ジーン レッド PCR ミックス プラス
Gene RED PCR Mix Plus
- 製造元 :
- (株)ニッポンジーン
- 保存条件 :
- 冷凍 (ドライアイス輸送)
- 構造式
- ラベル
- 荷姿
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比較
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製品コード
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容量
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価格
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在庫 / 納期目安
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48回用
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96回用
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960回用
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ドキュメント
- 添付文書
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- スペクトルデータ
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- 検査成績書
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- 校正証明書
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- 分析チャート
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製品概要

Gene RED PCR Mix Plus は、2 x プレミックスタイプのPCR 試薬です。PCR に必要なTaq DNA Polymerase、dNTPs、Mg2+ などを含むため、鋳型DNA とプライマーを加えるだけでPCR ができます。また、本製品にはあらかじめ比重調整剤と色素が含まれているため、PCR 後の反応液はそのまま電気泳動ゲルにアプライすることができます。
本製品は、高速PCR にも対応できるようバッファー組成を最適化しています。比較的GC リッチな配列や長鎖(10kb)も増幅することができ、得られたPCR 産物はTA クローニングに使用可能と、幅広い実験に対応しています。
【特長】
- 簡単操作の2 x プレミックスタイプ
- 高速反応が可能(伸長時間10秒/kb)
- 2色のDye入りで、そのままアプライ可能
- さまざまなサンプルに対応
使用例
反応液組成
| Gene RED PCR Mix Plus | 25 µL |
| Primer-forward(10 µM) | 0.6 µL |
| Primer-reverse(10 µM) | 0.6 µL |
| Template | 10 pg-100 ng |
| d.d.H2O | up to 50 µL |
λ-DNAを鋳型とした0.5-10 kbpフラグメントの増幅の場合
PCR条件*1
| 94 ℃ | 3分 | |
| 94 ℃ | 20秒 | 25サイクル |
| 65 ℃ | 20秒 | |
| 72 ℃ | 10秒/kbp (1 kbp未満は5秒) |
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| 72 ℃ | 7分 |
5 µL 電気泳動
*1 PrimerのデザインやTemplate等により反応の至適条件が変わることがあります。
実験例1 コロニーPCRによるインサート(3.0 kbp)の確認
インサート長3.0 kbpのプラスミドを保持する大腸菌コロニーを爪楊枝でかきとり、 Gene RED PCR Mix PlusとA社製品の反応液に懸濁しPCR(増幅鎖長:3.1 kbp)を行った。
PCR条件
| PCR条件① | PCR条件②<A社推奨条件> | ||||
| 反応所要時間(50分間) | 反応所要時間(110分間) | ||||
| 94 ℃ | 3分 | 94 ℃ | 3分 | ||
| 94 ℃ | 20秒 | 25サイクル | 94 ℃ | 20秒 | 25サイクル |
| 60 ℃ | 20秒 | 60 ℃ | 20秒 | ||
| 72 ℃ | 30秒 (10秒/kbp) |
72 ℃ | 3分間 | ||
(λ/Hind III, EcoR I double digest)
1 % Agarose S
結果
PCR 条件②ではGene RED PCR Mix PlusとA社製品の標的配列の増幅が認められたが、PCR 条件①ではGene RED PCR Mix Plusのみで増幅が認められた。コロニーPCR において、Gene RED PCR Mix PlusはA社製品より増幅効率が高いため、反応時間を短縮することが可能であった。
実験例2 マウステール抽出DNA のPCR 増幅
マウステール2 mm (約20 mg)から下記3種類の各抽出方法で得られたゲノムDNA を鋳型として、Gene RED PCR Mix Plusを用いてPCR(増幅鎖長:400 bp)を行った。
抽出方法
<抽出A: SDS + Proteinase K + PCI 精製>
マウス尾2 mm程度にSDS溶解液99 µLとProteinase K (20 mg/mL)を1 µL加え、Vortexでよく攪拌する。55 ℃の湯浴で1時間反応する。反応後、Vortexで攪拌する。(1)
13,000 x gで3分間遠心し、得られた上清をPCI(Phenol/Chloroform/Isoamyl alcohol)処理し、アルコール沈殿により精製する。12.5 ng/µLに希釈してサンプルとして使用。
<抽出B: SDS + Proteinase K>
抽出Aの(1)まで同様の操作を行った後、Proteinase Kを失活させるため95 ℃で10分加熱する。13,000 x gで3分間遠心し、得られた上清を10倍希釈してサンプルとして使用。
<抽出C: アルカリ抽出>
