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ラボアッセイ (TM) 遊離コレステロール LabAssay (TM) Free Cholesterol

細胞生物学用
for Cellbiology
製造元 :
富士フイルム和光純薬(株)
保存条件 :
冷蔵 (氷冷輸送)
適用法令 :
安衛法57条・有害物表示対象物質 有機則第2種 労57-2 優先評価物質
GHS :
  • 構造式
  • ラベル
  • 荷姿
比較
製品コード
容量
価格
在庫 / 納期目安
販売元
297-98501
JAN
4548995111142
350回用
希望納入価格
49,000 円
西日本 :
20以上
東日本 :
10

ドキュメント

製品規格書
添付文書
スペクトルデータ
検査成績書
校正証明書
分析チャート

キットコンポーネント

100回用

緩衝液 75 mL/1 本
発色剤 75 mL 用
標準液 2 mL/1 本

製品概要

ヒト血中のコレステロールは主にLDLやHDL、一部VLDLに存在し、総コレステロールの約2/3がエステル型、1/3が遊離型として存在します。遊離コレステロールは脂肪酸と結合していない形態のコレステロールで、細胞膜の柔軟性維持や信号伝達、ホルモン合成に不可欠な役割を担っています。正常な細胞機能には遊離コレステロールの適切なバランスが重要とされ、異常はさまざまな疾患の指標となります。
総コレステロールに占めるエステル型の割合を示すコレステロールエステル比は通常70 ~ 80%であり、その低下は急性・慢性肝炎、肝硬変症、ネフローゼ症候群、慢性炎症性疾患などと関連しています。したがって、コレステロールエステル比を測定することは肝実質障害の指標として利用することができます。

本製品は、検体中の遊離コレステロールを測定するキットです。マイクロプレートを用いて短時間かつ簡便に検体中の遊離コレステロールを測定することができます。

※ ラボアッセイ™ シリーズは研究用試薬です。診断用に使用することはできません。

キット性能

測定対象検体 ヒト 血清/血漿 (EDTA、ヘパリン)
マウス 血清/血漿 (EDTA、ヘパリン)
ラット 血清/血漿 (EDTA、ヘパリン)
イヌ 血清/血漿 (EDTA、ヘパリン)
ネコ 血清/血漿 (EDTA、ヘパリン)
培地 (D-MEM、RPMI)
検量線範囲 10-233 mg/dL
検体量 10 μL
測定時間 約20分
測定波長 600 nm
※培地に標準品を添加した検体で検証しています。
測定可否は培地や細胞種、培養条件などによって異なります。細胞培養上清を検体として使用する場合には、あらかじめ実験前に使用する培地にて添加回収試験や希釈直線性試験を行ってください。

検量線例

検量線例

測定原理

試料に発色試液を作用させると試料中の遊離コレステロールは、コレステロールオキシダーゼ (CO) の作用を受けて酸化され、同時に過酸化水素を生じます。生成した過酸化水素は、ペルオキシダーゼ (POD) の作用によりDAOS と4-アミノアンチピリンとを定量的に酸化縮合させ青色の色素を生成させます。この青色の吸光度を測定することにより試料中の遊離コレステロール濃度を求めます。

データ

同時再現性試験

本製品で各2濃度のヒト血清/血漿 (EDTA) について5重測定を実施し、精度を確認した。

n\ID ヒト血清 ヒト血漿(EDTA)
ID1 (mg/dL) ID2 (mg/dL) ID3 (mg/dL) ID4 (mg/dL)
1 35.3 145 39.8 137
2 36.1 146 39.4 140
3 35.9 145 39.9 139
4 35.5 146 39.8 140
5 35.5 146 39.4 138
mean 35.7 145.6 39.7 138.8
SD 0.329 0.548 0.241 1.30
CV(%) 0.9 0.4 0.6 0.9

[結果]
ヒト血清のCV(%)は、0.4-0.9%、ヒト血漿 (EDTA) のCV(%)は、0.6-0.9%と良好であった。

日差再現性試験

本製品で各2濃度のヒト血清/血漿 (EDTA) について、4日間測定を実施し、精度を確認した。

Day\ID ヒト血清 ヒト血漿 (EDTA)
ID9 (mg/dL) ID10 (mg/dL) ID11 (mg/dL) ID12 (mg/dL)
1 152 51.2 119 39.1
2 151 52.7 121 41.2
3 152 51.2 127 40.3
4 145 53.6 123 41.8
mean 150 52.2 123 40.6
SD 3.37 1.18 3.42 1.17
CV(%) 2.2 2.3 2.8 2.9

