カートに追加しました

比較表に追加しました

ラボアッセイ (TM) LDL-コレステロール LabAssay (TM) LDL-Cholesterol

細胞生物学用
for Cellbiology
製造元 :
富士フイルム和光純薬(株)
保存条件 :
冷蔵 (氷冷輸送)
適用法令 :
PRTR-1 優先評価物質
GHS :
  • 構造式
  • ラベル
  • 荷姿
SDS
比較
製品コード
容量
価格
在庫 / 納期目安
販売元
291-96701
JAN
4548995099990
100回用
希望納入価格
30,000 円
西日本 :
7
東日本 :
8

ドキュメント

SDS
製品規格書
添付文書
スペクトルデータ
検査成績書
校正証明書
分析チャート

キットコンポーネント

100回用

前処理液 20 mL
反応試液 8 mL
LDL-コレステロール標準品 2 本
標準品希釈液 10 mL

製品概要

コレステロール (Cholesterol) は、リポタンパク質という粒子で体内を循環しています。このリポタンパク質には種類があり、そのうちのLDL (Low Density Lipoprotein) によって運ばれるコレステロールをLDL-コレステロールと呼びます。

LDLは肝臓で作られたコレステロールを全身へ運搬します。LDLが血中に多く存在すると血管壁に沈着、蓄積し、動脈硬化を起こして心筋梗塞や脳梗塞を発症させます。ヒトの場合、LDL-コレステロールの正常範囲は140 mg/dL未満であり、140 mg/dL以上の場合は高LDL-コレステロール血症とされています。

本製品は検体中のLDL-コレステロールを測定するキットです。マイクロプレートを用いて短時間かつ簡便に検体中のLDL-コレステロールを測定することができます。また遠心分離によるリポタンパク質の分画は不要です。

※ ラボアッセイ™ シリーズは研究用試薬です。診断用に使用することはできません。

キット性能

測定対象検体 ヒト 血清/血漿
マウス 血清/血漿
ラット 血清/血漿
検量線範囲 9.38-300 mg/dL
必要検体量 5 μL
測定時間 20分
測定波長 600 nm (副波長 700 nm)

検量線例

検量線例

原理

1) 第一反応 (non-LDL コレステロールの消去)

試料中のLDLは前処理液中の親水基と疎水基を有したブロックポリマーにより、コレステロールオキシダーゼ (CO)、コレステロールエステラーゼ (CHE) の作用から保護されます。またLDL以外のリポタンパク質であるカイロミクロン (CM)、超低比重リポタンパク質 (VLDL)、高比重リポタンパク質 (HDL) 中のコレステロール (non-LDL コレステロール) はCO、CHE の作用を受けて脂肪酸と⊿4-コレステノンに分解され、同時に過酸化水素を生じます。生成した過酸化水素はカタラーゼの作用を受けて水に分解されます。

2) 第二反応 (LDL-コレステロールの発色)

反応試液を作用させると、LDL中のコレステロール類はCO、CHEの作用を受けて過酸化水素を生じます。生成した過酸化水素は、ペルオキシダーゼ (POD) の作用により N-(3-スルホピロプル)-3-メトキシ-5-メチルアニリン (HMMPS) と4-アミノアンチピリンを定量的に酸化縮合させ、青色の色素を生成させます。この青色の吸光度を測定することにより試料中のLDL-コレステロール濃度を求めます。

データ

同時再現性試験

本製品でヒト、マウス、ラットの各2濃度の検体の5重測定を実施し、精度を確認した。

n\ID ヒト検体 マウス検体 ラット検体
ID1 (mg/dL) ID2 (mg/dL) ID1 (mg/dL) ID2 (mg/dL) ID1 (mg/dL) ID2 (mg/dL)
1 160 46.0 141 48.3 119 33.3
2 156 43.8 138 47.9 114 34.1
3 158 44.7 138 49.5 119 33.3
4 166 44.5 139 48.5 112 34.9
5 159 45.7 136 50.6 113 33.3
mean 159.8 44.9 138.4 49.0 115.4 33.8
SD 3.77 0.902 1.82 1.09 3.36 0.716
CV(%) 2.4 2.0 1.3 2.2 2.9 2.1

