ラボアッセイ (TM) ALP
LabAssay (TM) ALP
|
比較
|
製品コード
|
容量
|
価格
|
在庫 / 納期目安
|
|
|---|---|---|---|---|---|
|
|
|
500回用
|
|
|
ドキュメント
キットコンポーネント
キット内容
| 基質錠 | 10 錠 |
|---|---|
| 基質溶解液 | 50 mL × 1本 |
| 反応停止液 | 50 mL × 1本 |
| 標準液 | 5 mL × 1本 |
概要
アルカリホスファターゼ (ALP) は肝臓をはじめ、骨、小腸などに広く分布している酵素です。特に骨代謝の研究分野では骨形成マーカーの1つとして用いられています。
本品はp-ニトロフェニルりん酸を基質としたアルカリフォスファターゼ活性測定キットで、マイクロプレートリーダーによる多検体測定に有用です。
キット性能
| 測定対象検体 | ヒト 血清 マウス 血清 ラット 血清 イヌ 血清 ネコ 血清 培地 (D-MEM)※ |
|---|---|
| 検量線範囲 | 0.0625-0.5 mmol/L |
| 必要検体量 | 20 µL |
| 測定時間 | 約20分 |
| 測定波長 | 405 nm |
検量線例

測定原理
p-ニトロフェニルりん酸を含む炭酸塩緩衝液 (pH 9.8) 中で検体を作用させると、検体中のアルカリホスファターゼによりp-ニトロフェニルりん酸はp-ニトロフェノールとりん酸に分解され、生成したp-ニトロフェノールはアルカリ性側で黄色を呈します。この405 nmの吸光度を測定することにより検体中のアルカリホスファターゼ活性値を求めます。

測定操作法
下記に従って、反応させてください。
| テスト | スタンダード | ブランク | |
|---|---|---|---|
| 基質緩衝液 | 100 μL | 100 μL | 100 μL |
| 試料 | 検体20 µL | 標準液20 µL | 蒸留水20 µL |
| プレートミキサーで1分間攪拌後、37℃15分間インキュベート | |||
| 反応停止液 | 80 μL | 80 μL | 80 μL |
| プレートミキサーで1分間攪拌後、405 nmの吸光度をマイクロプレートリーダーで測定する。 | |||
データ
同時再現性試験
本製品で各2濃度のヒト、マウス、ラットの血清について6重測定を実施し、精度を確認した。
| n\ID | ヒト血清 | マウス血清 | ラット血清 | |||
|---|---|---|---|---|---|---|
| ID1 (mmol/L) | ID2 (mmol/L) | ID1 (mmol/L) | ID2 (mmol/L) | ID1 (mmol/L) | ID2 (mmol/L) | |
| 1 | 0.768 | 0.383 | 0.503 | 0.269 | 0.568 | 0.325 |
| 2 | 0.761 | 0.368 | 0.490 | 0.268 | 0.580 | 0.324 |
| 3 | 0.746 | 0.367 | 0.508 | 0.263 | 0.571 | 0.311 |
| 4 | 0.753 | 0.378 | 0.485 | 0.280 | 0.568 | 0.332 |
| 5 | 0.739 | 0.370 | 0.522 | 0.264 | 0.578 | 0.332 |
| 6 | 0.738 | 0.386 | 0.507 | 0.281 | 0.580 | 0.333 |
| mean | 0.751 | 0.375 | 0.503 | 0.271 | 0.574 | 0.326 |
| SD | 0.0121 | 0.00814 | 0.0134 | 0.00783 | 0.00581 | 0.00838 |
| CV(%) | 1.6 | 2.2 | 2.7 | 2.9 | 1.0 | 2.6 |
[結果]
ヒト血清のCV(%)は、1.6-2.2%、マウス血清のCV(%)は、2.7-2.9%、ラット血清のCV(%)は、1.0-2.6%と良好であった。
日差再現性試験
本製品で各3濃度のヒト、マウス、ラットの血清について、4日間3重測定を実施し、精度を確認した。
| Day\ID | ヒト血清 | マウス血清 | ラット血清 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ID3 (mmol/L) | ID4 (mmol/L) | ID5 (mmol/L) | ID3 (mmol/L) | ID4 (mmol/L) | ID5 (mmol/L) | ID3 (mmol/L) | ID4 (mmol/L) | ID5 (mmol/L) | |
| 1 | 0.735 | 0.494 | 0.359 | 0.489 | 0.380 | 0.254 | 0.565 | 0.436 | 0.325 |
| 2 | 0.734 | 0.489 | 0.367 | 0.490 | 0.369 | 0.240 | 0.544 | 0.433 | 0.318 |
| 3 | 0.733 | 0.504 | 0.367 | 0.505 | 0.387 | 0.263 | 0.601 | 0.478 | 0.352 |
| 4 | 0.717 | 0.490 | 0.350 | 0.489 | 0.372 | 0.234 | 0.571 | 0.435 | 0.323 |
| mean | 0.730 | 0.494 | 0.361 | 0.493 | 0.377 | 0.248 | 0.570 | 0.446 | 0.330 |
