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ラボアッセイ (TM) コレステロール LabAssay (TM) Cholesterol

細胞生物学用
for Cellbiology
製造元 :
富士フイルム和光純薬(株)
保存条件 :
冷蔵 (氷冷輸送)
適用法令 :
安衛法57条・有害物表示対象物質 有機則第2種 労57-2 優先評価物質
GHS :
  • 構造式
  • ラベル
  • 荷姿
SDS
比較
製品コード
容量
価格
在庫 / 納期目安
販売元
293-93601
JAN
4548995103437
500回用
希望納入価格
22,500 円
西日本 :
20以上
東日本 :
10

ドキュメント

SDS
製品規格書
添付文書
スペクトルデータ
検査成績書
校正証明書
分析チャート

キットコンポーネント

キット内容

緩衝液 150 mL/1本
発色剤 150 mL用/1本
標準液 5 mL/1本

製品概要

血清中のコレステロール濃度は、肝及び腸管におけるコレステロールの生成・吸収・異化や血中リポタンパク質代謝と密接に関係しています。 本品は、N-エチル-N-(2-ヒドロキシ-3-スルホプロピル)- 3, 5-ジメトキシアニリンナトリウム(DAOS)を利用した青色発色系の酵素法試薬です。マイクロプレート法により、検体中の総コレステロールの測定に用いることができます。

※ラボアッセイ™シリーズは研究用試薬です。診断用に使用することはできません。

キット性能

測定対象検体 ヒト 血清/血漿
マウス 血清/血漿
ラット 血清/血漿
イヌ 血清/血漿
ネコ 血清/血漿
培地 (D-MEM)
検量線範囲 50-592 mg/dL
検体量 2 μL
測定時間 約10分
測定波長 600 nm (副波長 700 nm)
※培地に標準品を添加した検体で検証しています。
測定可否は培地や細胞種、培養条件などによって異なります。細胞培養上清を検体として使用する場合には、あらかじめ実験前に使用する培地にて添加回収試験や希釈直線性試験を行ってください。

検量線例

検量線例

原理

検体に発色試薬を作用させると、検体中のコレステロールエステル類は、コレステロールエステラーゼにより遊離のコレステロールと脂肪酸に分解します。生成したコレステロールは、既存の遊離型コレステロールと共にコレステロールオキシダーゼにより酸化し、同時に過酸化水素を生じます。生成した過酸化水素は、ペルオキシダーゼ (HRP) の作用によりDAOS と4-アミノアンチピリンを定量的に酸化縮合させ、青色色素を生じさせます。この青色色素の吸光度を測定することにより、検体中の総コレステロール濃度を求めます。

コレステロールオキシダーゼ ・DAOS法を用いた総コレステロールの測定原理

コレステロールオキシダーゼ ・DAOS法を用いた総コレステロールの測定原理

測定操作法

マイクロプレート法

下記に従って、ウエル内で反応させてください。

テスト スタンダード ブランク
発色試薬 300 μL 300 μL 300 μL
試料 2 μL 2 μL
よく混合し、37℃で5分間加温。ブランクを対照として検体及び標準液の吸光度を測定する。
主波長600 nm/副波長700 nm

データ

同時再現性試験

本製品で各2濃度のヒト、マウス、ラットの血清について6重測定を実施し、精度を確認した。

n\ID ヒト血清 マウス血清 ラット血清
ID1 (mg/dL) ID2 (mg/dL) ID1 (mg/dL) ID2 (mg/dL) ID1 (mg/dL) ID2 (mg/dL)
1 169.8 81.3 146.3 97.3 134.9 78.9
2 172.8 86.6 143.1 95.9 135.0 75.3
3 176.3 90.5 139.5 92.4 140.1 74.6
4 183.8 86.8 138.8 85.8 132.3 70.0
5 178.2 84.1 137.4 90.3 130.9 76.7
6 174.6 88.1 139.8 86.6 133.7 77.7
mean 175.9 86.2 140.8 91.4 134.5 75.5
SD 4.82 3.19 3.28 4.73 3.17 3.13
CV(%) 2.7 3.7 2.3 5.2 2.4 4.1

