塩酸ピロカルピン
Pilocarpine Hydrochloride
ドキュメント
アプリケーション
概要・使用例
概要 | 〈薬理・生理研究試薬〉〈末梢神経系作用物質〉〈自律神経系作用物質〉 自律神経は、意識とは直接関係なく、種々の自律性器官(心臓、血管、腺、各種平滑筋臓器)の機能を調節しています。自律神経系の一次中枢は脳幹および脊髄にありますが、これを総括する上位中枢が視床下部に存在します。 自律神経系は交感神経系と副交感神経系からなります。通常1つの器官には両系が分布して、お互いに反対の作用をしています。(相反性二重支配) 〈コリン作働性物質〉 副交感神経節後線維の奏効器官に興奮的に作用する薬物をコリン作働性物質(副交感神経興奮様薬物)と言います。 コリン作働性物質は 1.副交感神経節後線維支配効果器のアセチルコリン受容体に直接作用する直接型コリン作働性物質と 2.コリンエステラーゼを阻害してアセチルコリンを蓄積させ、その奏効器官に対する作用を増強延長させる間接型コリン作働性物質に区分されます。 〈直接作用型コリン作働性物質〉 アセチルコリンは種々の部位で伝達物質として作用します。 ・副交感神経の支配器官の受容体に直接作用してこれを興奮させ、腺分泌の亢進、消化器、気管支筋その他の平滑筋収縮、血管拡張、心拍抑制などの作用を現します。(ムスカリン様作用) ・自律神経節並びに運動神経支配下の骨格筋端板に対して、少量ではこれを興奮し、大量ではこれを麻痺させます。(ニコチン様作用) アセチルコリンのムスカリン様作用は、ニコチン様作用よりも強力です。 持続性ムスカリン様作用。特に腺分泌作用,縮瞳作用が強い。 |
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用途 | 薬理研究用。 |
物性情報
外観 | 白色, 結晶~結晶性粉末 |
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溶解性 | 水及びエタノールに溶け、ジエチルエーテルに溶けない。 |
融点 | 200〜205℃ |
製造元情報
別名一覧
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- 表示している希望納入価格は本記事掲載時点の価格です。
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