【テクニカルレポート】生物由来原料基準に適合した間葉系幹細胞用無血清培地
本記事は、和光純薬時報 Vol.88 No.2(2020年4月号)において、富士フイルム和光純薬 ライフサイエンス研究所 髙垣 謙太郎が執筆したものです。
世界中で間葉系幹細胞を細胞医薬に用いるという動きが活発になっています。2014 年に薬事法が薬機法へ変わったことにより、再生医療等製品を開発する環境が整いました。以降、テムセル、ステミラックという 2 つの間葉系幹細胞を主成分とする再生医療等製品が承認を受けました。これに続けと、間葉系幹細胞を主成分とする ADR-001、Multistem といった製品の開発も進められています。欧州では、Alof...