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【テクニカルレポート】Wakosil-II 5C18HG による食品添加物の分析

本記事は、和光純薬時報 Vol.60 No.3(1992年7月号)において、和光純薬工業 大阪研究所 上森 仁志が執筆したものです。

近年、輸入食品の増大、インスタント食品などの氾濫から、それらに含まれる食品添加物の種類の特定と使用量の測定が、ますます重大な課題となっています。これら食品添加物の種類と使用基準あるいは残留基準値が食品衛生法により規定されていますが、精度良く多成分の同時分析が可能であるという特徴を持つ高速液体クロマトグラフィー法が、平成 3 年度より保存料(安息香酸、ソルビン酸、デヒドロ酢酸およびパラオキシ安息香酸エステル類)、酸化防止剤などの試験方法に採用になりました。

そこでこの衛生試験法に最適となる充てん剤の検討を行った結果、金属イオンとキレート形成能を有する着色料の分析デヒドロ酢酸をシャープなピークとして検出でき、しかも理論段数が高く、短時間分析が可能な高純度シリカタイプ:Wakosil-II 5C18HG 充てん剤が最適となりました。

以下、Wakosil-II 5C18HG, 4.6 x 150 mm カラムを用いた場合の食品添加物中の保存料、酸化防止剤、着色料の分析例を示しました。

保存料の分析

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