[結果]
ヒト検体のCV(%)は、2.0-2.4%、マウス検体のCV(%)は、1.3-2.2%、ラット検体のCV(%)は2.1-2.9%であり、良好であった。

日差再現性試験

本製品で各3濃度のヒト、マウス、ラットの検体を用いて、4日間3重測定を実施し、精度を確認した。

Day\ID ヒト検体 マウス検体 ラット検体
ID3 (mg/dL) ID4 (mg/dL) ID5 (mg/dL) ID3 (mg/dL) ID4 (mg/dL) ID5 (mg/dL) ID3 (mg/dL) ID4 (mg/dL) ID5 (mg/dL)
1 125 88.1 41.8 119 91.4 48.4 130 78.7 45.2
2 124 87.0 41.1 119 88.1 45.0 129 76.1 42.9
3 130 91.5 41.7 118 88.0 48.2 126 74.2 49.7
4 125 89.5 39.8 126 95.1 50.4 131 74.5 49.4
mean 126.0 89.0 41.1 120.5 90.6 48.0 129.0 75.9 46.8
SD 2.71 1.94 0.92 3.70 3.36 2.23 2.16 2.06 3.31
CV(%) 2.1 2.2 2.2 3.1 3.7 4.7 1.7 2.7 7.1

[結果]
ヒト検体のCV(%)は2.1-2.2%、マウス検体のCV(%)は、3.1-4.7%、ラット検体のCV(%)は、1.7-7.1%であり。いずれも良好であった。

希釈直線性試験

製品添付の標準品希釈液を用いて、ヒト、マウス、ラットの血清/血漿 (EDTA) を倍々希釈後、2重測定をし、直線性を確認した。

ヒト 血清/血漿 (EDTA)
マウス 血清/血漿 (EDTA)
ラット 血清/血漿 (EDTA)
D-MEM/10% FBS 培地
ラット 血清/血漿 (EDTA)
D-MEM/10% FBS 培地

[結果]
いずれも測定範囲内で良好な直線性を示した。

添加回収試験

ヒト、マウス、ラットの血清/血漿 (EDTA) に3濃度のスタンダードを添加し、2重測定を実施した。

ヒト検体

添加量
(mg/dL)
測定値
(mg/dL)
回収量
(mg/dL)
回収率
(%)
血清 - 75.2 - -
7.12 82.3 7.10 99.7
28.5 103 27.8 97.5
35.6 112 36.8 103.4
平均 100.2
血漿
(EDTA)
- 84.5 - -
10.6 93.8 9.30 87.7
21.2 107 22.5 106.1
26.5 112 27.5 103.8
平均 99.2

マウス検体

添加量
(mg/dL)
測定値
(mg/dL)
回収量
(mg/dL)
回収率
(%)
血清 - 86.6 - -
15.9 102 15.4 96.9
23.8 112.0 25.4 107
39.7 126 39.4 99.2
平均 101
血漿
(EDTA)
- 97.7 - -
14.4 112 14.3 99.3
28.9 126 28.3 97.9
36.1 133 35.3 97.8
平均 98.3

ラット検体

添加量
(mg/dL)
測定値
(mg/dL)
回収量
(mg/dL)
回収率
(%)
血清 - 14.6 - -
13.7 28.7 14.1 103
41.0 53.0 38.4 93.7
68.4 77.1 62.5 91.4
平均 96.0
血漿
(EDTA)
- 16.2 - -
16.0 31.9 15.7 98.1
48.1 64.4 48.2 100
80.2 90.6 74.4 92.8
平均 97.0

[結果]
いずれも良好な回収率であった。

検体測定例

ヒト検体

ID\n 測定値 (mg/dL) mean SD CV
(%)
1 2
血清 ID1 189 187 188 1.41 0.8
ID2 88.8 93.2 91.0 3.11 3.4
ID3 85.7 85.7 85.7 0.00 0.0
ID4 99.0 93.9 96.5 3.61 3.7
ID5 95.8 94.0 94.9 1.27 1.3
血漿
(EDTA)
ID1 122 121 122 0.707 0.6
ID2 88.3 88.0 88.2 0.212 0.2
ID3 85.9 84.4 85.2 1.06 1.2
ID4 93.9 97.2 95.6 2.33 2.4
ID5 95.1 95.4 95.3 0.212 0.2