[結果]
ヒト血清のCV(%)は、2.2-2.3%、ヒト血漿 (EDTA) のCV(%)は、2.8-2.9%と良好であった。

希釈直線性試験

製品添付の標準品希釈液を用いて、ヒト、マウス、ラット、イヌ、ネコの血清/血漿 (EDTA) および標準品を添加したD-MEM培地、RPMI培地を倍々希釈後、2重測定をし、直線性を確認した。

ヒト 血清
ヒト 血漿 (EDTA)
マウス 血清
マウス 血漿 (EDTA)
ラット 血清
ラット 血漿 (EDTA)
イヌ 血清
イヌ 血漿 (EDTA)
ネコ 血清
ネコ 血漿 (EDTA)
D-MEM
RPMI

[結果]
いずれも測定範囲内で良好な直線性を示した。

添加回収試験

ヒト、マウス、ラット、イヌ、ネコの血清/血漿 (EDTA) および培地 (D-MEM、RPMI) に3濃度のスタンダードを添加し、2重測定を実施した。

ヒト検体

添加量
(mg/dL)
測定値
(mg/dL)
回収量
(mg/dL)
回収率
(%)
血清 - 49 - -
13.8 62.5 13.5 97.8
27.7 77.5 28.5 103
55.3 101 52.0 94.0
平均 98.2
血漿
(EDTA)
- 41.3 - -
10.3 50.8 9.50 92.2
25.8 65.7 24.4 94.6
51.6 89.7 48.4 93.8
平均 93.5

マウス (BALB/c) 検体

添加量
(mg/dL)
測定値
(mg/dL)
回収量
(mg/dL)
回収率
(%)
血清 - 18.9 - -
12.6 30.6 11.7 92.9
25.2 44.1 25.2 100
50.3 72.5 53.6 107
平均 99.8
血漿
(EDTA)
- 17.8 - -
12.6 29.5 11.7 92.9
25.2 43.6 25.8 102
50.3 72.6 54.8 109
平均 101

ラット (SDラット) 検体

添加量
(mg/dL)
測定値
(mg/dL)
回収量
(mg/dL)
回収率
(%)
血清 - 11.0 - -
11.1 21.2 10.1 91.0
22.1 31.4 20.4 92.3
55.3 64.3 53.3 96.4
平均 93.2
血漿
(EDTA)
- 10.4 - -
11.1 20.6 10.2 91.9
22.1 31.2 20.8 94.1
55.3 62.4 52.0 94.0
平均 93.3

イヌ (ビーグル) 検体

添加量
(mg/dL)
測定値
(mg/dL)
回収量
(mg/dL)
回収率
(%)
血清 - 31.7 - -
11.4 42.4 10.7 93.9
20.6 50.3 18.6 90.3
51.4 82 50.3 97.9
平均 94.0
血漿
(EDTA)
- 29.6 - -
11.5 40.5 10.9 94.8
20.6 49.0 19.4 94.2
51.4 81.6 52.0 101
平均 96.7

ネコ (日本ネコ) 検体

添加量
(mg/dL)
測定値
(mg/dL)
回収量
(mg/dL)
回収率
(%)
血清 - 18.6 - -
11.4 29.2 10.6 93.0
20.6 37.5 18.9 91.7
51.4 70.2 51.6 100
平均 95.0
血漿
(EDTA)
- 18.8 - -
11.4 29.4 10.6 93.0
20.6 38.6 19.8 96.1
51.4 71.2 52.4 102
平均 97.0

培地

添加量
(mg/dL)
測定値
(mg/dL)
回収量
(mg/dL)
回収率
(%)
D-MEM - 0.0 - -
10.6 10.8 10.8 102
21.2 21.1 20.1 94.8
53.0 52.0 52.0 98.1
平均 98.3
RPMI - 0.0 - -
10.6 11.1 11.1 105
21.2 20.5 20.5 96.7
53.0 51.8 51.8 97.7
平均 99.7

[結果]
いずれも良好な回収率であった。

自動分析装置用試薬との相関

ラボアッセイ™ 遊離コレステロール (本製品) および自動分析装置用試薬を用いて、ヒトの血清/血漿 (EDTA) の遊離コレステロールを測定し、その相関を確認した。

