弊社のシングルステップ培地CSCM-NXを培養用途でお使いいただくことが多いかもしれませんが、実は前培養、媒精用途でもご使用いただけます。下記データは米国のMatthew (Tex) VerMilyea先生にご協力いただき、前培養～培養用途でCSCM-NXを使用した場合の臨床成績の比較です。

培養条件

培養条件はバイオプシーを含め、培地以外は変更せずに評価しました。

	ラボA	ラボB
刺激	アンタゴニスト法（高刺激）	アンタゴニスト法（高刺激）
トリガー	ルプロントリガー	HCG トリガー
培養環境	6-6-88%（CO2-O2-N2）	6-6-88%（CO2-O2-N2）
比較	CSCM-NX vs シークエンシャルメディウム ※前培養～培養で同培地を使用 　2017/12/1より CSCM-NXに切替	CSCM-NX vs CSCM ※前培養～培養で同培地を使用 　2018/1/1より CSCM-NXに切替

形態学的評価

BUR (良好胚盤胞率) を指標とした形態学的評価はほぼ同等でした。

• 	CSCM-NX	患者数	シークエンシャル培地	患者数
  35歳以下	45%	48	48%	51
  35-37	47%	71	46%	60
  38-40	44%	77	46%	101
  41-42	41%	52	38%	133
  43歳以上	23%	53	32%	62
  TOTALS	43%	301	44%	407

• 	CSCM-NX	患者数	CSCM	患者数
  35歳以下	49%	93	48%	458
  35-37	47%	96	51%	284
  38-40	42%	60	38%	269
  41-42	42%	29	37%	142
  43歳以上	40%	31	36%	135
  TOTALS	46%	309	45%	1288

正倍数率

TE Biopsy並びにPGT-A の結果、CSCM-NX群で有意に正倍数率が高くなりました。

着床率

本評価では、着床率はCSCM-NX群で有意に高くなりました。