マウス尾2 mm程度にアルカリ溶解液180 µLを加え、Vortexでよく攪拌する。95 ℃で10分間反応する。反応終了後、1 M Tris-HCl (pH8.0)を20 µL加えてVortexでよく攪拌する。13,000 x gで3分間遠心し、得られた上清を10倍希釈してサンプルとして使用。
反応液組成
| Gene RED PCR Mix Plus | 10µL |
| Primer-forward(10 µM) | 0.6 µL |
| Primer-reverse(10 µM) | 0.6 µL |
| 粗抽出DNA | 2 µL |
| d.d.H2O | up to 20 µL |
| 94 ℃ | 3分 | |
| 94 ℃ | 20秒 | 30サイクル |
| 65 ℃ | 20秒 | |
| 72 ℃ | 5秒/kbp (1 kbp未満は5秒) |
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| 72 ℃ | 5分 |
(pUC19/Msp I digest)
3 % Agarose 21
結果
いずれの抽出方法でも、Gene RED PCR Mix Plusによる標的配列の増幅が認められた。
実験例3 コロニーPCRによるM13系ベクターのインサート確認
M13 系ベクター(pUC19 DNA など)のインサートチェックにGene RED PCR Mix Plusと2 × M13 Primer Mix (組成:0.8 pmol/µL M13 forward primer, 0.8 pmol/µL M13 reverse primer, 0.1 mM Tris-HCl(pH7.5) を使用したコロニーPCR の使用例を紹介します。
プライマー配列
| PM13 forward primer | GTTTTCCCAGTCACGACGTT |
| M13 reverse primer | GGAAACAGCTATGACCATGA |
反応液組成
必要本数分のGene RED PCR Mix を1.5 mL容チューブに添加し、等量の2 × M13 Primer Mix を加え軽くピペッティングかタッピングで混合し、50 µL ずつPCR チューブに分注 。
| Gene RED PCR Mix Plus(2×) | 25 µL |
| 2 x M13 Primer Mix | 25 µL |
| Total | 50 µL |
爪楊枝またはチップでコロニーを軽く突き、反応液中で懸濁(コロニーは多量に持ち込まない)。 直ちにPCRを行う。
PCR条件
| 94 ℃ | 3分 | |
| 94 ℃ | 20秒 | 25サイクル |
| 55 ℃ | 20秒 | |
| 72 ℃ | 10秒/kbp (1kbp以下の場合は10秒) |
PCR 後、各反応液の5-10 µL をそのままアガロースゲルにアプライし、電気泳動。
主なM13系ベクター(no insert)のPCR増幅産物サイズ
| M13系ベクター | 増副産物サイズ(no insert) |
|---|---|
| pUC18/19 | 121 bp |
| pBluescriptII | 247 bp |
| pGEM-T easy | 250 bp |
| pT7Blue | 172 bp |
| pT7Blue2 | 388 bp |
| λZAPII | 244 bp |
M13プライマーのpUC18におけるアニーリング部位
M13 forward primer
5' AAGTTGGGTA ACGCCAGGT TTTCCCAGTC ACGACGTTGT AAAACGACGG CCAGTGCCAA
3' TTCAACCCAT TGCGGTCCCA AAAGGGTCAG TGCTGCAACA TTTTGCTGCG GGTCACGGTT
5' GCTTGCATGC CTGCAGGTCG ACTCTAGAGG ATCCCCGGGT ACCGAGCTCG AATTCGTAAT
3' CGAACGTACG GACGTCCAGC TGAGATCTCC TAGGGGCCCA TGGCTCGAGC TTAAGCATTA
5' CATGGTCATA GCTGTTTCCT GTGTGAAATT GTTATCCGCT CACAATTCCA CACAACATAC
3' GTACCAGTAT CGACAAAGGA CACACTTTAA CAATAGGCGA GTGTTAAGGT GTGTTGTATG
M13 reverse primer
赤文字:Multi cloning sites
下線:プライマーのアニーリング部位
概要・使用例
| 概要 | 2色の色素が入った2×プレミックスタイプPCR試薬 Gene RED PCR Mix Plus は、2×プレミックスタイプのPCR試薬です。PCRに必要なTaq DNA Polymerase、dNTPs、Mg2+などを含むため、鋳型DNAとプライマーを加えるだけでPCRができます。また、本品にはあらかじめ高比重成分と色素が含まれているため、PCR後の反応液はそのまま電気泳動ゲルにアプライすることができます。 本品は、高速PCRにも対応できるようバッファー組成を最適化しています。比較的GCリッチな配列や長鎖(10kb)も増幅することができ、得られたPCR産物はTAクローニングに使用可能と、幅広い実験に対応しています。 (Wako BioWindow SEP.2013/No.126, p19) (Wako BioWindow SEP.2014/No.133, p30) |
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物性情報
「物性情報」は参考情報でございます。規格値を除き、この製品の性能を保証するものではございません。
本製品の品質及び性能については、本品の製品規格書をご確認ください。
なお目的のご研究に対しましては、予備検討を行う事をお勧めします。
製造元情報
別名一覧
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- 掲載されている製品について
- 【試薬】
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- 試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
- 【医薬品原料】
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