| SD | 0.00854 | 0.00685 | 0.00810 | 0.00785 | 0.00812 | 0.0132 | 0.0235 | 0.0217 | 0.0153 |
| CV(%) | 1.2 | 1.4 | 2.2 | 1.6 | 2.2 | 5.3 | 4.1 | 4.9 | 4.6 |
[結果]
ヒト血清のCV(%)は、1.2-2.2%、マウス血清のCV(%)は、1.6-5.3%、ラット血清のCV(%)は、4.1-4.9%と良好であった。
希釈直線性試験
生理食塩水を用いて、ヒト、マウス、ラットの血清および標準品を添加したD-MEM/10%FBS培地を倍々希釈後、2重測定を実施し、直線性を確認した。




[結果]
いずれも測定範囲内で良好な直線性を示した。
添加回収試験
ヒト検体
| 添加量 (mmol/L) |
測定値 (mmol/L) |
回収量 (mmol/L) |
回収率 (%) |
|
|---|---|---|---|---|
| 血清 | - | 0.429 | - | - |
| 0.0970 | 0.527 | 0.0980 | 101 | |
| 0.197 | 0.587 | 0.158 | 80.2 | |
| 0.297 | 0.672 | 0.243 | 81.8 | |
| 0.507 | 0.866 | 0.437 | 86.2 | |
| 平均 | 87.3 | |||
マウス検体
| 添加量 (mmol/L) |
測定値 (mmol/L) |
回収量 (mmol/L) |
回収率 (%) |
|
|---|---|---|---|---|
| 血清 | - | 0.284 | - | - |
| 0.0600 | 0.343 | 0.0590 | 98.3 | |
| 0.127 | 0.399 | 0.115 | 90.6 | |
| 0.251 | 0.507 | 0.223 | 88.8 | |
| 0.500 | 0.753 | 0.469 | 93.8 | |
| 平均 | 92.9 | |||
ラット検体
| 添加量 (mmol/L) |
測定値 (mmol/L) |
回収量 (mmol/L) |
回収率 (%) |
|
|---|---|---|---|---|
| 血清 | - | 0.374 | - | - |
| 0.0600 | 0.439 | 0.0650 | 108 | |
| 0.127 | 0.483 | 0.109 | 85.8 | |
| 0.251 | 0.598 | 0.224 | 89.2 | |
| 0.500 | 0.855 | 0.481 | 96.2 | |
| 平均 | 94.9 | |||
[結果]
いずれも良好な回収率であった。
検体測定例
ヒト検体
| ID\n | 測定値 (mmol/L) | mean | SD | CV (%) |
||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | |||||
| 血清 | ID1 | 0.558 | 0.555 | 0.557 | 0.0021 | 0.4 |
ラット (SDラット) 検体
| ID\n | 測定値 (mmol/L) | mean | SD | CV (%) |
||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | |||||
| 血清 | ID1 | 0.541 | 0.534 | 0.538 | 0.00495 | 0.9 |
| ID2 | 0.434 | 0.448 | 0.441 | 0.00990 | 2.2 | |
| ID3 | 0.357 | 0.357 | 0.357 | 0.00 | 0.0 | |
| ID4 | 0.461 | 0.458 | 0.460 | 0.00212 | 0.5 | |
| ID5 | 0.308 | 0.293 | 0.301 | 0.0106 | 3.5 | |
マウス (CD-1(ICR)) 検体
| ID\n | 測定値 (mmol/L) | mean | SD | CV (%) |
||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | |||||
| 血清 | ID1 | 0.320 | 0.301 | 0.311 | 0.0134 | 4.3 |
| ID2 | 0.452 | 0.454 | 0.453 | 0.00141 | 0.3 | |
| ID3 | 0.505 | 0.484 | 0.495 | 0.0148 | 3.0 | |
| ID4 | 0.433 | 0.451 | 0.442 | 0.0127 | 2.9 | |
| ID5 | 0.372 | 0.375 | 0.374 | 0.00212 | 0.6 | |
イヌ (ビーグル) 検体
| ID\n | 測定値 (mmol/L) | mean | SD | CV (%) |
||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | |||||
| 血清 | ID1 | 0.395 | 0.385 | 0.390 | 0.00707 | 1.8 |
| ID2 | 0.138 | 0.138 | 0.138 | 0.00 | 0.0 | |
| ID3 | 0.314 | 0.303 | 0.309 | 0.00778 | 2.5 | |
| ID4 | 0.323 | 0.299 | 0.311 | 0.0170 | 5.5 | |
