【連載】ScreenFect™通信 「Vol.4 HeLa 細胞への plasmid DNA 導入データ」
ScreenFect™A plus を用いた HeLa 細胞への plasmid DNA 導入実績及びリバーストランスフェクションプロトコールをご紹介します。
ScreenFect™A plus のクイックプロトコールは、当社データベースからダウンロードできます。
HeLa 細胞へのリバーストランスフェクションプロトコール例 (24ウェルプレート)
細胞の前培養
- 適当な培養容器 (T-75 フラスコなど)を用いて、HeLa 細胞をセミコンフルエントになるまで培養する。
トランスフェクション試薬の調製
- 滅菌処理した 1.5mL 容チューブを 2 本用意する。
- 上記工程で用意した 1 本のチューブに ScreenFect™ Dilution buffer を 22 μL 添加する。
- 2に 3 μL の ScreenFect™A plus Reagent を添加して全量で 25 μL にする。・・・溶液(A)
(ScreenFect™A plus Reagent は使用前にボルテックスして下さい。) - 1で用意したもう 1 本のチューブに ScreenFect™ Dilution buffer を 24 μL 添加する。
- 4に 1 μL のプラスミド溶液を添加する。・・・溶液(B)
(プラスミド溶液の濃度は 1 μg/μL とする。濃度が薄い場合、添加量が増えるので Dilution Buffer の量を調節して下さい。) - 溶液(A)のチューブに溶液(B)全量を添加する。
- 混合したチューブをタッピングで良く混合し、卓上遠心機でスピンダウンする。
- 室温で 5 〜 20 分間インキュベーションする。
細胞懸濁液の調製
- 〈細胞の前培養〉で用意したフラスコをインキュベーターから取り出す。
- 培地を捨て、PBS で1回洗浄する。
- トリプシン溶液を 2 mL 添加し、室温または、37℃の CO2 インキュベーターでインキュベーションし、細胞を培養容器から剥離させる。
- FBS 添加培地を約 5 mL 添加し反応を止める。
- ピペッティングでよく細胞を分散させ、遠沈管に全量移す。
- 150 × g, 5 分間遠心する。
- ペレットを捨てないよう上清を除く。
- 新しい培地を 5 ~ 10 mL 添加し、ピペッティングで細胞を分散する。
- 血球計算盤などの細胞カウンターを用いて細胞数を測定する。
- 測定した結果から計算して、2.0 × 105 cells/mL の細胞懸濁液を調製する(調製する細胞懸濁液量は実験スケールに応じて適宜調節する)。
トランスフェクション
- 〈細胞懸濁液の調製〉で調液した細胞懸濁液 500 μL をウェルへ添加する。
- 〈トランスフェクション試薬の調製〉の 8 でインキュベーションしておいた DNA-lipid complex 50 μL をウェルに添加し、プレートを軽く揺すって混合させる(ウェルに予め DNA-lipid complex 50 μL を添加しておき、そこに細胞懸濁液を 500 μL 添加しても構わない)。
- CO2 インキュベータで 24 ~ 48 時間培養し、実験に供する。
実験データ
HeLa 細胞へリバーストランスフェクション法で GFP 融合遺伝子の導入実験を行い、蛍光顕微鏡にて導入遺伝子の発現効率を比較しました。その結果、ScreenFect™A plus が最も高いGFP陽性細胞率を示しました。
〈HeLa細胞における性能比較〉(リバーストランスフェクション(1-STEP))
上記以外の ScreenFect™ シリーズの詳細情報は専用 HP をご覧ください。
さまざまな細胞に対するトランスフェクションプロトコール例をご紹介予定です。
掲載をご希望される細胞がございましたら、こちらのメールアドレスまでご連絡下さい。→ ffwk-jiho@fujifilm.com
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