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- 研究の最前線、テクニカルレポート、実験のコツなどを幅広く紹介します。 -

分析

分析 連載

【連載】アミノ酸分析~新たな潮流~ 「第 4 回 ペプチド、タンパク質定量のための新技術」

本記事は、和光純薬時報 Vol.87 No.3(2019年7月号)において、第一三共株式会社 研究開発本部 薬物動態研究所 合田 竜弥様に執筆いただいたものです。

アミノ酸から構成されるペプチド及びタンパク質は、遺伝子の最終産物であり、細胞の形態や機能を直接制御している。そのため、癌化等により細胞の形態や機能が変化する過程で、個々のペプチド及びタンパク質の発現量、翻訳後修飾等が変化する。これらの変化は、患者の層別化、疾患の早期診断、薬効評価等のためのバイオマーカーとして利用可能であり、病態の原因解明を目指した研究と共に盛んに行われている。これらの研究では、ペ...

分析 テクニカルレポート

【テクニカルレポート】特定悪臭物質アルデヒド類 6 種及び多成分測定に対応した HPLC 用カラムの開発

本記事は、和光純薬時報 Vol.87 No.3(2019年7月号)において、富士フイルム和光純薬 ケミカル開発本部 機能性材料研究所 久保田 守が執筆したものです。

悪臭は、人に不快感や嫌悪感を与えるにおいの総称で、騒音や振動と共に感覚公害と呼ばれる公害の一種です。悪臭防止法では、特定悪臭物質(現在22物質)及び臭気指数により排出制限を設けています。アルデヒド類は物質により刺激的かつ焦げたにおいを放ち、6物質が特定悪臭物質に指定されています1, 2)。同法においてこの6物質(表1)の測定には、ガスクロマトグラフ(GC)法、ガスクロマトグラフ質量分析(GC/MS...

分析 連載

【連載】アミノ酸分析~新たな潮流~ 「第 3 回 アミノ酸分析の新しい潮流② キラルに着目したアミノ酸分析」

本記事は、和光純薬時報 Vol.87 No.1(2019年1月号)において、味の素株式会社 イノベーション研究所 唐川 幸聖様、原田 真志様に執筆いただいたものです。

生体を構成している化合物の多く、例えば糖、核酸、アミノ酸、タンパク質など、これらのほとんどは「キラルな化合物」である。不思議なことに、現存する生命の多くがキラル化合物の一方の立体を選択的に利用しており、この偏った状態のことを「ホモキラリティ」と呼んでいる。 一対のキラル化合物(エナンチオマー)は、旋光性以外の物理的、化学的性質が全く同じであることが知られているが、「ホモキラリティ」の状態である生体...

合成・材料 分析 ライフサイエンス 特別講座

【特別講座】CTX-ELISA 1Bの開発物語

本記事は、ChemGrowing Vol.07 (2018年12月号)において、東北大学名誉教授・(株)アクロスケール 平間正博 様に執筆いただいたものです。

科学研究の中でも特に化学は、「興味あるもの」を「創りたい・発見したい」、という「好奇心・志」から始まり、「時・地の利・人の和(輪)」がうまく協働した時に、大きく進展すると思います。私がシガトキシンの抗体を作ってシガトキシンを検出するキットを作りたいと考えたのは、ほぼ30年前です。ちょうど研究室を担当して、新しい全合成研究、しかも人々の役に立つ技術開発につながるような研究をやりたい、と考えた時でした...

分析 連載

【連載】アミノ酸分析~新たな潮流~ 「第 2 回 アミノ酸分析の新しい潮流① 質量分析を利用したアミノ酸分析」

本記事は、和光純薬時報 Vol.86 No.4(2018年10月号)において、東京大学大学院薬学系研究科 角田 誠様、住田 有子様に執筆いただいたものです。

「あなたは、あなたが食べたものでできている。」というCMがあったのをご存知だろうか。 私たちの体の 20% はタンパク質でできている。タンパク質の構成成分であるアミノ酸を、私たちは食物から摂っている。特に、私たちの体内で合成することのできない必須アミノ酸は、食物から摂取する必要がある。アミノ酸は、タンパク質のもとになるだけでなく、神経伝達物質やその前駆体としての役割も担っており、私たちの生命活動を...

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