| ID5 | 0.323 | 0.326 | 0.325 | 0.00212 | 0.7 | |
| ID6 | 0.297 | 0.290 | 0.294 | 0.00495 | 1.7 | |
| ID7 | 0.535 | 0.535 | 0.535 | 0.00 | 0.0 | |
| ID8 | 0.297 | 0.295 | 0.296 | 0.00141 | 0.5 | |
ネコ (Short hair) 検体
| ID\n | 測定値 (mmol/L) | mean | SD | CV (%) |
||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | |||||
| 血清 | ID1 | 0.204 | 0.196 | 0.200 | 0.00566 | 2.8 |
| ID2 | 0.158 | 0.165 | 0.162 | 0.00495 | 3.1 | |
| ID3 | 0.221 | 0.213 | 0.217 | 0.00566 | 2.6 | |
| ID4 | 0.229 | 0.234 | 0.232 | 0.00354 | 1.5 | |
| ID5 | 0.297 | 0.295 | 0.296 | 0.00141 | 0.5 | |
| ID6 | 0.155 | 0.149 | 0.152 | 0.00424 | 2.8 | |
| ID7 | 0.398 | 0.388 | 0.393 | 0.00707 | 1.8 | |
| ID8 | 0.343 | 0.333 | 0.338 | 0.00707 | 2.1 | |
FAQ
検量線について
- 検量線を立てる際の注意点はありますか。
- 蒸留水を検体とした場合でもバックグラウンドとしてOD値で0.3程度の値が出ます。そのため検体測定時はバックグラウンドのOD値を差し引いて検量線を作成することを推奨しております。また、掲載しております検量線例から著しく吸光度の乖離が見られる場合には以下の点にご留意ください。
- 基質錠の溶け残りは無いか (完全に溶解させるようにしてください)
- 基質液の状態 (冷蔵、遮光保存で2週間以内にご使用ください)
- 酵素反応温度や反応時間の厳守 (反応温度は37℃、反応時間は15分です)
検体について
- 測定の上限を超える検体はどのようにすればよいでしょうか。
- 測定範囲の上限を超える検体については、検体を蒸留水または適当な緩衝液で希釈して測定してください。ただし、りん酸系の緩衝液は使用しないでください。得られた値に希釈倍率を乗じたものが測定値となります。
- 測定妨害物質 (乳び、アスコルビン酸、ビリルビンなど) の影響はありますか。
- ビリルビン、溶血は測定値にはほとんど影響を与えません。
キットの使用について
- 本製品で測定する際に必要な器具、装置は何ですか。
- 本製品の使用には以下の器具、装置が必要です。
- マイクロプレート (透明、96ウェル)
- マイクロピペット
- ピペット
- 試験管またはマイクロチューブ
- 恒温槽 (37℃)
- マイクロプレート振とう器 (プレートミキサー)
- マイクロプレートリーダー (405 nm 吸光フィルター)
- 各試薬の保管方法や使用期限の目安を教えてください。
- 基質緩衝液 (基質錠+基質溶解液)
調製後は2-10℃で保存し、遮光保存で2週間保存できます。
反応停止液
そのままお使いください。2-10℃で保存してください。
標準液
未使用の標準品は2-10℃で保存してください。
概要・使用例
| 概要 | ラボアッセイ (TM) ALPはp-ニトロフェニルりん酸を基質としたアルカリフォスファターゼ活性測定キットで、マイクロプレートリーダーによる多検体測定に有用です。 アルカリフォスファターゼ(ALP)は肝臓をはじめ、骨、小腸などに広く分布している酵素です。特に骨代謝の研究分野では骨形成マーカーの1つとして用いられています。 〇キット性能 動物種:ヒト、マウス、ラット、イヌ、ネコ 検体:血清、培養上清 検量線範囲:0.0625-0.5 mmol/L 検体量:20 μL 測定時間:約20分 測定波長:405 nm |
|---|
物性情報
「物性情報」は参考情報でございます。規格値を除き、この製品の性能を保証するものではございません。
本製品の品質及び性能については、本品の製品規格書をご確認ください。
なお目的のご研究に対しましては、予備検討を行う事をお勧めします。
製造元情報
別名一覧
- ラボアッセイ
633-51021 (旧コード)
LABALP-M1 (旧コード)
291-58601 (旧コード)
- 掲載内容は本記事掲載時点の情報です。仕様変更などにより製品内容と実際のイメージが異なる場合があります。
- 製品規格・包装規格の改訂が行われた場合、画像と実際の製品の仕様が異なる場合があります。
- 掲載されている製品について
- 【試薬】
- 試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
- 試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
- 【医薬品原料】
- 製造専用医薬品及び医薬品添加物などを医薬品等の製造原料として製造業者向けに販売しています。製造専用医薬品(製品名に製造専用の表示があるもの)のご購入には、確認書が必要です。
- 表示している希望納入価格は「本体価格のみ」で消費税等は含まれておりません。
- 表示している希望納入価格は本記事掲載時点の価格です。