Wako LALシステム

PYROSTAR Neo+

  • 比色法
  • エンドトキシン特異的
  • 遺伝子組換え

PYROSTAR Neo+はLAL試薬の主成分であるカブトガニ (Limulus polyphemus) 血液中の C因子、B因子、凝固酵素前駆体を遺伝子組換え技術を用いて作製したリコンビナントタンパク質と、発色合成基質、緩衝液成分などを組み合わせて凍結乾燥した試薬で、カブトガニ血液を使用していません。従来LAL試薬と同様に発色合成基質法によりエンドトキシンが測定できます。

特長
  • 組換えタンパク質の利用により、試薬ロット間での反応性の差を低減
  • 従来LAL試薬と同等の反応性、再現性
  • エンドトキシン特異的
    [(1→3)-β-D-グルカンにより活性化され、凝固酵素前駆体を活性化するG因子を不含]
  • マイクロプレートリーダー/トキシノメーターを用いた比色法による定量
原理

PYROSTAR Neo+は、カブトガニC因子、B因子、凝固酵素前駆体の三種の組換えタンパク質と、発色合成基質 t-Boc-Thr-Gly-Arg-pNA を含みます。被験試料中にエンドトキシンが存在すると、下図のようなエンドトキシン依存的なC因子の活性化とそれに引き続くカスケード反応が起こり、発色合成基質が切断されパラニトロアニリン(pNA)が遊離します。吸光度があらかじめ設定した一定の値に達するまでの時間、すなわち遊離pNA量が一定の濃度に達するまでの時間とエンドトキシン濃度の関係により被験試料中のエンドトキシン量を定量します。

PYROSTAR<sup>™</sup> Neo+発色カスケード機構
PYROSTAR Neo+の発色カスケード機構
使用方法
PYROSTAR<sup>™</sup> Neo+使用方法
検量線例
PYROSTAR<sup>™</sup> Neo+検量線

エンドトキシン標準品から得られた活性化時間を用いて検量線を作成し、試料の活性化時間と検量線から試料のエンドトキシン濃度を算出します。検量線のx軸にはエンドトキシン濃度の対数を、y軸には活性化時間の対数を使用します。回帰計算には一次式回帰あるいは二次式回帰が使用できます。定量範囲:0.001 ー 50 EU/mL

測定データ
異なる菌種由来LPSに対する反応性
グラフ:様々なLPSへの反応性

PYROATARTM Neo+で測定した様々な菌種由来LPSのUSP-RSEに対する相対力価は、LAL試薬と同等でした。

グラフ:様々なLPSとRSEの平行性

USP-RSEと良好な平行性を示しました。

エンドトキシン標準品だけでなく、様々な菌種由来のLPSを従来LAL試薬と同等に測定できることが確認できました。

天然エンドトキシン(Naturally Occurring Endotoxin : NOE)に対する反応性
グラフ

NOEに対しても、従来LAL試薬と同等の反応性が確認されました。

薬剤影響
グラフ

従来LAL試薬と同様に、良好な添加回収率が得られました。

製品一覧
コードNo. 品名 内容量 希望納入価格(円)
293-36941 PYROSTAR Neo+ 50回用
(2.7mL用×1本)
30,000
PYROSTAR<sup>™</sup> Neo+ 製品写真

*マイクロプレート測定:50回用、トキシノメーター測定:25回用