ラボアッセイ™ HDL-コレステロール
LabAssay™ HDL-Cholesterol
比較
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製品コード
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容量
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価格
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在庫
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100回用
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20以上 |
ドキュメント
キットコンポーネント
100回用
前処理液 | 20 mL |
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反応試液 | 8 mL |
HDL-コレステロール標準品 | 2 本 |
標準品希釈液 | 10 mL |
製品概要
![](/jp/product_data/images/04544497_img01.jpg)
コレステロール(Cholesterol)は、リポタンパク質という粒子で体内を循環しています。このリポタンパク質には種類があり、そのうちのHDL(High Density Lipoprotein)は組織や末梢細胞、血液中の余分なコレステロールを肝臓に運ぶことで、血液中のコレステロールの増加を防ぎ、脂質代謝異常や動脈硬化などを抑制しています。HDL-コレステロール濃度の低下は冠動脈疾患(CHD)、高脂血症、喫煙、肥満、糖尿病、肝疾患などで見られ、特にCHDの主要なリスクファクターの一つに数えられています。
本製品は血液(血清・血漿)中のHDL-コレステロールを測定するキットです。マイクロプレートを用いて短時間かつ簡便に検体中のHDL-コレステロールを測定することができます。また遠心分離によるリポタンパク質の分画は不要です。
キット性能
動物種 | ヒト、マウス、ラット |
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検体 | 血清、血漿 |
検量線範囲 | 6.25-200 mg/dL |
必要検体量 | 5 μL |
測定時間 | 20分 |
検出法 | 発色系 (主波長 600 nm/副波長 700 nm) |
検量線例
![検量線例](/jp/product_data/images/04544497_img02.png)
原理
1) 第一反応 (non-HDL コレステロールの消去)
試料中のHDLは前処理液中の親水基と疎水基を有したブロックポリマーにより、コレステロールオキシダーゼ(CO)、コレステロールエステラーゼ(CHE)の作用から保護されます。またHDL以外のリポタンパク質であるカイロミクロン(CM)、超低比重リポタンパク質(VLDL)、低比重リポタンパク質(LDL)中のコレステロール(non-HDL コレステロール)はCO、CHE の作用を受けて脂肪酸と⊿4-コレステノンに分解され、同時に過酸化水素を生じます。生成した過酸化水素はカタラーゼの作用を受けて水に分解されます。
![](/jp/product_data/images/04544497_img03.png)
2) 第二反応 (HDL-コレステロールの発色)
反応試液を作用させると、HDL中のコレステロール類はCO、CHEの作用を受けて過酸化水素を生じます。生成した過酸化水素は、ペルオキシダーゼ(POD)の作用により N-(3-スルホピロプル)-3-メトキシ-5-メチルアニリン(HMMPS)と4-アミノアンチピリンを定量的に酸化縮合させ、青色の色素を生成させます。この青色の吸光度を測定することにより試料中のHDL-コレステロール濃度を求めます。
![](/jp/product_data/images/04544497_img04.png)
データ
精度試験(アッセイ内変動)
本製品でヒト、マウス、ラットの各2濃度の血清検体の5重測定を実施し、再現性(精度)を確認した。
n\ID | ヒト | マウス | ラット | |||
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ID1 (mg/dL) | ID2 (mg/dL) | ID1 (mg/dL) | ID2 (mg/dL) | ID1 (mg/dL) | ID2 (mg/dL) | |
1 | 82.3 | 33.3 | 72.0 | 21.2 | 55.0 | 21.4 |
2 | 82.5 | 32.2 | 73.2 | 20.7 | 53.5 | 21.5 |
3 | 82.2 | 32.9 | 72.1 | 21.2 | 54.0 | 21.1 |
4 | 81.9 | 33.4 | 71.4 | 22.1 | 54.3 | 22.8 |
5 | 82.2 | 32.9 | 72.8 | 21.3 | 55.8 | 22.1 |
mean | 82.2 | 32.9 | 72.3 | 21.3 | 54.5 | 21.8 |
SD | 0.22 | 0.47 | 0.71 | 0.50 | 0.90 | 0.68 |
CV(%) | 0.26 | 1.4 | 0.98 | 2.4 | 1.7 | 3.1 |
[結果]
ヒト血清のCV(%)は、0.26-1.4%、マウス血清のCV(%)は、0.98-2.4%、ラット血清のCV(%)は1.7-3.1%であり、良好であった。
再現性試験(アッセイ間変動)
本製品で各3濃度のヒト、マウス、ラットの各血清検体を用いて、4日間3重測定を実施した。
