第2回　国内販売網の整備・確立

前稿の第1回では、創立前後の歩みの中で当社がどのような想いで試薬の取扱いを始め、またいかにして国産化に向けた生産体制を構築してきたかをご紹介しました。第2回の本稿では、当社の事業基盤として欠かすことのできない販売体制の整備・確立について、ご紹介していきます。

設立から3年後の1925年9月東京日本橋に出張所を開設、その後我が国の戦後復興、高度成長のもと、全国主要都市に営業拠点を拡げました。
また、1960年頃から国内販売網の整備を精力的に実施し、当社代理店・特約店との連携を強化していきました。1960年代半ばには、直接販売制度を廃止し、全国を網羅した強固な販売網が確立されました。
この代理店・特約店との連携はのちに「和光会」として組織され、現在では、53社もの代理店・特約店の方々に参画いただいています。その200以上の営業拠点よりお客様に製品をお届けするとともに、試薬に関する適切な情報発信を行っています。

この全国に張り巡らされた販売網という当社の大きな強みを活かし、これからもお客様に必要な製品を安定して供給していきます。

代理店代表コメント

この度は創業100周年誠におめでとうございます。富士フイルム和光純薬様は、お客様のニーズに応えるべく高品質な製品をタイムリーに展開され、私ども代理店としてもWako製品を全国のお客様に迅速にお届けできる体制を整えてきました。こうした富士フイルム和光純薬様と代理店の取り組みが、日本の科学研究発展に寄与してきたと考えています。次の100年は、これまで培ってきたWakoブランドを軸に、富士フイルムグループの総力を結集してオリジナリティーの高い製品・サービスの展開を期待致します。我々代理店もより一層のサービス充実に取り組んで参ります。

〈伊勢久株式会社の概要〉