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分析

分析 連載

【連載】アミノ酸分析~新たな潮流~ 「第 5 回 SI トレーサブルなアミノ酸測定に向けた取り組み」

本記事は、和光純薬時報 Vol.88 No.1(2020年1月号)において、産業技術総合研究所 計量標準総合センター 加藤 愛様、山﨑 太一様、井原 俊英様に執筆いただいたものです。

アミノ酸は私たちの身の回りにあるありふれた化合物でありながらも、その構造の多様性や分析の難易性により、クロマトグラフィーを主体とした多くの分析法の開発が試みられてきた。クロマトグラフィーの発展はアミノ酸分析法の適用拡大において欠かせないものであったと言っても過言ではない。近年はアミノ酸分析法が、従来の生化学分野や食品分野のみならず、臨床化学分野や医学分野においても多用されるようになってきており、そ...

分析 テクニカルレポート

【テクニカルレポート】Wakopak® Core C18 ADRA を用いた皮膚感作性評価法"ADRA"の習熟化合物の分析例

本記事は、和光純薬時報 Vol.87 No.4(2019年10月号)において、富士フイルム和光純薬 機能性材料研究所 須藤 勇紀が執筆したものです。

今般、動物愛護や動物実験に関する3Rs(Reduction:削減、 Refinement:苦痛の軽減、 Replacement:置き換え)の観点により動物実験に対する規制が進んでいます。特にEUでは1993年から化粧品に対する動物実験が段階的に禁止、2003年には2013年以降にEU域内では動物実験を行った原料を含む化粧品販売禁止の指令1)が出され、2009年には規則化2)されました。 このような...

分析 連載

【連載】アミノ酸分析~新たな潮流~ 「第 4 回 ペプチド、タンパク質定量のための新技術」

本記事は、和光純薬時報 Vol.87 No.3(2019年7月号)において、第一三共株式会社 研究開発本部 薬物動態研究所 合田 竜弥様に執筆いただいたものです。

アミノ酸から構成されるペプチド及びタンパク質は、遺伝子の最終産物であり、細胞の形態や機能を直接制御している。そのため、癌化等により細胞の形態や機能が変化する過程で、個々のペプチド及びタンパク質の発現量、翻訳後修飾等が変化する。これらの変化は、患者の層別化、疾患の早期診断、薬効評価等のためのバイオマーカーとして利用可能であり、病態の原因解明を目指した研究と共に盛んに行われている。これらの研究では、ペ...

分析 テクニカルレポート

【テクニカルレポート】特定悪臭物質アルデヒド類 6 種及び多成分測定に対応した HPLC 用カラムの開発

本記事は、和光純薬時報 Vol.87 No.3(2019年7月号)において、富士フイルム和光純薬 ケミカル開発本部 機能性材料研究所 久保田 守が執筆したものです。

悪臭は、人に不快感や嫌悪感を与えるにおいの総称で、騒音や振動と共に感覚公害と呼ばれる公害の一種です。悪臭防止法では、特定悪臭物質(現在22物質)及び臭気指数により排出制限を設けています。アルデヒド類は物質により刺激的かつ焦げたにおいを放ち、6物質が特定悪臭物質に指定されています1, 2)。同法においてこの6物質(表1)の測定には、ガスクロマトグラフ(GC)法、ガスクロマトグラフ質量分析(GC/MS...

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【連載】アミノ酸分析~新たな潮流~ 「第 3 回 アミノ酸分析の新しい潮流② キラルに着目したアミノ酸分析」

本記事は、和光純薬時報 Vol.87 No.1(2019年1月号)において、味の素株式会社 イノベーション研究所 唐川 幸聖様、原田 真志様に執筆いただいたものです。

生体を構成している化合物の多く、例えば糖、核酸、アミノ酸、タンパク質など、これらのほとんどは「キラルな化合物」である。不思議なことに、現存する生命の多くがキラル化合物の一方の立体を選択的に利用しており、この偏った状態のことを「ホモキラリティ」と呼んでいる。 一対のキラル化合物(エナンチオマー)は、旋光性以外の物理的、化学的性質が全く同じであることが知られているが、「ホモキラリティ」の状態である生体...

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