培養工程をより良くするために
IVF大阪クリニックの水野里志先生へ、培養する上で重要なことや培養液へのこだわり、当社の胚培養液CSCM-NXを使用いただいている理由をお聞きしました。
培養で成績差が出るのはどのような時でしょうか。
基本的に胚を体外で培養している間に、胚の質が良くなることはないと考えています。胚培養の間に胚培養士がすべきことは、胚へのストレスを減らし、オリジナルに近い胚質を維持させることだと思います。
培養のポイントや培養液へのこだわりを教えてください。
胚培養のポイントとしては、胚培養士に起因する胚へのストレスを如何に減らすかだと考えます。例えば、胚を培養するドロップを作成する際に、時間がかかればかかるほど、培養液は蒸発していきます。また、体外での卵や胚の操作をする場合、培養環境を一定にする工夫がなされているとはいえ、その時間が長引くほど、卵や胚は良くない環境に長時間さらされることになります。これらは、決して胚培養士のミスではありませんが、これらの蓄積というのは確実に胚へのストレスになると考えます。私が考える理想的な胚培養は、各プロセスをシンプル化して、上記のようなミスではない胚へのストレスさえも軽減させるものです。
CSCM-NXの箱に「Simpler Processes. Less Stress. Better Results」というコンセプトが記載されていますが、この考えは、まさに私の胚培養に対しての考えと一致しています。
当社のCSCM-NXをお使いいただいている理由を教えてください。
様々な培養液を評価した上で、当院にはCSCM-NXが最適でしたので採用しています。施設により、卵巣刺激、精子処理、受精方法や胚培養法などは異なり、それに伴って最適解は変わります。培養液に悩みを持っている方は、どの培養液が最適なのかを把握することが重要だと思います。
胚培養液
CSCM-NX
- 乳酸濃度を低減することで、代謝ストレスを軽減
- 卵子前培養から使用可能
- 培地交換不要のシングルステップ培地