PCRインヒビタークリーンアップキット
PCR Inhibitor CleanUp Kit
- 製造元 :
- (株)ニッポンジーン
- 保存条件 :
- 室温
- 構造式
- ラベル
- 荷姿
比較
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製品コード
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容量
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価格
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在庫
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50テスト
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ドキュメント
キットコンポーネント
50回用
AC Slurry | 50 mL |
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Filter Column | 50 本 |
製品概要
PCR Inhibitor CleanUp Kitは、PCRや逆転写反応(RT-PCR)などの核酸増幅反応を阻害する物質を、核酸溶液から効率的に除去するためのキットです。
本品は、AC Slurry とFilter Columnから構成され、AC Slurryに含まれる活性炭や親水性ポリマーにより、核酸溶液に含まれる腐植物質(フミン酸)、ポリフェノール、タンニン、メラニン、多糖類、色素などのPCR阻害物質を吸着して除去することができます。カラムにAC Slurryを充てんし、核酸溶液を添加して遠心するだけの簡単な操作で、PCRやRT-PCRなどのアプリケーションに使用できます。
特長
- 約10分間の簡単操作
- 精製した核酸溶液はそのままPCRや逆転写反応の鋳型に使用可能
- 酵素反応を阻害するフミン酸、ポリフェノール、タンニン、メラニン、多糖類、色素などを除去
使用例
操作手順
- AC Slurryのボトルを10秒以上転倒混和してよく分散させる。
ボルテックスミキサーを使用するよりもよく混合できます。 ボトルは必ず上下に転倒混和し、ボトルの底に充てん剤が残っていないことを確認してください。
よく分散させたら、沈降が始まる前(2分以内)に次のステップに進んでください。 - AC Slurry 850 µlを広径ピペットチップでFilter Columnに添加する。
内口径φ1.5 mm未満のピペットチップを使用した場合、チップ内で目詰まりする可能性があります。AC Slurryがよく混合された状態を保持するため、添加後直ちに次のステップで遠心を行ってください。 - 遠心(8,000 x g、3分間、室温)し、ろ液は捨てる。
遠心後、充てん剤の層がカラム内に形成されます(充てん済みカラム)。白色の粉末が混ざっているように見える場合もありますが、使用には問題ありません。 - 充てん済みカラムを新しい1.5 mlマイクロチューブの上に移す。
- 核酸溶液 50-200 µl をカラムに添加する
- 蓋を閉め、室温で1分間静置する。
すぐに遠心しないで1分間(~3分間)静置してください。 - 遠心(8,000 x g、3分間、室温)し、ろ過された核酸溶液を回収する。
得られた核酸溶液はPCRやRT-PCRなどの鋳型としてそのまま使用できます。
実験例1 PCR阻害が見られるイチゴ葉DNAのクリーンアップ
ポリフェノールを多く含むイチゴの葉から、簡易抽出試薬Template Prepper for DNA (Code No. 316-08911)を用いて回収したDNA溶液(遠心上清液)を、本品とA社品のプロトコールに従ってカラム精製を行った。
結果
着色が見られたDNA溶液は、本品で処理することで着色成分が取り除かれた。 PCR増幅も確認され、PCR阻害物質がDNA溶液から除去されたことが示唆された。
実験例2 PCR阻害が見られる土壌DNAのクリーンアップ
腐植物質を多く含む土壌から、ISOSPIN Soil DNA(Code No.310-09151)を用いてDNAを抽出した。得られたDNA溶液を希釈せずにPCRを実施すると酵素反応に阻害が見られたため、本品とA社品のプロトコールに従ってカラム精製を行った。
結果
本品で精製したDNA溶液は、吸光度比260/230値が処理前より大きく改善され、他社キットよりも高い値を示した。また、5倍希釈、10倍希釈する前の鋳型DNA濃度においてもPCRによる増幅産物が確認された。
FAQ
- 核酸収量が減少している。
- 活性炭に一部の核酸が吸着した可能性があります。
- 抽出後の核酸をヌクレアーゼフリー水で溶解した場合は特に、核酸溶液のpHが酸性でないことを確認してください(酸性下ではDNAは活性炭に吸着しやすくなります)。
- タンパク質などが含まれない精製された核酸溶液を用意してください。
- カラム内の充てん剤の層がAC Slurryの活性炭と親水性ポリマーがよく混合された状態であることが重要となります。プロトコールの一連の操作は中断しないで、操作手順通りキットを使用してください。
スタート時の核酸の濃度・量が過剰に見積もられた可能性があります。 - PCR阻害物質が混入した核酸溶液は、吸光度測定では正確な定量はできません。
- 核酸が分解している。
- 核酸溶液中にサンプル由来のヌクレアーゼが混入している可能性があります。タンパク質などが含まれない精製された核酸溶液を用意してください。
- 本キットで再精製したのにPCRで増幅が確認できない。
本キットで除去できないPCR阻害物質の混入か、阻害物質とは別の要因が影響している可能性があります。
本キットで除去できるPCR阻害物質(確認済み)と、その物質を多く含むサンプルの例をご紹介します。このリストにない物質も除去できる可能性はあります。PCR 阻害物質 サンプル例 腐植物質(フミン酸) 土壌 ポリフェノール、タンニン 植物、食品、糞便 メラニン 毛髪 多糖類(ポリサッカライド) 筋肉、植物、菌類、藻類
- AC Slurryをマイクロピペットで吸い取れない。
- 内口径の直径が1.5 mm以上の広径ピペットチップを使用してください。
内口径φ1.5 mm未満のピペットチップを使用した場合、チップ内で目詰まりする可能性があります。広径チップがない場合は、1000µl容量ピペットチップの先端を2-3 mmほど切断して代用することも可能です。ただしマイクロピペッターのメーカーは通常、正確性が損なわれるとして、先端を切ったチップの使用は推奨していません。本キットではAC Slurryを50回分よりも多めに供給しています。
製造元情報
別名一覧
- 掲載内容は本記事掲載時点の情報です。仕様変更などにより製品内容と実際のイメージが異なる場合があります。
- 製品規格・包装規格の改訂が行われた場合、画像と実際の製品の仕様が異なる場合があります。
- 掲載されている製品について
- 【試薬】
- 試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
- 試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
- 【医薬品原料】
- 製造専用医薬品及び医薬品添加物などを医薬品等の製造原料として製造業者向けに販売しています。製造専用医薬品(製品名に製造専用の表示があるもの)のご購入には、確認書が必要です。
- 表示している希望納入価格は「本体価格のみ」で消費税等は含まれておりません。
- 表示している希望納入価格は本記事掲載時点の価格です。