 クロマトグループ 商品開発担当 吉田 貴三子が執筆したものです。

アルデヒドは有害大気汚染物質として、国内では大気汚染防止法によりホルムアルデヒド及びアセトアルデヒドの 2 成分が優先取組物質に指定され、また悪臭防止用によりアセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、n-ブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、n-バレルアルデヒド、イソバレルアルデヒドの 6 成分が規制の対象になっています。 また米国では、EPA 当により 15 成分の測定法が示され、2,4-ジニト...

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【テクニカルレポート】C30 型充てん剤 Wakopak Navi C30-5 の特性

本記事は、和光純薬時報 Vol.69 No.3(2001年7月号)において、和光純薬工業 大阪研究所 久保田 守が執筆したものです。

逆相系 HPLC 用充てん剤として、その広範囲な適用性と優れた耐久性を併せ持つ C18(ODS)型シリカが現在でも話題の中心に君臨するが、C18 より短いアルキル基(C1、C4、C8 など)や長いアルキル基(C22、C30 など)が結合された充てん剤も研究及びルーチン分析に使用されている。 この中で近年注目されているのが C30(トリアコンチル基)型シリカ充てん剤で、国産品も登場しその分離特性、認...

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【テクニカルレポート】イオンペアー試薬と分離の関係

本記事は、和光純薬時報 Vol.69 No.2(2001年4月号)において、和光純薬工業 大阪研究所 上森 仁志が執筆したものです。

逆相クロマトグラフィーにおいて、イオンペアークロマト法は、分析対象となる化合物の適応範囲を中性化合物だけでなく、酸性・塩基性化合物などのイオン性化合物へも拡大した手法として評価され日常分析に広く応用されている。 塩基性化合物の分析には、酸性移動相条件下に直鎖型アルキルスルホン酸 Na 塩の添加が効果的である。この直鎖型アルキルスルホン酸 Na 塩としては、1-ペンタンスルホン酸 Na、1-ヘキサン...

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【テクニカルレポート】Fast LC における検出器のレスポンスの影響

本記事は、和光純薬時報 Vol.69 No.1(2001年1月号)において、和光純薬工業 大阪研究所 福本 昌巳が執筆したものです。

近年、環境問題への関心の高まりから HPLC 分析に使用される有機溶媒量の削減やその努力が行われ、また、ドラッグディスカバリー分野に代表される分析検体数の増加に伴う分析時間の短縮が強く求められている。 有機溶媒量の削減にはカラム内径を細くする方法とカラムの長さを短くする方法とがあり、分析時間を短縮するためには流速を上げる方法とカラムの長さを短くする方法とがある。特に、これら方法の中でカラムサイズの...

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