試薬の粒径について
【フルイ(篩)】
粒状、粉末状などの粒度の大きさの異なる物質をふり分ける道具で、 円形、または方形のワクに針金をはったものが多くみられます。(図1) その網目状になったところに粉体を通すと、網目より粒度が小さいも のは網目を通過し、網目より粒度が大きいものは網目に残ります。
【標準フルイとメッシュ(mesh)について】
標準フルイとは・・・
フルイの目の大きさを規格化したもの。フルイの目の開きおよびフ ルイの針金の太さを規格として定めています。(図2) 試薬の粒度はこのフルイを用いて測定されることが多いので、この 標準フルイが、試薬などの粒径をあらわす単位としても使用されて います。 日本ではJIS(日本産業規格)フルイが使われています。
メッシュとは・・・
フルイの目の大きさの単位としてよく使われていました。Tyler標準 フルイがよく知られていました。Tyler標準フルイは、針金を正方形 に織った網フルイで、フルイ目の開きが1/3 inch以下の場合、1 inch の間にある目の数をメッシュとしています。
最近ではフルイの大きさを表すのに、JIS(日本産業規格)に基づい てmm(ミリメートル)、μm(マイクロメートル)が使われています が、試薬の粒径をあらわすのにmesh(メッシュ)という言葉が慣習 的に使用されることがあります。 当社では、右記の表より、メッシュとmm、μmを対応させております。 尚、この対応表は当社にて参考としているものです。
メッシュの値が大きくなるほどフルイの目が細かくなる、つまり粒径が小さくなります。
(例)試薬の粒径が 325mesh ⇒右記の表より 325mesh=45μm、 45μm に相当します。