[結果]
ヒト血清のCV(%)は、2.7-3.7%、マウス血清のCV(%)は、2.3-5.2%、ラット血清のCV(%)は、2.4-4.1%と良好であった。

日差再現性試験

本製品で各3濃度のヒト、マウス、ラットの血清について、4日間3重測定を実施し、精度を確認した。

Day\ID ヒト血清 マウス血清 ラット血清
ID3 (mg/dL) ID4 (mg/dL) ID5 (mg/dL) ID3 (mg/dL) ID4 (mg/dL) ID5 (mg/dL) ID3 (mg/dL) ID4 (mg/dL) ID5 (mg/dL)
1 371.1 173.8 79.8 287.6 139.7 89.1 272.4 135.5 71.0
2 390.5 181.0 81.4 298.3 141.4 95.7 284.5 145.7 77.0
3 380.4 176.9 79.0 284.5 139.4 88.6 274.2 136.3 74.7
4 385.8 180.2 85.2 293.6 142.0 90.1 277.0 135.9 79.5
mean 382.0 178.0 81.4 291.0 140.6 90.9 277.0 138.4 75.6
SD 7.21 2.86 2.38 5.34 1.10 2.84 4.62 4.25 3.13
CV(%) 1.9 1.6 2.9 1.8 0.8 3.1 1.7 3.1 4.1

[結果]
ヒト血清のCV(%)は、1.6-2.9%、マウス血清のCV(%)は、0.8-3.1%、ラット血清のCV(%)は、1.7-4.1%と良好であった。

希釈直線性試験

生理食塩水を用いて、ヒト、マウス、ラットの血清/血漿 (EDTA) および標準品を添加したD-MEM/10%FBS培地を倍々希釈後、2重測定を実施し、直線性を確認した。

ヒト 血清/血漿 (EDTA)
マウス 血清/血漿 (EDTA)
ラット 血清/血漿 (EDTA)
D-MEM/10% FBS 培地

[結果]
いずれも測定範囲内で良好な直線性を示した。

添加回収試験

ヒト、マウス、ラットの血清/血漿 (EDTA) およびD-MEM/10%FBS培地に4濃度のスタンダードを添加し、2重測定を実施した。

ヒト検体

添加量
(mg/dL)
測定値
(mg/dL)
回収量
(mg/dL)
回収率
(%)
血清 - 166.4 - -
47.6 219.1 52.6 111
99.7 276.1 109.7 110
150.4 326.3 159.9 106
201.3 378.3 211.9 105
平均 108
血漿
(EDTA)
- 130.2 - -
47.6 181.0 50.8 107
99.7 237.8 107.6 108
150.4 280.5 150.3 100
201.3 343.2 213.0 106
平均 105

マウス検体

添加量
(mg/dL)
測定値
(mg/dL)
回収量
(mg/dL)
回収率
(%)
血清 - 86.1 - -
47.6 136.1 50.0 105
99.7 188.6 102.5 103
150.4 239.3 153.2 102
201.3 288.1 202.0 100
平均 103
血漿
(EDTA)
- 35.5 - -
47.6 84.5 49.1 103
99.7 134.4 98.9 99.2
150.4 188.9 153.5 102
201.3 230.6 195.1 96.9
平均 100

ラット検体

添加量
(mg/dL)
測定値
(mg/dL)
回収量
(mg/dL)
回収率
(%)
血清 - 69.9 - -
47.6 121.5 51.6 108
99.7 161.8 91.9 92.2
150.4 220.8 150.8 100
201.3 276.8 206.9 103
平均 101
血漿
(EDTA)
- 42.6 - -
47.6 91.8 49.2 106
99.7 137.6 95.0 105
150.4 180.1 137.5 98.3
201.3 235.8 193.2 98.6
平均 102

