【クロマトQ&A】HPLCの移動相条件であらかじめ溶出挙動を推定する方法はありますか。
本記事は、Analytical Circle No.11(1998年12月号)に掲載されたものです。
溶質(試料)の溶出挙動に影響を与える移動相の要素として、極性、pHなどがあげられますが、今回は極性の影響についてみてみたいと思います。
順相系液体クロマトグラフィー(LC)では、移動相の極性が固定相の極性より小さいので、極性の小さい試料成分ほどキャパシティー比k'が小さくなり早く溶出します。逆にODSをはじめとする逆相系LCでは、移動相の極性が固定相の極性より大きいので、極性の大きい試料成分ほどk...