Day\ID | ヒト | マウス | ラット | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ID1 (mg/dL) | ID2 (mg/dL) | ID3 (mg/dL) | ID1 (mg/dL) | ID2 (mg/dL) | ID3 (mg/dL) | ID1 (mg/dL) | ID2 (mg/dL) | ID3 (mg/dL) | |
1 | 79.2 | 47.0 | 25.2 | 77.7 | 44.6 | 26.3 | 56.0 | 39.7 | 19.0 |
2 | 77.6 | 45.4 | 23.6 | 74.2 | 42.2 | 25.2 | 58.4 | 39.6 | 18.2 |
3 | 80.5 | 48.8 | 24.8 | 79.9 | 45.2 | 26.8 | 60.5 | 41.5 | 19.0 |
4 | 79.2 | 46.9 | 25.1 | 80.5 | 44.4 | 26.5 | 59.1 | 40.5 | 18.8 |
mean | 79.1 | 47.0 | 24.7 | 78.1 | 44.1 | 26.2 | 58.5 | 40.3 | 18.8 |
SD | 1.2 | 1.4 | 0.74 | 2.9 | 1.3 | 0.70 | 1.9 | 0.88 | 0.38 |
CV(%) | 1.5 | 3.0 | 3.0 | 3.7 | 3.0 | 2.7 | 3.2 | 2.2 | 2.0 |
[結果]
ヒト血清検体のCV(%)は、1.5-3.0%、マウス血清検体のCV(%)は、2.7-3.7%、ラット血清検体のCV(%)は、2.0-3.2%であり、いずれも良好であった。
希釈直線性試験
製品添付の標準品希釈液を用いて、各2濃度のヒト血清/血漿(EDTA)、マウス血清/血漿(EDTA)、ラット血清/血漿(EDTA)を倍々希釈後、測定を実施し、直線性を確認した(2重測定)。
![ヒト血清](/jp/product_data/images/04544497_img05.png)
![ヒト血漿(EDTA)](/jp/product_data/images/04544497_img06.png)
![マウス血清](/jp/product_data/images/04544497_img07.png)
![マウス血漿(EDTA)](/jp/product_data/images/04544497_img08.png)
![ラット血清](/jp/product_data/images/04544497_img09.png)
![ラット血漿(EDTA)](/jp/product_data/images/04544497_img10.png)
[結果]
いずれも測定範囲内で良好な直線性を示した。
添加回収試験
ヒト血清/血漿(EDTA)、マウス血清/血漿(EDTA)、ラット血清/血漿(EDTA)に、3濃度のスタンダードを添加し、添加回収試験を実施した(2重測定)。
ヒト検体
添加量(mg/dL) | 実測値(mg/dL) | 回収量(mg/dL) | 回収率(%) | |
---|---|---|---|---|
血清 | - | 39.5 | - | - |
11.3 | 50.3 | 10.8 | 95.6 | |
22.5 | 61.8 | 22.3 | 99.1 | |
28.2 | 67.1 | 27.6 | 97.9 | |
血漿 (EDTA) |
- | 36.0 | - | - |
7.72 | 43.8 | 7.80 | 101 | |
15.4 | 50.4 | 14.4 | 93.5 | |
19.3 | 54.3 | 18.3 | 94.8 |
マウス検体
添加量(mg/dL) | 実測値(mg/dL) | 回収量(mg/dL) | 回収率(%) | |
---|---|---|---|---|
血清 | - | 11.7 | - | - |
11.8 | 22.5 | 10.8 | 91.5 | |
35.4 | 47.0 | 35.3 | 99.7 | |
59.1 | 67.4 | 55.7 | 94.2 | |
血漿 (EDTA) |
- | 10.5 | - | - |
9.34 | 19.2 | 8.70 | 93.1 | |
28.0 | 36.6 | 26.1 | 93.2 | |
46.7 | 54.9 | 44.4 | 95.1 |
ラット検体
添加量(mg/dL) | 実測値(mg/dL) | 回収量(mg/dL) | 回収率(%) | |
---|---|---|---|---|
血清 | - | 15.6 | - | - |
15.6 | 30.0 | 14.4 | 92.3 | |
31.2 | 45.0 | 29.4 | 94.2 | |
39.1 | 51.4 | 35.8 | 91.6 | |
血漿 (EDTA) |
- | 13.0 | - | - |
13.2 | 25.3 | 12.3 | 93.2 | |
19.9 | 32.8 | 19.8 | 99.5 | |
33.1 | 44.0 | 31.0 | 93.7 |
[結果]
いずれも良好な回収率であった。
実検体の測定
本製品にてヒト血清/血漿、マウス(ICR)血清/血漿検体、ラット(SD)血清/血漿を測定した。
ヒト検体
検体No. | 測定値 (mg/dL) | mean (mg/dL) | SD | CV(%) | ||
---|---|---|---|---|---|---|
血清 | 1 | 58.2 | 57.9 | 58.1 | 0.2 | 0.37 |
2 | 44.1 | 45.2 | 44.7 | 0.8 | 1.7 | |
3 | 45.7 | 45.7 | 45.7 | 0.0 | 0.0 | |
4 | 35.3 | 34.3 | 34.8 | 0.7 | 2.0 | |
5 | 34.9 | 34.3 | 34.6 | 0.4 | 1.2 | |
血漿 (EDTA) |
1 | 104 | 105 | 105 | 0.71 | 0.68 |
2 | 44.7 | 45.5 | 45.1 | 0.57 | 1.3 | |
3 | 46.2 | 46.4 | 46.3 | 0.14 | 0.31 | |
