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【テクニカルレポート】Wakopak Combi ODS fast の分離性能

本記事は、和光純薬時報 Vol.68 No.4(2000年10月号)において、和光純薬工業 大阪研究所 福本 昌巳が執筆したものです。

近年、コンビナトリアルケミストリーは大手医薬品メーカーを中心として合成医薬の開発現場で日々活発に行われている。コンビナトリアルケミストリーの中心となるコンビナトリアル合成は"組み合わせ"により種々の化合物を同時に合成できるため、それぞれ個別に合成するより時間効率が高い。そのため、新薬開発でハイスループットスクリーニングに供される数多くの化合物種をシード化合物から合成する有効な手段として定着した。

しかし、合成された化合物種を混合物のままで作用を見ることは有用な作用を見逃したり、効果を正しく判定することが困難なため種々の精製操作が行われている。とりわけ短時間で分離が可能な HPLC グラジェント溶出法は繁用されている。しかし、合成される化合物の増大に精製スピードが追いつかず、より短時間に処理できる分離システムの構築が必要となってきた。

この問題の解決のため装置的には専用機の開発、HPLC 装置の性能アップが進められ、一方、分離用カラムは高性能な充てん剤を充てんしたショートカラムの利用が進められている。

今回、発売した Wakopak Combi ODS fast カラムは特にコンビナトリアル合成後の短時間精製用として開発されたものであり、高速グラジェント溶出法を用いる HPLC 分離に最適化された Fast LC 用 ODS カラムである。極性化合物から比較的極性の低い化合物まで広範囲に使用でき、酸性および塩基性化合物はもとより、配位結合性化合物まで鋭いピークとして検出可能である。

なお、Wakopak Combi ODS fast カラムは主に LC-MS に使用される 2.0 mm I.D. × 30 mm と 4.6 mm I.D. × 30 mm の 2 サイズを揃えている。

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参考資料

「Wakopak Combi ODS カラムについて」和光時報, p14. Vol. 67, No.4 (1999).

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