【連載】Talking of LAL「第7話 Maximum Valid Dilution」
本記事は、和光純薬時報 Vol.60 No.2(1992年4月号)において、和光純薬工業 土谷 正和が執筆したものです。
リムルステストを用いて薬剤等のエンドトキシン量を測定する場合、通常、試料の影響のない状態で測定を行います。試料が測定に与える影響を除去するために最もよく用いられる方法は「希釈」でしょう。希釈を限りなく行えば試料の影響はなくなっていきますが、試料から検出できる最小エンドトキシン量は希釈と共に大きくなっていきます。
ここである薬剤のエンドトキシン試験を行う場合を考えますと、薬剤が定められたエンドトキシ...