siyaku blog

- 研究の最前線、テクニカルレポート、実験のコツなどを幅広く紹介します。 -

分析

分析 テクニカルレポート

【テクニカルレポート】STQ法を用いた動物用医薬品一斉分析

本記事は、ChemGrowing Vol.13 (2020年8月号)において、株式会社アイスティサイエンス技術営業部 島 三記絵様に執筆いただいたものです。

食品の安心・安全への関心が高まる中、食品中に残留する動物用医薬品の分析は重要である。しかしながら動物用医薬品には物性の異なる様々な種類がありこれらを同時に分析するのは容易ではない。また分析精度とともに「迅速性」と「簡便性」も求められる。本アプリケーションでは「迅速・簡便・高精製」の残留農薬分析法であるSTQ法(Solid phase extraction Technique with QuEChE...

分析

半導体製造にかかわる薬品の微量金属(不純物)の影響とその分析方法

本記事は、富士フイルム株式会社R&D統括本部 エレクトロニクスマテリアルズ研究所 河田 幸寿様に執筆いただいたものです。

近年、半導体の微細化・高性能化により製造プロセスの複雑さが増している。それに伴い、品質トラブルが増加し、従来のような歩留り立ち上げ及び安定生産が困難になってきた。特に難解な問題と考えられているのが、歩留りに影響を与える欠陥の特定とその欠陥を引き起こす原因物質の特定である。半導体の製造には多くの装置や薬品が使用され、これらが複雑に絡み合うため、その特定にはメーカー各社の協力が必要になる。そこで、半導...

分析

食品に含まれるヒ素化合物について

本記事は、一般財団法人 日本食品検査 事業本部 試験部門 橘田 規様が執筆したものです。

ヒ素(As)は、地殻において主にAs3S3,As4S4,FeAsSなどの硫化物として存在し、火山活動や鉱物の風化などの自然現象によって環境中に放出されるため、大気、陸地、河川、湖沼および海洋に広く存在する元素である。自然環境中におけるヒ素の主な化学形態は、酸素を配位した無機ヒ素である亜ヒ酸(As(Ⅲ))およびヒ酸(As(Ⅴ))である(図1)。これらは海洋生態系の食物連鎖を通して代謝変換を受けるため...

分析

試薬メーカーが教える!目的に応じた金属分析標準液の選び方

金属不純物の分析は、電子材料の他、医薬品・食品・環境(水道、土壌等)等の幅広い分野で行われており、製品の品質を担保する、品質トラブルを回避するためには非常に重要です。 微量元素(金属)分析では主に機器分析法が用いられますが、一口に機器分析法といっても様々な方法があります。微量元素(金属)分析に用いられている代表的な方法には以下の3種類があります。

分析

ちょっと待って! 今、調液した「Standard」、本当にStandardになり得ますか?

ICP分析装置は1度の測定で多元素を一斉分析することができるため、電子材料や、水質の他に、食品や医薬品でも微量元素の管理に重宝されています。当社では原子吸光分析法(AAS)やICP発光分光分析法(ICP-OES)などそれぞれの測定方法に合わせた試薬の規格をご用意しています。また、単元素標準液の他、用途に合わせた多元素混合標準液のご用意もあり、検索システムのご用意があります。 研究者の多くの方が、市...

キーワード検索

月別アーカイブ

当サイトの文章・画像等の無断転載・複製等を禁止します。