合成・材料
プロセス化学ー合成化学の限界に挑戦するー
本記事はWEBに混在する化学情報をまとめ、それを整理、提供する化学ポータルサイト「Chem-Station」の協力のもと、ご提供しています。
皆さんは「プロセス化学」と聞いて何を思い浮かべるでしょうか?周りの人からよく聞くのは「収率あげるんですよね?」「結晶化が大事なんですよね?」「大スケールで反応を仕込むんですよね?」どれもプロセス化学の一部を表してはいますが、そのイメージは大分本質と乖離しているように感じます。そこで、今回は医薬品の化学合成を例にして、プロセス化学について紹介します。
あなたの天秤、正確ですか?
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実験化学者が最も頻繁に使う分析機器は、NMRでもHPLCでもなくて、電子天秤かと思います。どのラボにも微量用「分析天秤」と大量用「汎用天秤」の2台があるのではないでしょうか。いつも当たり前に試料を秤量していますが、あなたの天秤は正確でしょうか?もし天秤の値が不正確なら、実験の収率も、HPLCの定量分析も怪しいデータになってしまいます。そこで今回は秤量がズレる要因から、①静電気 ②風 ③傾き の対策...
ボロン酸エステル/ヒドラゾンの協働が実現する強固な細胞Click反応
本記事はWEBに混在する化学情報をまとめ、それを整理、提供する化学ポータルサイト「Chem-Station」の協力のもと、ご提供しています。
2017年、アルバータ大学・Dennis G. Hallらは、細胞毒性の低いボロン酸とジオール間でのボロン酸エステル形成に注目し、これをヒドラゾン形成と組み合わせることで不可逆的に複合体を形成し、生細胞コンジュゲーションに応用することに成功しました。
【総説】マリモ状ナノ粒子集合体の簡便合成と応用展開
本記事は、和光純薬時報 Vol.90 No.1(2022年1月号)において、高知工科大学 大学院工学研究科 谷口 彩乃様、大谷 政孝様、小廣 和哉様に執筆いただいたものです。
活性炭、シリカ、ゼオライト、金属―有機構造体(MOF)等に代表される多孔性材料は、広大な表面積や多数の細孔を有するため、物質吸着や物質貯蔵―放出等に極めて有利であり、多方面で利用される代表的な機能材料である。中でもシリカやマグネシア、アルミナ、チタニア、ジルコニア、セリア等の(金属)酸化物からなる酸化物多孔体は熱安定性や機械的強度に優れているため、貴金属ナノ粒子触媒の担体として重要である。また、ゼ...
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