アイマトリックス-511溶液(0.5mg/mL)
iMatrix-511 solution(0.5mg/mL)
- 製造元 :
- (株)マトリクソーム(製造ニッピ)
- 保存条件 :
- 冷蔵 (氷冷輸送)
- 構造式
- ラベル
- 荷姿
比較
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製品コード
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容量
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価格
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在庫
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175μg×6
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20以上 |
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ドキュメント
ラミニン511とは
ラミニンは動物の基底膜に存在する細胞外マトリックスの一員であり、細胞接着や増殖に深く係わっていることが知られています。本製品は、ラミニン511-E8フラグメントと同一の配列を有する組換えタンパク質であり、様々な種類の細胞の接着や伸展を促すことが可能な培養基材です。
大阪大学と京都大学との共同研究により、これまで取り扱いが非常に難しいとされてきたヒトiPS細胞やヒトES細胞の培養においても、安全かつ高効率に培養できることが明らかにされています。
- 細胞培養の準備が非常に簡単
- 様々な種類の細胞培養に利用可能
- 細胞の解離状態に係わらず、細胞の高い生存率・高効率の増殖が実現可能
- 組換えタンパク質(CHO-S細胞由来)のため、異種成分混入の危険性が低い
- 溶液タイプのため、溶解の手間が不要。希釈するだけで使用可能
ラミニン511は、α5鎖、β1鎖、γ1鎖から成るラミニン。ラミニン511-E8は断片でありながらもラミニン全長分子と同様、α6β1インテグリン結合能を有する。
※本製品は、大阪大学と京都大学の特許技術を株式会社ニッピがライセンスを受けて製造販売しています。
使用法
- 本製品をPBS(-)で希釈し、0.1-1.5 µg/cm2となるように細胞培養機材に入れます。
※細胞の種類や株、使用する培地によってコーティングの最適量は変化しますので、初めてお使いになる時は 0.5 µg/cm2からスタートして、コーティング条件の最適化を行ってください - 室温で3時間インキュベートし、溶液を廃棄します。
- 細胞と培養液を入れて細胞を培養します。
ES/iPS細胞を培養する場合には、フィーダーフリー、シングルセル継代が可能です
使用例
本製品を使用して、表皮細胞を0.5時間、血管内皮細胞を1時間培養した。
(a) 表皮細胞、0.5時間培養
左(Non-Cort):ほとんどの細胞が接着していない。
右(iMatrix):多くの細胞が伸展接着している。
(b) 血管内皮細胞、1時間培養
左(Non-Cort):接着している細胞もあるが、丸い状態の細胞が多い。
右(iMatrix):丸い状態の細胞はあまり観察されず、ほとんどの細胞がよく伸展していた。
iMatrix-511、iMatrix-511 silkの違い
iMatrix_511 | iMatrix-511 silk | |
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製造由来原料 | 遺伝子組み換えCHO-S細胞 | 遺伝子組み換えカイコ生産系 |
精製原料 | CHO-S細胞培養上清 | カイコ繭 |
製品グレード | 試験研究用* | 試験研究用 |
導入遺伝子 | ヒトラミニン511-E8断片 | |
純度 | 95 %以上 | |
濃度 | 0.5 mg/mL | |
解離定数 | 10 nM以下 | |
使用期限 | 製造後2年間 | |
iPS細胞培養能 | 0.5 μg/cm2 でコーティングして使用した場合に、iPS細胞の作成および維持培養に使用可能 |
*別途臨床用グレードの用意あり
概要・使用例
概要 | 再生医療研究 関連製品 培養時間の短縮、高効率な新しい使用方法 iMatrix-511 新しい使用方法のご紹介 iMatrix-511は、ラミニン511-E8フラグメントと同一の配列を有する組換えタンパク質であり、様々な種類の細胞の接着や伸展を促すことが可能な培養基材です。 2017年2月1日に、京都大学のウイルス・再生医科学研究所 末盛博文准教授、物質-細胞統合システム拠点 宮崎隆道特定助教らは、培養基質のコーティング処理を必要としない、ヒト多能性幹細胞の拡大培養法を開発しました。この技術は、多能性幹細胞の日常的な培養維持に加え、創薬・細胞治療などに応用するにあたり細胞を大量生産させる工程において、培養操作の簡便化及び低コスト化に寄与することが期待されます。 ※本記事は、京都大学 末盛准教授、宮崎特定助教よりご提供いただいております。 iMatrix-511の特長 ■細胞培養の準備が非常に簡単 ■様々な種類の細胞培養に利用可能 ■細胞の解離状態に係わらず、細胞の高い生存率・高効率の増殖が実現可能 ■組換えタンパク質(CHO-S 細胞由来)のため、異種成分混入の危険性が低い ラミニン511とは… ラミニンは動物の基底膜に存在する細胞外マトリックスの一員であり、細胞接着や増殖に深く係わっていることが知られています。 ラミニン511は、α5鎖、β1鎖、γ1鎖から成ります。ラミニン511-E8は断片でありながらもラミニン全長分子と同様、α6β1インテグリン結合能を有します。 ●研究背景 ヒト胚性幹(ES)細胞や人工多能性幹(iPS)細胞のような多能性幹細胞を創薬や細胞治療などに応用するには、非常に多くの数の細胞を生産する必要があります。これら多能性幹細胞を拡大維持するには、培養容器への多能性幹細胞の接着性を高め、生存性を向上させるのに適した培養基質を、容器内に予めコーティングしておく必要があります。 ●開発技術のポイント ヒト多能性幹細胞(ES・iPS 細胞)の培養において 〇培養容器のコーティング処理が不要に ⇒培養時間が短縮 ⇒操作が簡便に 〇低コスト化を実現 ⇒少量の培養基質で従来法と同等の接着が可能に ●培養方法の概略 今回報告された方法では、培養基質の培養容器へのコーティング処理を不要とし、多能性幹細胞を継代する際に培養液にラミニン511断片溶液を添加するのみで、これまでと同様に安定した多能性幹細胞の接着培養が可能になることを見い出しました。 更には、ラミニン断片を添加法で利用する方が、従来のコーティング処理の約半分量で、多能性幹細胞の最大接着効果が得られることを見い出しました。また、使用した培養基質の中、ラミニン断片のみが添加法で効率的に機能することが明らかにされております。 (Wako BioWindow APL.2017 / No.150, p20) |
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物性情報
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本製品の品質及び性能については、本品の製品規格書をご確認ください。
なお目的のご研究に対しましては、予備検討を行う事をお勧めします。
製造元情報
別名一覧
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