マウス (CD-1(ICR))検体

ID\n 測定値 (mg/dL) mean SD CV
(%)
1 2
血清 ID1 32.6 33.4 33.0 0.566 1.7
ID2 33.6 31.3 32.5 1.63 5.0
ID3 33.4 32.4 32.9 0.707 2.1
ID4 34.5 33.4 34.0 0.778 2.3
ID5 36.1 34.1 35.1 1.41 4.0
血漿
(EDTA)
ID1 21.2 20.8 21.0 0.283 1.3
ID2 16.0 17.7 16.9 1.20 7.1
ID3 25.5 21.2 23.4 3.04 13.0
ID4 19.1 20.3 19.7 0.849 4.3
ID5 18.9 19.6 19.3 0.495 2.6

ラット (SDラット) 検体

ID\n 測定値 (mg/dL) mean SD CV
(%)
1 2
血清 ID1 43.3 37.9 40.6 3.82 9.4
ID2 44.4 42.3 43.4 1.48 3.4
ID3 42.7 44.0 43.4 0.919 2.1
ID4 44.9 43.2 44.1 1.20 2.7
ID5 50.0 51.1 50.6 0.778 1.5
血漿
(EDTA)
ID1 30.7 30.1 30.4 0.424 1.4
ID2 33.7 32.8 33.3 0.636 1.9
ID3 39.2 36.5 37.9 1.91 5.0
ID4 30.7 30.9 30.8 0.141 0.5
ID5 33.9 36.7 35.3 1.98 5.6

FAQ

検体について

どのような検体を使用すればよいでしょうか。
なるべく新鮮な血清/血漿検体をご使用ください。凍結融解を繰り返した検体はリポタンパク質が変性していることがありますので使用しないでください。
血漿の抗凝固剤は何を使用すればよいでしょうか。
ヘパリン、くえん酸塩、EDTAいずれも使用可能です。通常使用量では測定値にほとんど影響を与えません。
測定の上限を超える検体はどのようにすればよいでしょうか。
測定範囲の上限を超える検体については、検体を生理食塩水で希釈して測定してください。得られた値に希釈倍数を乗じたものが測定値となります。
トリグリセライドが高値 (1000 mg/dL) の血清検体はどのようにすればよいでしょうか。
血清トリグリセライドが1000 mg/dLを超える検体については、生理食塩水で希釈して測定してください。得られた値に希釈倍数を乗じたものが測定値となります。

キットの使用について

本製品で測定する際に必要な器具、装置は何ですか。
本製品の使用には以下の器具、装置が必要です。
  • マイクロプレート (透明, 96ウェル)
  • マイクロピペット
  • 恒温槽 (37°C)
  • マイクロプレート振とう器 (プレートミキサー)
  • マイクロプレートリーダー (600 nm/700 nm 吸光フィルター)
各試薬の保管方法や使用期限の目安を教えてください。

前処理液
開封後は2-10℃で1ヶ月以内に使用してください。

反応試液
開封後は2-10℃で1ヶ月以内に使用してください。

標準液
精製水を加えた標準液は2-10℃で保存し、1ヶ月以内に使用してください。各濃度に希釈して調整した標準液は、直ちに使用し、保存はしないでください。

標準品に添加する精製水の量はどのくらいですか。
本製品はロットにより添加する精製水の量が異なります。標準品に精製水を「標準品原液の調製について」に記載の指定量を加え溶解し、溶解後当日中にご使用ください。(保存しないようお願いします。)

製造元情報

別名一覧

  • ラボアッセイ
  • 掲載内容は本記事掲載時点の情報です。仕様変更などにより製品内容と実際のイメージが異なる場合があります。
  • 製品規格・包装規格の改訂が行われた場合、画像と実際の製品の仕様が異なる場合があります。
  • 掲載されている製品について
    【試薬】
    試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
    試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
    【医薬品原料】
    製造専用医薬品及び医薬品添加物などを医薬品等の製造原料として製造業者向けに販売しています。製造専用医薬品(製品名に製造専用の表示があるもの)のご購入には、確認書が必要です。
  • 表示している希望納入価格は「本体価格のみ」で消費税等は含まれておりません。
  • 表示している希望納入価格は本記事掲載時点の価格です。