D-MEM培地

添加量
(mg/dL)
測定値
(mg/dL)
回収量
(mg/dL)
回収率
(%)
50%培地
+標準品
- 3.22 - -
80.0 84.3 81.1 101
122.5 127.9 124.7 102
157.1 163.3 160.1 102
197.1 199.1 195.9 99.4
平均 101

[結果]
いずれも良好な回収率であった。

検体測定例

ヒト検体

ID\n 測定値 (mg/dL) mean SD CV
(%)
1 2
血清 ID1 191.7 173.6 182.7 12.8 7.0
血漿 ID1 143.2 143.1 143.2 0.0707 0.0

ラット (SDラット) 検体

ID\n 測定値 (mg/dL) mean SD CV
(%)
1 2
血清 ID1 60.0 67.1 63.6 5.02 7.9
ID2 84.6 89.0 86.8 3.11 3.6
ID3 90.7 80.8 85.8 7.00 8.2
ID4 82.1 72.3 77.2 6.93 9.0
ID5 89.3 93.9 91.6 3.25 3.6
血漿
(EDTA)
ID1 42.9 38.6 40.8 3.04 7.5
ID2 59.3 54.3 56.8 3.54 6.2
ID3 51.1 46.3 48.7 3.39 7.0
ID4 45.2 40.2 42.7 3.54 8.3
ID5 59.2 63.7 61.5 3.18 5.2

マウス (CD-1(ICR)) 検体

ID\n 測定値 (mg/dL) mean SD CV
(%)
1 2
血清 ID1 95.4 89.3 92.4 4.31 4.7
ID2 85.3 84.5 84.9 0.566 0.7
ID3 68.6 71.0 69.8 1.70 2.4
ID4 80.9 73.6 77.3 5.16 6.7
ID5 64.8 66.8 65.8 1.41 2.1
血漿
(EDTA)
ID1 41.2 39.1 40.2 1.48 3.7
ID2 43.7 40.8 42.3 2.05 4.9
ID3 35.8 38.7 37.3 2.05 5.5
ID4 43.1 41.4 42.3 1.20 2.8
ID5 39.3 40.7 40.0 0.990 2.5

イヌ (ビーグル) 検体

ID\n 測定値 (mg/dL) mean SD CV
(%)
1 2
血清 ID1 155.7 144.1 149.9 8.20 5.5
ID2 95.2 95.2 95.2 0.00 0.0
ID3 127.4 119.2 123.3 5.80 4.7
ID4 112.9 120.4 116.7 5.30 4.5
ID5 225.1 240.8 233.0 11.1 4.8
ID6 119.7 115.1 117.4 3.25 2.8
ID7 110.9 97.6 104.3 9.40 9.0
ID8 102.5 100.5 101.5 1.41 1.4
血漿
(EDTA)
ID1 146.6 135.8 141.2 7.64 5.4
ID2 119.7 130.2 125.0 7.42 5.9
ID3 157.1 164.6 160.9 5.30 3.3
ID4 122.2 133.9 128.1 8.27 6.5
ID5 132.2 129.4 130.8 1.98 1.5
ID6 133.8 154.3 144.1 14.5 10.1
ID7 117.4 119.5 118.5 1.48 1.3
ID8 103.6 111.6 107.6 5.66 5.3

ネコ (Short hair) 検体

ID\n 測定値 (mg/dL) mean SD CV
(%)
1 2
血清 ID1 108.1 110.5 109.3 1.70 1.6
ID2 80.4 81.9 81.2 1.06 1.3
ID3 97.5 96.5 97.0 0.707 0.7
ID4 105.1 107.3 106.2 1.56 1.5
ID5 98.0 102.0 100.0 2.83 2.8
ID6 103.0 99.8 101.4 2.263 2.2
ID7 129.5 128.3 128.9 0.849 0.7
ID8 71.0 70.4 70.7 0.424 0.6
血漿
(EDTA)
ID1 88.5 86.6 87.6 1.34 1.5
ID2 53.8 54.7 54.3 0.636 1.2
ID3 78.0 77.9 78.0 0.0707 0.1
ID4 73.3 75.1 74.2 1.27 1.7
ID5 80.4 80.9 80.7 0.354 0.4
ID6 60.0 60.4 60.2 0.283 0.5
ID7 71.5 72.4 72.0 0.636 0.9
ID8 87.5 90.6 89.1 2.19 2.5

