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分析

分析 クロマトQ&A

【クロマトQ&A】:薄層クロマトグラフィーについて

本記事は、Analytical Circle No.77(2015年6月号)に掲載されたものです。

TLCは支持体(ガラス等)の上に担体(シリカゲル等)を薄膜状に固定した薄層プレートを用いて行うクロマトグラフィーの手法です。薄層プレートの一端を溶媒に浸すと、担体の間隙を毛細管現象により溶媒が移動します。薄層プレート上に試料が存在すると、溶媒の移動に伴い試料も移動します。この時、試料と固定相との相互作用の強さの違いにより、試料により移動する距離が異なるのを利用する事で分離を行います。

分析 クロマトQ&A

【クロマトQ&A】:カラムを長持ちさせる使用方法

本記事は、Analytical Circle No.76(2015年3月号)に掲載されたものです。

逆相系カラムの劣化に影響する項目をまとめてみました。 カラムの初期性能をできるだけ維持させて長く安定に使用することは、分析精度の向上、コスト削減のためなどに必要なことです。基本的には各カラムの取扱説明書の記載事項を守ってご使用いただくことですが、分析条件(溶離液・送液流速・注入試料など)の適正化、定期的なカラムの洗浄など、カラムにあったメンテナンスを日頃から実施していただくことが必要になります。 ...

分析 クロマトQ&A

【クロマトQ&A】:PTC誘導体化アミノ酸分析法における、アミノ酸混合標準液成分以外のアミノ酸分析

本記事は、Analytical Circle No.75(2014年12月号)に掲載されたものです。

アミノ基を持つ化合物のPTC化が可能です。 PTC(フェニルチオカルバモイル)化は、フェニルイソチオシアナート(PITC)試薬(コードNo.162-08473)を用いて誘導体化する方法で、一級アミンおよび二級アミンに反応します。誘導体化した化合物の分子吸光係数がどのアミノ酸もほとんど同じであるという特長を有しています。多成分のアミノ酸の同時分析にはグラジエント溶出が必要になりますが、Wakopak...

分析 テクニカルレポート

【テクニカルレポート】Presep® RPPシリーズを用いたネオニコチノイド系農薬の固相抽出法

本記事は、和光純薬時報 Vol.82 No.4(2014年10月号)において、和光純薬工業 試薬化成品研究所 須藤 勇紀が執筆したものです。

分析試料の精製・濃縮などの前処理として用いられる固相抽出法(SPE)は、従来の液 - 液抽出法に比べて簡便かつ、多検体の同時処理が可能などの利点をもち、医薬・食品・環境分析など幅広い分野で採用されています。 Presep®(プレセップ ®)RPP シリーズは、ディスポーザブルタイプの固相抽出用カラムであり、担体として親水性と疎水性を併せ持つジビニルベンゼン - メタクリレート系ベースポリマーを充て...

分析 クロマトQ&A

【クロマトQ&A】:アミノ酸分析用標準品、混合標準液

本記事は、Analytical Circle No.74(2014年9月号)に掲載されたものです。

前回および前々回のクロマトQ&Aでアミノ酸の誘導体化についてご説明しましたが、標準アミノ酸の分析例にはアミノ酸混合標準液を誘導体化したものを使用しています。アミノ酸混合標準液はアミノ酸分析機やHPLCによるアミノ酸組成・配列分析における定性、定量の標準としてご利用いただけます。今回は各種混合標準液の組成と濃度、および単品で販売しているアミノ酸標準品をご紹介します。あわせて、LC/MSなどの...

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