自動分析装置用試薬との相関

[結果]
ラボアッセイ™ 遊離コレステロールと自動分析装置用試薬の測定値には高い相関が確認できた。

検体測定例

マウス (BALB/c) 検体

ID\n 測定値 (mg/dL) mean SD CV
(%)
1 2
血清 ID1 17.1 16.5 16.8 0.424 2.5
ID2 16.0 15.2 15.6 0.566 3.6
ID3 7.65 7.60 7.63 0.0354 0.5
ID4 21.8 21.2 21.5 0.424 2.0
ID5 33.8 33.4 33.6 0.283 0.8
血漿
(EDTA)
ID1 14.3 14.7 14.5 0.283 2.0
ID2 10.5 10.6 10.6 0.0707 0.7
ID3 15.4 15.5 15.5 0.0707 0.5
ID4 19.1 19.0 19.1 0.0707 0.4
ID5 30.8 30.7 30.8 0.0707 0.2

ラット (SDラット) 検体

ID\n 測定値 (mg/dL) mean SD CV
(%)
1 2
血清 ID1 28.5 28.4 28.5 0.0707 0.2
ID2 17.6 17.5 17.6 0.0707 0.4
ID3 19.4 19.3 19.4 0.0707 0.4
ID4 28.4 28.2 28.3 0.141 0.5
ID5 19.0 19.0 19.0 0.00 0.0
血漿
(EDTA)
ID1 13.4 13.5 13.5 0.0707 0.5
ID2 12.4 12.2 12.3 0.141 1.1
ID3 14.5 13.9 14.2 0.424 3.0
ID4 28.5 28.3 28.4 0.141 0.5
ID5 19.5 19.2 19.4 0.212 1.1

イヌ (ビーグル) 検体

ID\n 測定値 (mg/dL) mean SD CV
(%)
1 2
血清 ID1 28.2 27.3 27.8 0.636 2.3
ID2 19.5 19.2 19.4 0.212 1.1
ID3 27.8 25.1 26.5 1.91 7.2
ID4 28.8 28.5 28.7 0.212 0.7
ID5 18.4 18.6 18.5 0.141 0.8
血漿
(EDTA)
ID1 29.0 28.4 28.7 0.424 1.5
ID2 33.8 33.5 33.7 0.212 0.6
ID3 39.4 39.5 39.5 0.0707 0.2
ID4 26.3 25.8 26.1 0.354 1.4
ID5 17.0 17.0 17.0 0.00 0.0

ネコ (日本ネコ) 検体

ID\n 測定値 (mg/dL) mean SD CV
(%)
1 2
血清 ID1 22.6 21.9 22.3 0.495 2.2
ID2 14.5 14.4 14.5 0.0707 0.5
ID3 11.6 11.5 11.6 0.0707 0.6
ID4 15.3 15.4 15.4 0.0707 0.5
ID5 22.5 22.8 22.7 0.212 0.9
血漿
(EDTA)
ID1 21.9 21.4 21.7 0.354 1.6
ID2 10.2 10.3 10.3 0.0707 0.7
ID3 14.4 14.2 14.3 0.141 1.0
ID4 21.1 21.1 21.1 0.00 0.0
ID5 14.5 14.2 14.4 0.212 1.5

コレステロールエステル比の算出例

ラボアッセイ™ 遊離コレステロール (本製品) とラボアッセイ™ コレステロール (コードNo. 293-93601) を用いて、血中コレステロールエステル比 (エステル比) を算出することが可能である。エステル比とは総コレステロールに対するコレステロールエステルの百分率で算出される。コレステロールエステルは総コレステロール値から遊離コレステロール値を引いた値として計算されるため、エステル比は以下の通り算出できる。ヒト、マウス、ラット、イヌ、ネコ検体における算出例を以下に示す。

【計算式】

計算式

ヒト検体

検体 No. 総コレステロール
(mg/dL)
遊離コレステロール
(mg/dL)
コレステロール
エステル
(mg/dL)
エステル比
血清 1 119 36.0 83.0 69.7
2 163 48.2 115 70.5
3 152 47.3 105 68.9
血漿
(EDTA)
4 184 50.1 134 72.8
5 141 41.2 99.8 70.9
6 162 51.2 111 68.5

マウス (BALB/c) 検体

検体 No. 総コレステロール
(mg/dL)
遊離コレステロール
(mg/dL)
コレステロール
エステル
(mg/dL)
エステル比
血清 1 88 16.8 71.2 80.9
2 78.7 15.6 63.1 80.1
3 43.6 7.62 36.0 82.5
血漿
(EDTA)
4 33.7 14.5 19.2 57.0
5 45.0 10.6 34.4 76.5
6 35.9 15.5 20.4 57.0

ラット (SDラット) 検体

検体 No. 総コレステロール
(mg/dL)
遊離コレステロール
(mg/dL)
コレステロール
エステル
(mg/dL)
エステル比
血清 1 93.6 28.4 65.2 69.6
2 64.6 17.5 47.1 72.9
3 65.7 19.3 58.1 70.5
血漿
(EDTA)
4 59.0 13.5 45.5 77.2
5 42.6 12.3 30.3 71.2
6 51.2 14.2 37.0 72.3

