アイソスピン フィーカル DNA
ISOSPIN Fecal DNA
- 製造元 :
- (株)ニッポンジーン
- 保存条件 :
- 室温
- 適用法令 :
- PRTR-1 安衛法57条・有害物表示対象物質 労57-2 優先評価物質 危4-ア(水溶性)-II
- GHS :
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- 構造式
- ラベル
- 荷姿
比較
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製品コード
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容量
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価格
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在庫
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50回用
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ドキュメント
- スペクトルデータ
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- 検査成績書
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- 校正証明書
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製品概要
ISOSPIN Fecal DNAは、スピンカラムを用いて糞便からDNAを抽出・精製するためのキットです。
糞便に至適化した抽出液とビーズビーティングによる物理的な破砕の併用によって、強固な細胞壁を有する微生物からもDNAを抽出することが可能です。 また、精製工程においては、独自開発したスピンカラムを採用しており、フェノールやクロロホルムなどの毒性有機溶媒を使用することなく、迅速・簡便にDNAを精製することが可能です。
※本製品のご使用には、別途 ビーズ式破砕装置(2 mLチューブ対応)が必要になります。
特長
- フェノールやクロロホルムなどの毒性有機溶媒を使用しない
- 自社開発のスピンカラムにより、高い操作性を実現
- 操作時間約30分間~1時間で抽出・精製が可能
- ビーズビーティングで強固な細胞壁を有する微生物からもDNA抽出が可能
- RNase A の添加により、RNAの混入が少ないDNA溶液が得られる
- 糞便から純度の高いDNAが高収量で得られる
260/230比が高く、吸光度測定結果に基づいて算出されるDNA濃度の信頼性も高いです。
採用実績
本製品は、日本マイクロバイオームコンソーシアム(JMBC)をはじめ、大学、公的研究機関、製薬メーカー、食品メーカー、受託検査会社等、数多くのお客様に採用されています。
NGS解析のための核酸抽出試薬について
ニッポンジーンでは、'簡単' で '高性能' さらに '低コスト' な核酸抽出キット「ISOSPIN シリーズ」を提供しています。
そのラインアップの中から、NGS解析を行う研究者の皆様に向けて、NGSグレードの核酸を抽出するための製品をご紹介いたします。
※動物組織・細胞または植物からのRNA抽出キット、更に糞便からのDNA抽出キットについてご説明いたします。
01:48 動物組織、動物培養細胞からのRNA抽出キット(ISOSPIN Cell & Tissue RNA)
05:15 植物組織からのRNA抽出キット(ISOSPIN Plant RNA)
06:51 糞便試料からのDNA抽出キット(ISOSPIN Fecal DNA)
性能データ
糞便からのDNA収量 比較データ
製品 | 糞便量 | DNA収量 | 糞便1 mgあたりのDNA収量 |
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ISOSPIN Fecal DNA(Beads Beat法) | 200 mg | 24.27 μg | 0.121 μg/mg |
ISOSPIN Fecal DNA(熱処理法) | 200 mg | 25.26 μg | 0.126 μg/mg |
A社キット | 250 mg | 2.42 μg | 0.010 μg/mg |
B社キット | 200 mg | 8.46 μg | 0.042 μg/mg |
C社キット | 500 mg | 23.33 μg | 0.047 μg/mg |
結果
ISOSPIN Fecal DNA(本製品)は、他社キットと比較して高いDNA収量が得られた。
各種キットで抽出した糞便DNAの吸光度比較
各社キットで抽出したDNAの吸光度の平均値(n=3)を算出し、260 nmのAbsを1に
揃えて比較した。
結果
ISOSPIN Fecal DNA(本製品)は、他社キットと比較して高純度のDNAが得られた。
アプリケーションデータ
16S rRNA菌叢解析 (データ提供 : Repertoire Genesis株式会社)
市販されている採便キット(C社およびD社)で採取・保存したヒト糞便サンプル4検体から、ISOSPIN Fecal DNA(本製品)を 用いてDNAを抽出・精製した。抽出したDNAは次世代シーケンサー(MiSeq, illumina社)を用いて、16S rRNA菌叢解析(系統分類解析)を行った
結果
本製品で抽出したDNAを用いて、次世代シーケンサーによる菌叢解析を行うことができた。また、2種類の採便キットでそれ ぞれ再現性の高い結果が得られた。
唾液中の細菌叢解析
ヒト12名分の唾液サンプルを採取した。唾液サンプル 0.2 ml から、医薬健栄研プロトコル(ビーズ破砕・自動核酸抽出)もしくは本キット(ISOSPIN Fecal DNA)標準プロトコルでDNAを調製した。それぞれの方法で抽出したDNAをイルミナ社Miseq でシーケンスし、細菌叢解析を行った。
(データ提供:国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所ワクチンマテリアルプロジェクト 國澤純 先生、細見晃司先生)
結果
同じ被験者からのサンプルは、同じクラスターに分類された。唾液サンプルの場合でも、ISOSPIN Fecal DNA(本品)で抽出したDNAと医薬健栄研プロトコールで抽出したDNAで高い相関があることが示唆された。
概要・使用例
概要 | スピンカラムを用いた糞便からのDNA抽出・精製キット ISOSPIN Fecal DNA 本品は、糞便からDNAを抽出・精製するためのキットです。糞便に至適化した抽出液とビーズビーティングによる物理的な破砕の併用によって、強固な細胞壁を有する微生物からもDNAを抽出することが可能です。また、精製工程においては、独自開発したスピンカラムを採用しており、フェノールやクロロホルムなどの毒性のある有機溶媒を使用することなく、迅速・簡便にDNAを精製することが可能です。 特 長 ■30分間~1時間で抽出・精製が可能 ■強固な細胞壁を有する微生物からも抽出可能 ■フェノール・クロロホルム不要 ■RNase A 添付(別途購入不要) キット内容 ・FE1 Buffer ···················35 mL×1本 ・FE2 Buffer ··············· 4.5 mL×1本 ・FB Buffer ···················40 mL×1本 ・FW Buffer ··················40 mL×1本 ・TE (pH 8.0) ·············5.0 mL×1本 ・RNase A······················0.5 mL×1本 ・Beads Tube ··················50本×1袋 ・Spin Column ················50本×1袋 ※使用上のご注意 : 本品以外にビーズ式破砕装置(2mLチューブ対応のもの)が必要です。 (Wako BioWindow APR. 2019 / No.159, p6) (Wako BioWindow SEP 2022 / No.173, p7) |
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物性情報
「物性情報」は参考情報でございます。規格値を除き、この製品の性能を保証するものではございません。
本製品の品質及び性能については、本品の製品規格書をご確認ください。
なお目的のご研究に対しましては、予備検討を行う事をお勧めします。
製造元情報
別名一覧
- 掲載内容は本記事掲載時点の情報です。仕様変更などにより製品内容と実際のイメージが異なる場合があります。
- 製品規格・包装規格の改訂が行われた場合、画像と実際の製品の仕様が異なる場合があります。
- 掲載されている製品について
- 【試薬】
- 試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
- 試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
- 【医薬品原料】
- 製造専用医薬品及び医薬品添加物などを医薬品等の製造原料として製造業者向けに販売しています。製造専用医薬品(製品名に製造専用の表示があるもの)のご購入には、確認書が必要です。
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