FAQ

検量線について

検量線を立てる際の注意点はありますか。
精製水を試料として測定した場合の吸光度は、0.11以下です。またコレステロール200 mg/mLの基準液を測定した場合の吸光度は0.11~0.65です。上記目安から大幅な乖離が見られた場合には、再測定を行ってください。

検体について

測定妨害物質 (アスコルビン酸、ビリルビンなど) の影響はありますか。
アスコルビン酸、ビリルビンは測定値にはほとんど影響を与えません。

キットの使用について

本製品で測定する際に必要な器具、装置は何ですか。
本製品の使用には以下の器具、装置が必要です。
  • マイクロプレート (透明, 96ウェル)
  • マイクロピペット
  • ピペット
  • マイクロチューブ
  • 恒温槽 (37°C)
  • マイクロプレート振とう器 (プレートミキサー)
  • マイクロプレートリーダー (600 nm 吸光フィルター)
用手法の場合
  • 試験管
  • ピペット (検体採取用、試薬分注用)
  • 恒温槽 (37℃)
  • 分光光度計または600 nmのフィルターをもつ比色計
標準液はどのように使用すればよいでしょうか。
付属の標準液をそのまま、または希釈して、当ページドキュメント欄にある「取扱説明書」に記載の通り5濃度の標準液を調整してください。
各試薬の保管方法や使用期限の目安を教えてください。
発色剤 (150 mL 用) 1本を緩衝液 (150 mL) 1本で溶解し、発色試薬とします。調整後は2℃~10℃保存で3週間以内に使用してください。

概要・使用例

概要 ラボアッセイ (TM) コレステロールはN-エチル-N-(2-ヒドロキシ-3-スルホプロピル)-3,5-ジメトキシアニンナトリウム(DAOS)を利用した青色発色系の酵素法試薬です。血清中のコレステロール濃度は、肝及び腸管におけるコレステロールの生成・吸収・異化や血中リポタンパク質代謝と密接に関係しています。マイクロプレート法により、マウス血清中の総コレステロールの測定に用いる事も出来ます。用手法での測定も可能であり、また、ヒト血清中の総コレステロールの定量を行う事も出来ます。

〇キット性能
検量線範囲:50~592.2mg/dL(mg/100mL)
測定時間:約10 分
検体量:2 μL
測定波長:主波長600nm, 副波長700nm

物性情報

「物性情報」は参考情報でございます。規格値を除き、この製品の性能を保証するものではございません。
本製品の品質及び性能については、本品の製品規格書をご確認ください。
なお目的のご研究に対しましては、予備検討を行う事をお勧めします。

製造元情報

別名一覧

  • ラボアッセイ
    635-50981 (旧コード)
    LABCHO-M1 (旧コード)
    294-65801 (旧コード)
  • 掲載内容は本記事掲載時点の情報です。仕様変更などにより製品内容と実際のイメージが異なる場合があります。
  • 製品規格・包装規格の改訂が行われた場合、画像と実際の製品の仕様が異なる場合があります。
  • 掲載されている製品について
    【試薬】
    試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
    試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
    【医薬品原料】
    製造専用医薬品及び医薬品添加物などを医薬品等の製造原料として製造業者向けに販売しています。製造専用医薬品(製品名に製造専用の表示があるもの)のご購入には、確認書が必要です。
  • 表示している希望納入価格は「本体価格のみ」で消費税等は含まれておりません。
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