4 | 34.5 | 35.3 | 34.9 | 0.57 | 1.6 | |
5 | 33.4 | 33.9 | 33.7 | 0.35 | 1.1 |
マウス検体
検体No. | 測定値 (mg/dL) | mean (mg/dL) | SD | CV(%) | ||
---|---|---|---|---|---|---|
血清 | 1 | 74.1 | 76.2 | 75.2 | 1.5 | 2.0 |
2 | 71.9 | 71.7 | 71.8 | 0.14 | 0.20 | |
3 | 77.2 | 80.3 | 78.7 | 2.2 | 2.8 | |
4 | 86.5 | 87.7 | 87.1 | 0.85 | 0.97 | |
5 | 68.2 | 69.3 | 68.7 | 0.78 | 1.1 | |
血漿 (EDTA) |
1 | 40.6 | 40.3 | 40.5 | 0.21 | 0.52 |
2 | 25.5 | 26.0 | 25.8 | 0.35 | 1.4 | |
3 | 50.1 | 48.6 | 49.4 | 1.1 | 2.1 | |
4 | 27.2 | 28.9 | 28.1 | 1.2 | 4.3 | |
5 | 24.2 | 25.7 | 25.0 | 1.1 | 4.3 |
ラット検体
検体No. | 測定値 (mg/dL) | mean (mg/dL) | SD | CV(%) | ||
---|---|---|---|---|---|---|
血清 | 1 | 22.5 | 20.5 | 21.5 | 1.4 | 6.6 |
2 | 31.8 | 30.7 | 31.3 | 0.78 | 2.5 | |
3 | 32.7 | 33.2 | 33.0 | 0.35 | 1.1 | |
4 | 22.4 | 22.5 | 22.5 | 0.071 | 0.31 | |
5 | 25.5 | 25.8 | 25.7 | 0.21 | 0.83 | |
血漿 (EDTA) |
1 | 13.2 | 13.3 | 13.3 | 0.071 | 0.53 |
2 | 13.3 | 13.1 | 13.2 | 0.14 | 1.1 | |
3 | 13.1 | 11.4 | 12.3 | 1.2 | 9.8 | |
4 | 13.6 | 13.6 | 13.6 | 0.0 | 0.0 | |
5 | 15.4 | 16.4 | 15.9 | 0.71 | 4.4 |
FAQ
検体について
- どのような検体を使用すればよいでしょうか。
- なるべく新鮮な血清/血漿検体をご使用ください。凍結融解を繰り返した検体はリポタンパク質が変性していることがありますので使用しないでください。
- 血漿の抗凝固剤は何を使用すればよいでしょうか。
- ヘパリン、くえん酸塩、EDTAいずれも使用可能です。通常使用量では測定値にほとんど影響を与えません。
- 測定の上限を超える検体はどのようにすればよいでしょうか。
- 測定範囲の上限を超える検体については、検体を生理食塩水で希釈して測定して下さい。得られた値に希釈倍数を乗じたものが測定値となります。
- トリグリセライドが高値(1000 mg/dL)の血清検体はどのようにすればよいでしょうか。
- 血清トリグリセライドが1000 mg/dLを超える検体については、生理食塩水で希釈して測定して下さい。得られた値に希釈倍数を乗じたものが測定値となります。
キットの使用について
- 本製品で測定する際に必要な器具、装置は何ですか。
- 本製品の使用には以下の器具、装置が必要です。
- マイクロプレート (透明, 96ウェル)
- マイクロピペット
- 恒温槽 (37°C)
- マイクロプレート振とう器 (プレートミキサー)
- マイクロプレートリーダー (600 nm/700 nm 吸光フィルター)
- 標準品に添加する精製水の量はどのくらいですか。
- 本製品はロットにより、標準品に添加する精製水の量が異なります。キットに添付された用紙に記載された指定量をご確認ください。
概要・使用例
概要 | コレステロールは、リポ蛋白という粒子で体内を循環している。このリポタンパク質には種類があり、そのうちのHDL-コレステロールは組織や末梢細胞、血液中の余分なコレステロールを肝臓に運ぶ役割をし、血液中のコレステロールの増加を防ぎ、脂質代謝異常や動脈硬化などを抑制している。HDL-コレステロール濃度の低下は冠動脈疾患、高脂血症、喫煙、肥満、糖尿病、肝疾患などで見られ、HDLは抗動脈硬化作用を有し、冠動脈疾患(CHD)の防御因子として重要であり、低HDL-コレステロール血症はCHDの主要なリスクファクターの一つに数えられている。 |
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物性情報
「物性情報」は参考情報でございます。規格値を除き、この製品の性能を保証するものではございません。
本製品の品質及び性能については、本品の製品規格書をご確認ください。
なお目的のご研究に対しましては、予備検討を行う事をお勧めします。
製造元情報
別名一覧
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- 製品規格・包装規格の改訂が行われた場合、画像と実際の製品の仕様が異なる場合があります。
- 掲載されている製品について
- 【試薬】
- 試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
- 試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
- 【医薬品原料】
- 製造専用医薬品及び医薬品添加物などを医薬品等の製造原料として製造業者向けに販売しています。製造専用医薬品(製品名に製造専用の表示があるもの)のご購入には、確認書が必要です。
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