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分析

分析 テクニカルレポート

【テクニカルレポート】カラムスイッチング法による生体試料直接分析(カラムライフ改善検討)

本記事は、和光純薬時報 Vol.67 No.2(1999年4月号)において、和光純薬工業 大阪研究所 上森 仁志が執筆したものです。

近年開発された生体試料直接分析用充填剤は、従来 ODS 充填剤を用いた場合に必要となった除タンパクや検出、濃縮などの前処理操作が不要であり、分析時間の短縮や測定精度、および再現性の面からも優位であることが報告されている。しかし、除タンパクと生体成分の分離を同一担体上で行うという充填剤の設計上の理由から、分離性能的には ODS 充填剤に比べ劣るところがあり、本充填剤を前処理カラムとして使用するカラム...

分析 クロマトQ&A

【クロマトQ&A】解離しやすい官能基を持つ試料の保持を調節する方法は

本記事は、Analytical Circle No.12(1999年3月号)に掲載されたものです。

溶質(試料)の溶出挙動に影響を与える移動相の要素として、極性,pHなどがあげられます。前回のQ&Aに引き続き、今回は解離しやすい官能基を持つ試料という事で、pHの影響についてみてみたいと思います。 移動相として極性の大きい水系溶媒を用い、解離しやすい官能基を持った試料成分、特に弱酸性,弱塩基性の成分を分離する場合、溶媒の極性よりも水素イオン濃度やイオン強度が分離に大きな影響を与えます。それはこれら...

分析 テクニカルレポート

【テクニカルレポート】合成オリゴヌクレオチド精製用「Wakosil DNA カラム」について

本記事は、和光純薬時報 Vol.67 No.1(1999年1月号)において、和光純薬工業 大阪研究所 上森 仁志が執筆したものです。

合成オリゴヌクレオチドは、プローブとして遺伝子のクローニングや特定遺伝子の検出に、プライマーとして、シークエンスや PCR に広く利用されている。オリゴヌクレオチドの分離精製法としては、ゲル電気泳動法、イオン交換クロマト法、ゲルろ過法、逆相クロマト法が利用されているが、クロマト法は操作性に優れ、特に脱塩操作が不要な逆相クロマト法は利用度が高いと考えられる。 このクロマト法も、目的とする精製純度によ...

分析 クロマトQ&A

【クロマトQ&A】HPLCの移動相条件であらかじめ溶出挙動を推定する方法はありますか。

本記事は、Analytical Circle No.11(1998年12月号)に掲載されたものです。

溶質(試料)の溶出挙動に影響を与える移動相の要素として、極性、pHなどがあげられますが、今回は極性の影響についてみてみたいと思います。 順相系液体クロマトグラフィー(LC)では、移動相の極性が固定相の極性より小さいので、極性の小さい試料成分ほどキャパシティー比k'が小さくなり早く溶出します。逆にODSをはじめとする逆相系LCでは、移動相の極性が固定相の極性より大きいので、極性の大きい試料成分ほどk...

分析 テクニカルレポート

【テクニカルレポート】大気中のアルデヒド、ケトンの HPLC 分析(その 2)

本記事は、和光純薬時報 Vol.66 No.4(1998年10月号)において、和光純薬工業 大阪研究所 上森 仁志が執筆したものです。

前報において、1) アルデヒド類は有害大気汚染物質として、国内では大気汚染防止法(2 成分)、悪臭防止法(6 成分)により、また米国では、EPA 等により 15 成分の測定法が示され、2,4-ジニトロフェニルヒドラゾン(DNPH)誘導体として GC または HPLC により分析されていること。2) ODS(C18)シリカを用いる HPLC 分析法は GC 法に比べ幾つかの利点があること。3) 国内...

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