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グラム陰性菌の細胞壁に存在するエンドトキシンは血中内に進入すると発熱性を始めとする種々の生物活性を示すとされ、今では注射剤や医療器具等の血中に入るものはエンドトキシン試験を行うことが不可欠となっています。
1964年にエンドトキシンによりカブトガニ血球抽出物の凝集・凝固が起こることが発見され、この現象を利用してライセート試薬が開発されました。
ライセート試薬の原料となるカブトガニには、アメリカ大陸東海岸に生息するLimulus polyphemus または東南アジアに生息するTachypleus tridentatus の二種類があります。Limulus polyphemusの血球抽出物から調製されるライセート試薬をLimulus Amebocyte Lysateと呼び、通称LALと呼びます。
一方、Tachypleus tridentatus の血球抽出物から調製されるライセート試薬をTachypleus Amebocyte Lysate と呼び、通称TALと呼びます。