3,4-ジヒドロキシフェネチルアミン塩酸塩
3,4-Dihydroxyphenethylamine Hydrochloride
ドキュメント
アプリケーション
概要・使用例
概要 | 〈薬理・生理研究試薬〉〈末梢神経系作用物質〉〈自律神経系作用物質〉 自律神経は、意識とは直接関係なく、種々の自律性器官(心臓、血管、腺、各種平滑筋臓器)の機能を調節しています。自律神経系の一次中枢は脳幹および脊髄にありますが、これを総括する上位中枢が視床下部に存在します。 自律神経系は交感神経系と副交感神経系からなります。通常1つの器官には両系が分布して、お互いに反対の作用をしています。(相反性二重支配) 〈アドレナリン作働性物質〉 交感神経節後線維の奏効器官に興奮的に作用する薬物を交感神経興奮物質またはアドレナリン様作働物質といいます。交感神経支配器官にはα、β2種類の受容体があり、α1、α2、β1、β2のサブタイプに分類されます。 α1受容体 作用物質;アドレナリン>ノルアドレナリン>イソプロテレノール。 フェニレフリン、メトキサミン 効果;気管支収縮、血管収縮、子宮筋収縮、腸管弛緩、解糖促進、脂肪分解促進 α2受容体 作用物質;ノルアドレナリン=アドレナリン>イソプロテレノール。 クロニジン 効果;交感神経終末よりのノルアドレナリン遊離抑制、解糖抑制、脂肪分解抑制、血小板凝集、レニン分泌抑制 β1受容体 作用物質;イソプロテレノール>ノルアドレナリン=アドレナリン。 ドブタミン 効果;心拍数増加、心収縮力増加、脂肪分解促進 β2受容体 作用物質;イソプロテレノール>アドレナリン≫ノルアドレナリン。 メタプロテレノール、サルブタモール 効果;気管支拡張、血管拡張、子宮筋弛緩、腸管弛緩、解糖促進、振戦 アドレナリン,ノルアドレナリンの前駆物質。α受容体を介して弱い末梢血管収縮を示す。心臓のβ1受容体を介して心収縮力,心拍出量を増加させる。末梢から投与されたドーパミンは脳血液関門を通過しない。 〈薬理・生理研究試薬〉〈生体内生理物質〉 オータコイドとはホルモンのように微量で強い生理活性を示しますが、ホルモンと異なり特定の産生器官はなく、また産生された部位で直ちに強い生理作用を示す生体内活性物質をいいます。化学的にはアミン(ヒスタミン、セロトニンなど)、ペプチド(ブラジキニン、アンジオテンシンなど)および脂肪酸(プロスタグランジンなど)に分類されます。 〈カテコールアミン類〉 アドレナリン,ノルアドレナリンの前駆物質。末梢から投与されたドーパミンは脳血液関門を通過しない。心臓のβ受容体を介して心収縮力、心拍出量を増加し、また冠血流量も増加させる。 (Wako BioWindow NOV.2014/別冊号 vol.1, p15) |
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用途 | 生理・薬離作用研究用。 |
物性情報
外観 | 白色~うすい褐色, 結晶性粉末~粉末 |
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溶解性 | 水, ぎ酸に易溶、エタノールにやや可溶、エーテル, クロロホルム,ベ ンゼンにほとんど不溶。 水に溶け、エタノール及びアセトンに溶けにくい。 |
ph情報 | pH : 4.5 |
融点 | 約 250℃ (dec.) |
製造元情報
別名一覧
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