siyaku blog

- 研究の最前線、テクニカルレポート、実験のコツなどを幅広く紹介します。 -

【クロマトQ&A】Wakosil-II HG、AR、RSそれぞれのODSはどの様に使い分ければよいのでしょうか。

本記事は、Analytical Circle No.5(1997年6月号)に掲載されたものです。

Wakosil-II HG、AR、RSそれぞれのODSはどの様に使い分ければよいのでしょうか。

Wakosil-Ⅱシリーズは、高純度球状シリカゲルを原料として合成され、さらに高度にエンドキャップ処理されていますので、酸性、塩基性化合物はもとより金属配位性化合物の分析においても対称性に優れたピーク形状が得られるという特長があります。Wakosil-Ⅱシリーズには、Wakosil-Ⅱ HG, AR, RSという分離特性の異なる3タイプのODSがあり、それぞれの特長を生かした有効な使い分け方を以下に示しました。

タイプ 使い方
AR
  • 広いpH範囲で使用できるため、タンパク、ペプチドの分離に最適です。
  • 平面認識能があるため、多環芳香族化合物の分離に適します。
HG
  • 最も一般的な高性能モノメリックODSタイプであるため、広範囲な化合物の分離に適します。
  • 分析条件検討時のファーストチョイスとして有効です。
RS
  • 極性化合物の保持を大きくするように設計していますので、生体成分や水溶性化合物の分析に最適です。
  • 最もエンドキャップ効率が高いため、特に塩基性化合物の分離に適しています。

キーワード検索

月別アーカイブ

当サイトの文章・画像等の無断転載・複製等を禁止します。