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アイソスピン ソイル DNA ISOSPIN Soil DNA

製造元 :
(株)ニッポンジーン
保存条件 :
室温
適用法令 :
PRTR-1 安衛法57条・有害物表示対象物質 労57-2 優先評価物質
GHS :
  • 構造式
  • ラベル
  • 荷姿
比較
製品コード
容量
価格
在庫 / 納期目安
販売元
310-09151
製造元
310-09151
JAN
4987481641310
50回用
希望納入価格
56,900 円

照会

ドキュメント

添付文書
スペクトルデータ
検査成績書
校正証明書
分析チャート

キットコンポーネント

概要

ISOSPIN Soil DNA

ISOSPIN Soil DNA(アイソスピン ソイル DNA)は、スピンカラムを用いて土壌からDNAを抽出・精製するためのキットです。
本キットでは、土壌に至適化した抽出液とビーズビーティングによる物理的な破砕の併用によって、非火山灰土壌だけでなく黒ボク土(火山灰土壌)からも効率よくDNAを抽出することが可能です。 また、精製工程においては、独自開発したスピンカラムを採用しており、フェノールやクロロホルムなどの毒性有機溶媒を使用することなく、迅速・簡便にDNAを精製することが可能です。

本製品のご使用には、別途 ビーズ式破砕装置(2 mLチューブ対応) が必要になります。

Lysis Solution BB SP1

キットのオプションSP1プロトコールに使用する別売品です。
黒ボク土の中でも特にアロフェン質が多い試料からDNAを抽出する場合には、キットに添付のLysis Solution BBの代わりにLysis Solution BB SP1を使用することで収量を向上させることができます。

【特 長】

  • フェノールやクロロホルムなどの毒性有機溶媒を使用しない
  • 自社開発のスピンカラムにより、高い操作性を実現
  • 操作時間約45分間~1時間で抽出・精製が可能
  • ビーズビーティングで強固な細胞壁を有する微生物からもDNA抽出が可能
  • RNase A の添加により、RNAの混入が少ないDNA溶液が得られる
  • 土壌から純度の高いDNAが高収量で得られる

【用 途】

  • 次世代シーケンサーNGSによる土壌菌叢解析

本製品は、東京大学 TLO が所有する特許のライセンスを受けて製造販売しています。

標準プロトコール

*1:黒ボク土からのDNA 収量を上げる場合、Lysis Solution BB の代わりに別売のLysis Solution BB SP1[コードNo.313-06221]を使用する。
*2:抽出したDNA をNGS 解析する場合、Lysis Solution 20S の添加量を10 μL にする(NGS 用プロトコール)。
*3:別途ビーズ式破砕装置(2 mLチューブ対応)を使用。ボルテックスの代用は不可。

実験例

実験例1

オートクレーブ処理した土壌サンプル(①~⑤:非火山灰土壌、⑥⑦:黒ボク土)にNBRC(製品評価技術基盤機構バイオテクノロジーセンター) 菌体カクテル(Cell-Mock-001)を添加し、本製品(ISOSPIN Soil DNA)の各プロトコールと、他社品(A 社、B 社、C 社)の各社プロトコールでDNA を抽出した。それぞれの方法で抽出したDNA について、16S rRNA 遺伝子(V3V4 領域)をNGS 解析して比較した。

「参照1」(V3V4領域解析結果、NBRC)と「参照2」(理論値、NBRC)は、菌体カクテル(Cell-Mock-001)に添付のデータシートに記載された割合です(参考値)。

解析番号 抽出法 使用した土壌
本製品 標準プロトコール 非火山灰土壌
本製品 NGS用プロトコール
他社A
他社B
他社C
本製品 標準プロトコール (Lysis Solution BB SP1 使用) 黒ボク土
本製品 NGS用プロトコール (Lysis Solution BB SP1 使用)
参照 1 V3V4領域 解析結果 (NBRCデータ)
参照 2 理論値 (NBRCデータ)