イヌ (ビーグル) 検体

検体 No. 総コレステロール
(mg/dL)
遊離コレステロール
(mg/dL)
コレステロール
エステル
(mg/dL)
エステル比
血清 1 153 27.8 125 81.9
2 96.2 19.4 76.8 79.9
3 117 26.5 109 77.3
血漿
(EDTA)
4 129 28.7 100 77.8
5 142 33.6 108 76.3
6 173 39.5 134 77.2

ネコ (日本ネコ) 検体

検体 No. 総コレステロール
(mg/dL)
遊離コレステロール
(mg/dL)
コレステロール
エステル
(mg/dL)
エステル比
血清 1 103 22.2 80.8 78.5
2 81.5 14.4 67.1 82.3
3 91.5 11.6 83.9 87.4
血漿
(EDTA)
4 84.1 21.7 62.4 74.3
5 48.2 10.2 38.0 78.8
6 73.4 14.3 59.1 80.5
  • 総コレステロールは当社ラボアッセイ™ コレステロール (コードNo. 293-93601) を用いて測定した。

FAQ

検体について

血漿の抗凝固剤は何を使用すればよいでしょうか。
EDTA、ヘパリン、くえん酸塩いずれも使用可能です。通常使用量では測定値にほとんど影響を与えません。
測定の上限を超える検体はどのようにすればよいでしょうか。
測定範囲の上限を超える検体については、検体を生理食塩水で希釈して測定してください。得られた値に希釈倍数を乗じたものが測定値となります。
測定妨害物質 (溶血、乳び、アスコルビン酸、ビリルビンなど) の影響はありますか。
溶血検体の測定値は参考値程度にとどめてください。下表中に示す妨害物質の濃度以下では、測定値の変化率は5%以内です。

■ 妨害物質の影響

溶血 50 mg/dLまで影響なし
乳び 500 FTUまで影響なし
アスコルビン酸 50 mg/dLまで影響なし
ビリルビン-F 10 mg/dLまで影響なし
ビリルビン-C 25 mg/dLまで影響なし

キットの使用について

本製品で測定する際に必要な器具、装置は何ですか。
本製品の使用には以下の器具、装置が必要です。
  • マイクロプレート (透明, 96ウェル)
  • マイクロピペット
  • ピペット
  • マイクロチューブ
  • 恒温槽 (37°C)
  • マイクロプレート振とう器 (プレートミキサー)
  • マイクロプレートリーダー (600 nm 吸光フィルター)
標準品はどのように使用すればよいでしょうか。
本製品はロットにより添加する精製水の量が異なります。標準品に精製水を「標準品原液の調製について」に記載の指定量を加え溶解し、溶解後当日中にご使用ください。(保存しないようお願いします。)
各試薬の保管方法や使用期限の目安を教えてください。
発色試薬:発色剤1本を緩衝液1本で溶解し、発色試液としてください。調製後、2-10℃保存で4週間使用できます。
標準液:そのままお使いください。開封後は2-10℃で保存してください。各濃度に調製した標準液は直ちに使用し、保存はしないでください。

概要・使用例

概要 ラボアッセイ (TM) 遊離コレステロールはN-エチル-N-(2-ヒドロキシ-3-スルホプロピル)-3,5-ジメトキシアニンナトリウム(DAOS)を利用した青色発色系酵素法の遊離コレステロールを測定する試薬です。
ヒト血中コレステロールは、主としてLDLとHDL、一部VLDLに存在し、総コレステロールの約2/3がエステル型で1/3が遊離型で存在しています。遊離コレステロールは脂肪酸と結合していない形のコレステロールで、細胞膜の構成やホルモン合成に重要な役割を果たします。コレステロールエステル比は60~80%程度で知られており、コレステロールエステル比の低下は、急性肝炎や慢性肝炎、肝硬変症、ネフローゼ症候群、慢性炎症性疾患などの関連が示唆されています。

物性情報

「物性情報」は参考情報でございます。規格値を除き、この製品の性能を保証するものではございません。
本製品の品質及び性能については、本品の製品規格書をご確認ください。
なお目的のご研究に対しましては、予備検討を行う事をお勧めします。

製造元情報

別名一覧

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    【試薬】
    試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
    試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
    【医薬品原料】
    製造専用医薬品及び医薬品添加物などを医薬品等の製造原料として製造業者向けに販売しています。製造専用医薬品(製品名に製造専用の表示があるもの)のご購入には、確認書が必要です。
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