リジェンティス社 EXポリリン酸®ナトリウム
生体高分子であるポリリン酸は、その分子量(鎖長)によって生体内での機能が異なることがわかっています。ポリリン酸は生体内の各種タンパク質に結合し、その機能をコントロールしており、血液凝固1)をはじめ、補体の活性化2)、血管内皮の炎症抑制3)、感染制御4)、低分子シャペロン5)、サイトカインの機能修飾6)やCOVID-19のスパイクタンパクとACE2レセプターの結合阻害等7)、種々の機能が示されています。
リジェンティス株式会社では、ポリリン酸の分子量コントロールに成功し、今までにない狭い分子量範囲に限定したEXポリリン酸®ナトリウムを発売しました。 本品は、生体内に含まれている鎖長のうち、長鎖、中鎖、短鎖ポリリン酸ナトリウムの3種類を用意しています。ポリリン酸の鎖長による機能の違いを高い精度で検証することが可能です。
<文献>
1)Müller, F. et al.: Cell., 139, 1143 (2009).
2)Wijeyewickrema, L. C. et al.: Blood., 128. 1766 (2016).
3)Terashima-Hasegawa, M. et al.: Biochem. Pharmacol., 159. 96 (2019).
4)Roewe J. et al.: Nature Com., 11. 4035 (2020).
5)Gray, M. J. et al.: Mol. Cell., 53. 689 (2014).
6)Shiba, T. et al.: J. Biol. Chem., 278. 26788 (2003).
7)Neufurth, M. et al: Biochem Pharmacol., 182. 114215 (2020).
特長
- 分子量範囲をこれまでに無く、狭く限定
- 長鎖、中鎖、短鎖の3種類を用意
- 直ぐに使用可能な水溶液タイプ
ポリリン酸分子量分布
①長鎖(L)(平均鎖長130)
②中鎖(M)(平均鎖長60)
③短鎖(S)(平均鎖長14)
④他社(平均鎖長75以上)
⑤他社(平均鎖長65)
⑥他社(平均鎖長45)
電気泳動条件
・15%ポリアクリルアミドゲル(TAE buffer, 150V, 50min)
・サンプルロード量:L、M、S各0.1M(リン酸換算)を2 μLアプライ、
他社品の75+、65、45は各0.1Mを5 μLアプライ
・染色剤:Toluidine blue
各鎖長におけるポリリン酸の効果
製品一覧
- 項目をすべて開く
- 項目をすべて閉じる
- 掲載内容は本記事掲載時点の情報です。仕様変更などにより製品内容と実際のイメージが異なる場合があります。
- 掲載されている製品について
- 【試薬】
- 試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
- 試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
- 【医薬品原料】
- 製造専用医薬品及び医薬品添加物などを医薬品等の製造原料として製造業者向けに販売しています。製造専用医薬品(製品名に製造専用の表示があるもの)のご購入には、確認書が必要です。
- 表示している希望納入価格は「本体価格のみ」で消費税等は含まれておりません。
- 表示している希望納入価格は本記事掲載時点の価格です。