siyaku blog

- 研究の最前線、テクニカルレポート、実験のコツなどを幅広く紹介します。 -

分析

分析 連載

【連載】The Gateway to qNMR ~定量NMRへの扉~ 「第 3 話 測定例のご紹介」

本記事は、和光純薬時報 Vol.86 No.1(2018年1月号)において、和光純薬工業株式会社 試薬化成品研究所 三浦 亨が執筆したものです。

本シリーズも今回で無事に第3話を迎えることができました。第1話では「qNMR 高精度化のはじまり」を、第2話では「qNMR で精確な測定をするために」をご紹介しましたが、今回は、日本薬局方に収載されている生薬「ペオノール、定量用」のqNMR 純度規定(Fig. 1)に従った実際の測定例をご紹介させて頂きます。 なお、日本薬局方では、分子量 300 程度の測定対象化合物の場合、使用機器間誤差を含めて...

分析 テクニカルレポート

【テクニカルレポート】Wakopak® Ultra APDS TAG® を用いたアミノ酸含有飲料中のアミノ酸類の定量

本記事は、和光純薬時報 Vol.85 No.4(2017年10月号)において、和光純薬工業 試薬化成品研究所 須藤 勇紀が執筆したものです。

アミノ酸は 1806 年にアスパラガスの汁からアスパラギンが単離、発見されて以来、栄養素としての利用、呈味成分としての利用、生理作用の利用、反応性の利用の 4 つに大別される機能で私たちの生活の中で欠かせない存在となっています 1)。また、動物が体内で合成できないアミノ酸はその動物の必須アミノ酸であり、食品栄養素として重要です。 日本では 1991 年に特定保健用食品制度、2002 年に保健機能食...

分析 連載

【連載】The Gateway to qNMR ~定量NMRへの扉~ 「第 2 話 qNMR で精確な測定をするために」

本記事は、和光純薬時報 Vol.85 No.4(2017年10月号)において、和光純薬工業株式会社 試薬化成品研究所 三浦 亨が執筆したものです。

qNMR の手法は、大きく分けて内標準法と外標準法の 2 種類があります。試料溶液に qNMR 用基準物質を内標準物質として添加して測定するのが内標準法です。これに対して外標準法は、試料溶液とは別に qNMR 用基準物質を一定量溶かした濃度既知の標準溶液を用意して、試料溶液と標準溶液を別々に測定し定量する手法です。外標準法は試料に qNMR 用基準物質を加える必要がなく、試料をそのまま回収できる点...

分析 研究全般

HPLCカラムにWとDという2種類があるが、何が違うのでしょうか?

旧タイプのHPLC装置では、各社HPLC装置により接続部分の規格が異なり、配管および接続用部品がステンレス製の製品を使用している場合には最初に使用したカラムに合わせて配管と接続部品が固定されてしまい、カラムを交換する際にはそれまで使用していたカラムと同じ接続タイプのカラムを選択する必要がありました。しかし、接続タイプの統一化が進み、現在ではほとんどのメーカーがインチネジを採用、フェラルサイズも統一...

分析

ぬれ張力試験用混合液について

プラスチックフィルム上に塗装したり、コーティングを施したり、またはプラスチックフィルムを接着する場合、プラスチックフィルムがインキ、コーティング剤、接着剤などを表面が濡れた状況(まんべんなく塗られた状態)にする必要があります。この濡れた状況を示す一つの尺度としてぬれ張力があります。 表面に水玉が載った状態は濡れているとは言いません。(図1)

キーワード検索

月別アーカイブ

当サイトの文章・画像等の無断転載・複製等を禁止します。