※Lysis Solution BB SP1 [コードNo. 313-06221]は、特にアロフェン室の多い黒ボク土からのDNA収量を改善するためのオプションバッファー(別売)です。

【結果】

ISOSPIN Soil DNA(本製品)のNGS 用プロトコールで抽出したDNA の解析データは、NBRC が示す解析結果(グラフ参照 1)と近い結果が得られた。また、黒ボク土においても、Lysis Solution BB SP1(別売)を使用することで同様の結果が得られた。

NGSでの使用実績

  • Qi, L. et al. : Microorganisms., 10, 1395 (2022)

実験例2

ISOSPIN Soil DNA 詳細マニュアル(第3版、P8)に、液体試料からのDNA抽出プロトコールを追加しました。

液体サンプルからのDNA抽出プロトコール

液体サンプルからのDNA抽出プロトコール

液体サンプルとして、製品評価技術基盤機構バイオテクノロジーセンター(NBRC)の菌体カクテル(Cell-Mock-001)10 µLに蒸留水(DW) 490 µLを添加し、本キットの「液体サンプルからのDNA抽出用プロトコール」と各抽出キットでDNAを抽出し、16S rRNA遺伝子(V3V4領域)をNGS解析して比較しました。

液体サンプルからのDNA抽出プロトコール

※ 参考値(NBRC)は、菌体カクテル(Cell-Mock-001)に添付のデータシートに記載された割合です(理論値)。

【結果】

ISOSPIN Soil DNAを用いて、液体試料からNGS解析に使用できるDNAを抽出することができました。

FAQ

Lysis Solution BB と オプション溶液 Lysis Solution BB SP1 のどちらを使用すればよいか?
キット構成品の Lysis Solution BB は、日本のさまざまなタイプの土壌からDNAを収率よく抽出できることを確認した、バランスの良い組成になっています。  一方、オプション溶液(別売り)の Lysis Solution BB SP1 は、アロフェン質を非常に多く含む土壌サンプル用に開発されました。そのため、アロフェン質が少ない土壌サンプルの場合、キット品と比べてDNAの収率は低くなります。
したがいまして、初回はキット構成品を用いてDNA抽出を行うことをお勧めします。明らかに火山灰が多く含まれているような土壌サンプルの場合はオプション溶液を用いることで、収率が上がる可能性があります。
ビーズ破砕装置はどのようなものを使用すればよいですか?ボルテックスミキサーは使用できますか?
ボルテックスミキサーを使用した場合、製品添付のチューブ内にあるビーズとサンプルと試薬が十分に撹拌されず、本製品の性能が得られない可能性があります。そのため、ボルテックスミキサーの使用は推奨しておりません。
2.0 mLチューブを収容可能で、破砕条件(4~6 m/秒間または4,200~6,800 rpmで30~45 秒間)に対応できるビーズ式破砕装置をご使用ください。条件を満たすことを確認しているビーズ式破砕装置は以下になります。ただし、確認していない装置もありますので、ご了承ください。
  • マルチビーズショッカー 多検体細胞破砕機(安井器械株式会社)
  • ビーズ式細胞破砕装置 MS-100(株式会社トミー精工)
  • FastPrep FP100A Instrument(MP-Biomedicals(Q-Biogene))
  • FastPrep-24(MP-Biomedicals(Q-Biogene))
  • Mini-BeadBeater(BioSpec)

物性情報

「物性情報」は参考情報でございます。規格値を除き、この製品の性能を保証するものではございません。
本製品の品質及び性能については、本品の製品規格書をご確認ください。
なお目的のご研究に対しましては、予備検討を行う事をお勧めします。

製造元情報

別名一覧

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  • 掲載されている製品について
    【試薬】
    試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
    試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
    【医薬品原料】
    製造専用医薬品及び医薬品添加物などを医薬品等の製造原料として製造業者向けに販売しています。製造専用医薬品(製品名に製造専用の表示があるもの)のご購入には、確認書が必要です。
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