siyaku blog

- 研究の最前線、テクニカルレポート、実験のコツなどを幅広く紹介します。 -

合成・材料

合成・材料 分析

シガトキシン /ciguatoxin

本記事はWEBに混在する化学情報をまとめ、それを整理、提供する化学ポータルサイト「Chem-Station」の協力のもと、ご提供しています。

シガトキシン(ciguatoxin)は、シガテラ食中毒の原因物質の一つで、比較的暖かい海域にいる魚が持っている可能性があります。シガトキシンは渦鞭毛藻 (うずべんもうそう) というプランクトンが産出する成分であり、食物連鎖によって蓄積されていき、その魚を人間が食べると食中毒が起きます。軽い場合は節々の痛みや倦怠感という症状ですが、下痢や嘔吐、めまい、痙攣が起こるときもあります。また特徴的な症状は、...

合成・材料

分取薄層クロマトグラフィー (Preparative Thin-Layer Chromatography)

本記事はWEBに混在する化学情報をまとめ、それを整理、提供する化学ポータルサイト「Chem-Station」の協力のもと、ご提供しています。

混合物から物質を単離する操作はいろいろあります。少量でもいいからTLCのこのスポットの物質を高純度で欲しい!という場合には、分取薄層クロマトグラフィー (Preparative Thin-Layer Chromatography)で分けてしまうのが最も簡便です。オープンカラムより溶媒量が少なくて済みますし、慎重に操作すればRf値がかなり近くても確実に分離できます。そこで、今回はこのPTLCの手法に...

合成・材料

反応後の後処理で困った場合の解決策

本記事はWEBに混在する化学情報をまとめ、それを整理、提供する化学ポータルサイト「Chem-Station」の協力のもと、ご提供しています。

反応がうまくいったので、後処理して分析しようと思ったところでトラブルがあると、なんかもやもやしてしまいます。原因は反応によって違ってくるので、うまく切り抜けるには知識や経験が大事かもしれません。独自のメソッドを持っている先輩に相談したりできるといいですよね。ちょっとしたテクニックでも大きく時間短縮役立つことがありますので、そんな情報をいくつか紹介いたします。これ以外にも、役立つアイデアがあれば情報...

合成・材料 研究全般

乾燥剤の脱水能は?

本記事はWEBに混在する化学情報をまとめ、それを整理、提供する化学ポータルサイト「Chem-Station」の協力のもと、ご提供しています。

副反応の生成や正確な測定のために、溶媒中の水分の除去は欠かすことのできない操作の一つです。モレキュラーシーブス・シリカ・アルミナなど、一般的な乾燥剤を用いて溶媒をどれほど乾燥できるのか、詳細な分析がJOCに報告されていたのでご紹介します。この論文で分析されている溶媒は、THF・トルエン・ジクロロメタン・アセトニトリル・メタノール・エタノールです。市販のHPLCグレードの溶媒を用い、乾燥前後の水分含...

合成・材料 総説

【総説】ロバストな高移動度n型有機半導体材料の開発

本記事は、和光純薬時報 Vol.88 No.3(2020年7月号)において、1 東京大学 大学院新領域創成科学研究科 物質系専攻・2 JST さきがけ 岡本 敏宏様1, 2 、熊谷 翔平様1に執筆いただいたものです。

情報化社会の発達が急速に進む現代において、スマートフォンやパソコンなどの電子機器・情報端末は私たちの日常生活において欠かすことのできないものとなっている。このような機器には現在シリコンを主とした無機半導体デバイスが利用されているが、重い、硬い、またデバイス作製に 300−1000 ℃の高温が必要など、多用途性や環境負荷などの面から改善が望まれる。そこで近年では、有機半導体を用いたデバイス(有機半導...

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