バイオマスプラスチック使用容器の採用案内
富士フイルム和光純薬では、試薬部門で販売しております自社製品の一部について、環境に配慮したバイオマスプラスチックを使用した容器へ変更※いたします。
国内市場ではすでに、⾷品メーカー、医薬品メーカーでの採⽤実績がありますが、試薬メーカーとしては初めての試みとなります。
- 樹脂ボトルは変更済み、PEチャック袋は21年夏頃、フィルムケースは22年春頃を予定しています。
背景
年々、環境意識の高まりによるバイオプラスチック需要の採用が増加してきています。国内においてもレジ袋有料化・東京オリンピック等により、包材の地球環境問題への関心が高まっており、日本政府は2030年度までに約200万トン/年のバイオマスプラスチック使用目標を設定しました。
当社でも、試薬リーディングカンパニーとして、環境に配慮した包材を採用することとなりました。
バイオマスプラスチックとは
再生可能なバイオマス資源を原料に、化学的または生物学的に合成することで得られる植物由来のポリエチレンです。容器を焼却処分した場合でも、バイオマス (再生可能資源) 特有のカーボンニュートラル特性から、大気中のCO2の濃度を上昇させないという特長があります。これにより、地球温暖化の防止や化石資源への依存度低減にも貢献することが期待されています。
日本国内でのバイオマスプラスチック認証制度
経済産業省管轄 | JORA (農林水産省管轄) | ||
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使用後・廃棄時に微生物の働きにより分解し、最終的に水と炭酸ガスに変化する特徴をもつ。製品中のポジティブリストに記載された生分解プラスチック+天然有機材料が、50 wt% or 50 vol% 以上のもの。 |
SDGs とは
「Sustainable Development Goals (持続可能な開発目標)」の略称で、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」には実現するための17のゴールから構成されています。
バイオマスプラスチックは、以下7つの項目に貢献します。
石油由来プラの使用量削減 Reduce |
2030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する。 |
CO2排出プロセス比較
高純度素材により、廃棄物から再生資源への転換による循環利用率の向上
※プラスチックのリサイクル性向上
枯渇性資源 (石油) から再生可能資源 (バイオマス) へ切換えによる化石資源への依存度低減及び資源循環性の向上
植物由来ポリエチレン特融のカーボンニュートラル特性による焼却時に発生する石油由来CO2排出の削減
※CO2排出量削減率=約70%
なるほど!!限りある石油資源の使用量を減らすことができるんだね。
試薬の容器ってリサイクルが難しいけど、これなら環境への負荷を減らせるかもしれないね。
欧州の環境対策では"生分解性プラスチック"から"バイオマスプラスチック (非生分解性) "の使用にかわってきてるんだって。
政府のバイオプラスチック導入ロードマップに貢献しているね。