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【テクニカルレポート】Wakopak Combi ODS カラムについて

本記事は、和光純薬時報 Vol.67 No.4(1999年10月号)において、和光純薬工業 大阪研究所 上森 仁志が執筆したものです。

約 10 年前から始まったコンビナトリアルケミストリーは、医薬開発での有用性が認められ、ハイスループットスクリーニング技術と合わせて創薬研究に欠かせない手法として定着しているように思われる。コンビナトリアル合成は、より短時間に多種多様な化合物を一度に合成できるメリットを持ち、目的とする化合物を一つ一つ合成していた従来の方法に比べ格段のスピード化がはかられた。

この合成された"多種多様な化合物の混じりもの"は、そのまま有効性の評価にかけられる場合も多かったが、"多種多様な化合物の混じりもの"のままで作用を見ることは有用な作用を見逃したり、効果を正しく判断することが困難との見知から種々の精製操作が取入れられるようになってきた。

精製方法としては、固相抽出ミニカラム、フラッシュクロマト、HPLC 法が行われているが、とりわけ短時間分離が可能で、MS と直結すれば直接構造解析が可能となる HPLC グラジェント溶出法が主流と考えられる。

今回、開発した Wakopak Combi ODS カラムは、コンビナトリアル合成後の HPLC 精製に最適となるように設計開発した ODS カラムであり、親水性の高い化合物から疎水性の高い化合物まで広範囲に適応可能で、金属配位性化合物はもちろん、酸性から塩基性化合物までシャープなピークとして検出可能である。また、高流速グラジェント法に対応できるようカラムの圧力損失を最小限に抑えるよう設計されている。

Wakopak Combi ODS カラムは、カラム長が 50 mm で、汎用タイプとして内径 4.6 mm、構造解析用として内径 2.0 mm、分取用として内径 20 mm と 28 mm の 4 種類をラインナップした。下図に高速分離例を示したが、内径 2.0 mm から 28 mm まで完全な相関性が認められ、使用目的に応じて簡単に条件移行が可能である。

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参考資料

現代化学 11(1998)特集: コンビナトリアルケミストリーの新展開

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